復興の足を引っ張るなよ | 朝倉新哉の研究室

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福島県は、着実に復興の歩みを進めています。

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農業再生に情報通信技術 浜通り、帰還促進へ県方針
 省力化や高品質化 帰還促進へ県方針


東京電力福島第1原発事故に伴う
避難区域を中心にした浜通り農業再生に向け、
県は19日、ロボット技術や情報通信技術(ICT)を活用し、
労働力の省力化や高品質化を図る
新たな農業形態の導入を進める方針を示した。
避難農家の負担を低減して
営農を再開しやすい環境を整え、帰還促進につなげる
浜通り再生に向けた構想策定に向け、
政府の原子力災害現地対策本部が同日開いた会合で
方針の具体化を求め、構想に盛り込む方向で同意を得た。

避難区域では、
住民の避難により労働力を確保できない状況も
営農再開への障壁になっており、
県は最小限の人員で対応できる営農環境が必要と判断した。
ただ、省力化が進めば
住民帰還の前提の一つとなる働く場の確保にも影響する見通しで、
農業の再生に向けては、農業法人などの新規参入を促す施策の展開も必要となりそうだ。
構想への反映を目指し県は会合で、
遠隔操作により畑を耕すことができる農業用機械をはじめ、
高齢農家が農作業する際の負担を低減する人体装着型の補助スーツの開発を提案した。
ICTを活用しての、
生育に適した気温や湿度の管理など
省力化農作物の高品質化に注目した技術開発への支援も国に求める。
実現に向けては、ICT分野で豊富なノウハウのある会津大や、
県が営農再開を促進する拠点として南相馬市に整備する
「浜地域農業再生研究センター」などの相互連携による技術開発を想定している。
県によると、
構想は福島第1原発の廃炉関連技術を核とした産業振興策が中心となるが、
構想策定を主導する赤羽一嘉経済産業副大臣は
農林水産業の再生策を重点項目に位置付ける考えを示している。
会合で県は農業以外にも水産業にICTや人工衛星を活用し、
漁獲経費を抑えるなどの方向性も示した。
構想は6月に決定する予定。
構想に盛り込む内容は、政府の来年度の予算編成などに反映される見通し。
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福島民友新聞(5月20日付)から引用。

”浜通り”というのは、
福島県内の地域区分の1つです。
福島県は、浜通り、中通り、会津地方の3つの地域区分があります。

地図1


















http://tocokikaku.com/seminar/fukushima.phpより転載

天気予報も、3つの地域別々に出されます。
福島第1原発があるのは、
浜通りの真ん中あたりの、大熊町です。

『美味しんぼ』の登場人物が、
「福島の人たちに、危ないところから逃げる勇気を持ってほしい」
と言っていたらしいですが、
引用記事に、
”危ないところから逃げる”
などという姿勢は微塵も見られません。
農業再開、営農再開、働く場の確保、
ICTの活用、省力化、農作物の高品質化、
と、
こういうことは、何のために、やっているのか、
といったら、
住民の帰還のためです。
住民を帰還させて福島の再生を図るためです。
”逃げる”などというのとは、全く逆です。
復興とは、住民を帰還させること、
      住民が帰還できる環境を整えること、です。

『美味しんぼ』のセリフは、
”危ないところ”と決めつけてるのが、まず、おかしいです。
そして、福島県全体を、”危ないところ”と決めつけているのも、おかしいです。
福島県で、”危ないところ”は、ここです。
                ↓
地図2            ↓
















http://www.jwn.ne.jp/kn/article/2013/0545_005819.htmlより転載

ここはまだ線量が高いから、住めませんよ、
ということで、帰還困難区域、居住制限区域になっているわけです。
ただ、居住制限区域でも、
入るだけなら、可能です。
私は、去年、「相馬野馬追い」を見に行くために、
南相馬市に行きましたが、
居住制限区域になっている飯舘村を通って行きました。
                 ↑
      線量が高くて全村避難になった村です。

