ISMライブの感想 | 毎日成長するためのギター練習帳

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ギターの練習を日々頑張っている同志、本気でもっと上手くなりたい方へ。思うように練習時間が取れないという方は少なくないはず。私もその一人です。そんな私の日々の練習メニューを中心に綴っていきます。

先日、津本幸司師匠の主催するライブを見に渋谷へ行った。あまり人を誘わず最終的に一人で行った。これには理由がある。このライブは津本さんを含む4人のギタリストによるギターインストライブだったからだ。要は歌なし。ギタリストもしくは何か楽器をやっている人か、よっぽどそれ系の音楽を好きな人以外は楽しめないと思ったからだ。

行ってみると99%男で100人くらいでギュウギュウ。恐らく津本さんのギタースクール(ISMギタリスト養成所)の門下生、もしくは自分のような元門下生、もしくはその連れのバンドマンなど。そんな客層だ。9割は恐らくギタリストだろう。マニアックなギターに関する会話も聞こえてきた。

このライブを見ての感想。全員最高に上手くて、且つ最高に退屈なライブだった、、(泣)。。1時間くらいして正直帰りたくなった。延々、退屈なギター曲が続く。これは勉強会なのか、そう捉えればスクールの門下生にとっては申し分ないのだろうが。。MC(途中のしゃべり)一切無し。エンターテイメント性なし。ひたすら立って弾きつづける。

確かに上手い。若きスタジオミュージシャン、山口和也氏のカッティングやブルース系アドリブは、洗練されて隙が無い。門下生はお勉強になっただろう。しかし私は退屈だった。。洗練されすぎているのだ。

続くロサンゼルス組。國分氏、ゲルマンシャウス氏の2名。メタルギターインストだ。二人とも抜群に上手い。バカテク(バカみたいに凄いテクニック)というにふさわしい。こういう超絶技巧派を目指す若者にとっては、刺激になったことだろう。しかし私は退屈だった。全部同じ曲に聞こえるし、シュレッドプレイも凄いけどスリリングでない。これもお勉強向けということか?ゲルマン氏のプレイ動画を発見したので貼り付ける。これが1曲目だったが思わず笑ってしまった。この方が作ったエチュード(練習曲)なのだろうか??



LAミュージックアカデミーとの提携記念ライブだったわけだが、津本さんとゲルマン氏はバークリー音大の同期という縁で繋がったようだ。しかしやはりアカデミックな教育を受けた人のプレイは、こうなってしまうのだろうか、、。せめて多少のしゃべりやらハメを外したプレイやら必要だなあ、、。

最後のトリはホスト役の津本幸司師匠。この方は流石であった。それまで退屈だった自分もノリノリで楽しんだ。一音出した瞬間、空気が変わったのが分かった。格が違う。陳腐な表現であるが、日本のジョーサトリアーニと言っていい技量を持った天才だと感じた。自分のモデルギターとボグナーアンプの組み合わせからはじき出されるトーンは絶品だった。しかしやっぱり洗練されすぎているのだ、、上手すぎて。これも門下生にとって勉強用としてはいいのだろうが。。

自分の中の気付き。ギターより先に曲ありき、ライブではトークも大事。ただ上手いだけじゃなく味が必要。そんなことを色々考えさせられた。

3月にはB'Zのライブを東京ドームにて観戦予定。楽しみだ。