== 肖蟲軒雑記 ==

== 肖蟲軒雑記 ==

ツボに籠もっているタコが、「知っていても知らなくてもどっちでも良いけど、どちからというと知っていてもしょうもないこと」を書き散らすブログです

初夏になり木々の緑が色濃くなってくると、我が家の庭では新しい世代の動物たちも姿を見せ始めるようになります。
以下、昆虫、クモの写真が出ますので、苦手の方はここでおやめください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

まずは、先年撮影して未発表のチビカマキリたちです。

 

 

卵嚢から出てきて間もないのか、レモンの葉にたくさん群がっていました。日差しが良かったので葉の裏側から撮った写真です。影がなんだかカワイくありませんか?

でもすぐ横では自然の摂理。

 

 

すでにササグモの餌食になっている個体もいます。ササグモの方も、以前の記事でご紹介したものよりも小さいので、こちらも幼い個体かもしれません。

 

 



次は1週間ほど前にレモンの葉の上にいたキリギリス(多分)の幼体です。

 

 

まだまだ小さいのですが、写真を撮っているうちに元気に跳ねて視野からはいなくなりました。


最後は葉陰で見つけたジョロウグモ(多分)の「団居(まどい)」です。

★いつもいるのはジョロウグモだけなので、こう推測しました。

ハチが巣作りをしていないかチョエックしていた妻が「ゲッケイジュの木にラズベリーのような変なものがぶら下がっている」のを見つけたのです。

 

 

 

近くに指を伸ばすと塊を作っていたツブツブがバラバラになって広がります。

 

さらに広がった様子です。

 

 

 

カメラで撮影して拡大したところ小さなクモであることがわかりました。

 

 

 

孵化したてのクモだね。としばらく放置しておくと、また塊に戻っています。フーッと息を吹きかけるとあっという間に集団が広がります。塊から一番下の状態まで2−3秒というところでしょうか。
蜘蛛の子を散らすとはこのことなのですね。

調べたところ子グモたちは卵から孵化した後、しばらくこのような集団生活をした後単独生活を始めるそうです。この塊、2日ほどは同じ場所にありましたが、雨の上がった今朝同じところを見るとなくなっていました。葉陰なので雨に打たれて落ちてしまったとは考えにくく、おそらくそれぞれが自立していったのだと思います。

今年はこれからどのような生き物たちに出会えるのでしょうか?


 

1ヶ月ほど前に人間ドックを受診しました。全体的には、血糖値、コレステロール値など改善がみられ健康管理の成果が出ていました。ところが、眼底検査の結果、出血があるとのこと。精密検査を受けてくださいね、と紹介状をもらいました。

しばらくグズグズしていたのですが、今週初め重い腰を上げて再検査を受診しました。
目の内部写真を撮るため、瞳孔散大剤を投与されます(効き目が残る5ー6時間は表に出ると眩しいので、車の運転ができません。実際、晴れた日だったので、帰り道は道路の白線が輝くように明るいのです。目が眩みます)。

さて、眼底写真を撮影し結果を聞く段になりました。
担当医「ああ、健診の時よりも引いていますね。この程度の出血なら、ひどいくしゃみでも出ることがありますから問題ないですね」
と安堵する言葉をいただきました。
じゃあ、最後に実際に見ておしまいです、と強い光を当てながら拡大鏡で目の中を覗き込みました。
出血があった右目。
「ああ、問題ないですね」
では一応左も、と見て「えらいものが見つかりました」

え?え?え?
担当医「網膜に穴が開きかけています。このまま放っておくと網膜剥離になり失明しますよ」

びっくりしました。担当医に尋ねられた自覚症状などほとんど記憶になかったからです。
「早い方が良いので、今日すぐにレーザーで焼きましょう。剥がれかけている網膜の周りを焼き付けて固定するのです。時間はありますよね」

「予定はありません。ぜひお願いします」
そらそうです。失明は避けたいですから。

 

準備がありますから、もう少し待ってくださいね。と看護師さんに言われて待合室に。
その後、網膜の詳しい様子を撮る写真撮影があり、思いっきり斜め上を見た状態を保ったりしないといけないので、目の筋肉が疲れました。また麻酔薬の点眼も受けました。