気がついたら、飯舘村に入っていて、
住民以外は、入れないと思っていたので、びっくりしました。
飯舘村に入れるなら、線量計を持っていけばよかった、
と思いました。
まあ、十分低いからこそ、
通過するだけなら、住民でなくてもOKなんだろうと思いますが。
県外の方は、知らないかもしれませんが、
福島県では、毎日天気予報で、県内の放射線量が発表されています。
朝も昼も夜も、テレビでもラジオでも、です。
「もういいよ」というくらいに。
私なんかは、「まだ不安もってる人いるのかな」
と思っています。
いわき市については、市役所の駐車場に線量計が設置してあり、
そこに行って、私の持っている線量計と比較してみました。
計測値はほぼ同じでした。
福島市、郡山市では、線量計のある場所は、知らないのですが、
街中で測った値は、天気予報で発表されているのと、ほぼ同じでした。
そういうことを確認したのは、2011年でした。
ですから、実際の線量は高いのに、低い数字を発表している、
などということはないと思います。
反原発の人間がやっているブログでは、
「国は真実を隠している」とか、
「本当は線量は高い」などと言っているようですが、
そういうことは、ないと思っています。
「隠している」と思うなら、自分で現地に行って測ってみろよ、
と言ってやりたいですね。

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雄山は、
福島には住めないと話す識者の名をあげ、
「今の福島に住み続けて良いのか、
 われわれは外部の人間だが、自分たちの意見を言わねばなるまい」
「危険性については言葉を控えるのが良識とされている。だがそれは偽善だろう」、
士郎は
「自分たちの意見を言わないことは、
 東電と国の無責任な対応で苦しんでいる福島の人たちに嘘をつくことになる」
「真実を語るしかない」などと述べ、
福島を出たい人に協力する必要性を訴えている。
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http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1405/19/news061.htmlから抜粋して引用。

なんか、観念的なことばっかり言ってませんか?
私だって、真実を語ってますよ。
実際に、線量を測ってみて、
健康被害が出るような線量ではないことを確認し、
天気予報で発表されている線量も正確だと見ていいだろう、
と思ったから、
「福島は危なくない」
と主張してきたわけです。
原作者の雁屋は、「2年かけて取材した」
と言っていますが、
「お前ほんとに取材したのか?」
と言いたいですね。

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美味しんぼ「新たな風評」 
県民憤り「頑張ってるのに残念」


東京電力福島第1原発事故による
健康影響の描写などで議論を呼んだ
漫画「美味(おい)しんぼ」を掲載した
「週刊ビッグコミックスピリッツ」(小学館)の最新号が19日、発売された。
原発事故に伴う避難住民をはじめ県民は、
放射線による健康被害の断定的な表現や
県内からの避難を促す内容に
「新たな風評被害を生んだ」
「希望を持って頑張っているのに残念」
などと憤りの声を上げた。
県内のコンビニエンスストアや書店では、売り切れが相次ぎ、関心の高さを示した。

「事故から3年たって、なぜこの内容を書いたのか。
 好きで避難しているわけではないのに、
 避難者をばかにしていると感じた。」
双葉町からいわき市の仮設住宅に避難する
パート従業員中川洋子さん(48)は憤った。
大熊町から会津若松市の仮設住宅に避難する武内正則さん(64)は、
第1原発を訪れた主人公らの鼻血の表現について
「新たな風評になる」
と危惧し、
「小学館編集部は見解ではなく、訂正を出すべきだ」
と求めた。
「除染が行われ、病院の診察も始まるなど生活環境整備が進んでいるだけに、
 福島の描かれ方は残念。」
南相馬市小高区から同市原町区に避難する主婦玉川トメ子さん(75)は
内容に疑問を呈した。
避難住民だけでなく、県民の見方は手厳しい。
須賀川市の会社員吉田綾子さん(45)は
「さまざまな事情から自主避難したくてもできない人が、
 これを読んだら一番つらいのでは。
 古里を簡単に離れることはできないし、
 福島の人の気持ちは福島に住んでいなければ分からない」
とした。
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福島民友新聞(5月20日付)から引用。

全国ニュースでは、こういう声は取り上げられないと思います。

もう一度繰り返しますが、
ロボット技術やICTを活用し、
省力化や農作物の高品質化を進めているのは、
農業を再生することで、
住民を帰還させるためなのです。
復興とは、住民を帰還させること、
      住民が帰還できる環境を整えること
、なのです。

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