こんにちは、千葉県議会議員の岩井やすのりです!印西ごみ処理施設・建設工事請負契約の住民監査請求が、要件不備により却下された事情については、いわちゃんポストにてご報告しているところです。(4月下旬にポスティング配布するとともに、今週からは駅頭にて手配り配布してまいります)

 

 

同記事では、今回の工事契約についての評価方法や落札結果などに違法性、不当性が見当たらないにも関わらず、一般紙や一部ローカル紙による公平性に欠けた取り上げについても指摘したところです。そんな中、今度は朝日新聞にて同様の取り上げがあったことは、残念に思っています。

 

https://www.asahi.com/articles/ASS544GZ1S54UDCB00MM.html

 

字数に限りがあるため、いわちゃんポストでは指摘できなかった、一般紙等による取り上げ方の問題点について、さらに2点を追記したいと思います。

 

①「評価はわずかな差で決まった。82・76点のJFEグループが、82・41点の別グループを0・35点上回った。」

5/5朝日新聞デジタルより

 

→「価格審査で下回るJFEグループ側の提案が、非価格審査によって逆転したが、その差は僅差だった」とのことですが、そもそも価格審査点の配分が低い中での結果です。今回の業者選定は、非価格点と価格点が同配分の50:50でしたが、通常は60:40の配分であることが多く、70:30というケースも珍しくありません。

 

例えば、60:40の配点であった場合には、JFE)81.228 

神鋼)78.890で、2.338点差とそれなりの開きとなっていました。

 

新聞社もこうした事実は当然知っているはずで、これらの事情に敢えて触れない書きぶりにはがっかりします。

 

 

②「国や千葉県が採用している除算方式を採用すべきだった。除算様式で評価し直すと、神鋼グループが上回る。」

3/3利根新報より

 

確かに、事業者選定に際して、今回の加算式ではなく除算式を採用するケースもあります。しかし、過去21年間、137件の事業者選定において、除算式が用いられたのはわずか3件。残りの134件は加算式が採用されてきました。「除算方式を採用すべき」というのは、こうした実態に即さない指摘であり、同紙もより慎重な取材が必要であったと言えます。

 

 

さて、今年の7月には印西市長選挙が実施されることとなっています。どこでもある話ですが、選挙が近くなると「因縁をふっかける」ような批判が出てくるものです。地元ローカル紙は慎重さとともに、公平、公正さをもった報道に徹すべきであるとともに、市民の方々も冷静に判断いただければと思うところです。