そしていよいよレーザー治療です。
まばたきができないよう、大きめのコンタクトレンズのようなものを目にあて、装置の前に顔を固定します。顔も動かないように、看護師さんが後ろから押さえます。
レンズが粘性のある液体で目に張り付いているので、視界が虹色にぼやけています。

「では始めます」
スイッチを押す音でしょうか「カチ」という小さな音とともに、虹色にぼやけた視界が瞬間的に黄色くなります。それと同時に目の後側から頭の内側(脳の真ん中?)に向かって、ひどくはないけどチンと刺すような(経験したことのない)痛みが走ります。
これが何回も繰り返されます。

 

途中で、黄色く光った中にたくさんの枝分かれした細かい筋が見えることに気づきました。多分目の裏の毛細血管が見えたのではないでしょうか(違うかもしれません)。
10分ほどでこの治療は終わりました。
「合計150発撃ちました。最初に見た時よりも思いの外大きくて、周りを囲うのに時間がかかってしまいました」

「ベストを尽くしましたので多分大丈夫でしょうけど、来週また来てください。ちゃんと抑えられたかどうか確認しますから」
ということで治療は終わりました。

待合室に出ると午前中の患者さんは誰もおらず、2時を回っていました。
先生は「これから自分の病院で(常勤の眼科医がいないので、助っ人として来られている)午後の診察です」と白衣を脱いでバッグを持って歩き出しました。
「え、お昼ご飯は?」と尋ねると
「あなたのせいで抜きです。でも早めに見つかってよかったですね」
「どうもありがとうございました」
治療は終わりました。

「眼底出血で再検査がなければ発見されなかったのですよね。よかったです。ありがとうございました」と看護師さんにいうと、
「こんな感じの早期発見は結構あるのですよ」とのこと。

特に薬の処方もなかったのですが、会計でびっくり。財布内の持ち合わせでは払うことのできない金額でした。いわゆる高額医療の範疇に入る処置だそうです。カード払いができてよかったです。

ということで、片目の視力を失う危機から脱した私自身に起こったサプライズであり、往年の大河ドラマとも戦国時代の東北の雄とも全く関係のない話、大変失礼いたしました。

皆さま、明けましておめでとうございます。

ブログ記事としてはほぼ1年ぶり、新年のご挨拶としては2年ぶりになります。

 

恒例(?)のネコたちと干支動物の編みぐるみでのご挨拶です。

いつもなら中央に来るべき干支の龍ですが、見事な尻尾をお目にかけたいということで、左端になりました。名前はドラ子(ウルトラマンの噛ませ犬怪獣と同じ名前は偶然です)。

背景の富士山は浮島ヶ原公園から撮影しました。

 

一昨年の大河ドラマ関連記事でも登場した浮島ヶ原の名残が最後まで残っていた場所(昭和初期まで須津沼と呼ばれていた)が、公園となり、植生が保存されている場所です。

 

大河ドラマ繋がりでボランティアガイドをした大泉寺とのご縁で、昨年からスリランカからきた中学生に英語で漢字や数学・理科などの学習支援をするようになりました。お寺での学習会で小学校2年生までの漢字は理解できているとのことなので、中学の教科書に書かれていることが理解できるような漢字を学びたいとのことで、そのお手伝いです。

 

準備をするとこれが結構むづかしく、また興味深く面白いということがわかりました。

 

たとえば、

数学の教科書では、平面、平行などという形で登場します。

 

「たいら」という訓読みから、平面(plane噛み砕いてflat surface)は理解できますが、なぜにparallelが「たいら」とつながるのか、は即座には納得できません。

漢和辞典など使って調べて行き着いたのは、「たいら」とはでこぼこがない状態なので、全てが等しいということにつながるということです。平等の平(びょう)です。

直線どうしの間隔が常に等しい(中学で学ぶユークリッド幾何学上の)parallelを表すのにふさわしい漢字であるわけです。

 

このように、外国から来た若者の学び支援を自らの楽しみとしている今日この頃です。

 

本年もよろしくお願いします。