緊急事態宣言の中、カメレオン俳優トム・ハーディ扮する


晩年のアルカポネを公開日初日に観て来ました。


期待は裏切られず、言われなければトム・ハーディが演じてると


思わなかったでしょう


もう一人、『アンタッチャブル』で、出番は少ないのに10kgだか20kgだか


太って、頭もツルツルにしたロバート・デ・ニーロの常軌を逸した演技の


アルカポネにも呆気に取られましたね


アルカポネを知ったのはビリー・ワイルダー監督のかの有名な


『お熱いのがお好き』で、時は禁酒法時代、密造酒を巡って


血を血で洗う喧嘩が絶えなかった時、アルカポネは手下を偽警官に


なりすまさせて、敵対するギャングの親分6,7人車庫の中のような


ところで壁に手をつかせ、背中からマシンガンで虐殺するシーンを


観ましたけど、これをトニーカーティスとジャックレモンも目撃しちゃって


逃げるはめになっちゃった、怖くて超面白い映画でしたけど、二人は


女に化けて女性だけのバンドに紛れて逃げる、逃げる映画でした。


このセントバレンタインの虐殺は当時アメリカでも大変なニュースに


なって、話題になったそうです。


話がそれましたけど、何十年もの服役を終えて刑務所から出て来た


カポネは、昔の面影はなく、10代の頃に患った梅毒が原因で軽い


認知症を患っていました。


それがだんだんひどくなり、現実と妄想が一緒になり、


おしっこ漏らす、ベッドで大便漏らす、医者に葉巻は病気によくないと


にんじんくわえさせられたり、バスローブはだけてオムツして、がにまたで


さ迷い歩く、トム・ハーディあっぱれでした。