「添加糖」とは、乳糖や果糖など食品自体の糖質ではなく、製造や調理の段階で添加される糖質の事で、砂糖や水あめ、シロップなどです。
「人間の体には添加糖は不要です」
添加糖の多い現代の欧米式の食事から糖分を減らすと、思わぬ変化が体験できるでしょう。
1.エネルギーの増加と持続
添加糖の摂取をやめると、最初は不快に感じるかもしれません。
しかし、炭水化物やその他の栄養素を自然食品から摂取するようにシフトすると、次第にエネルギッシュになることに気づきます。
「糖質を燃やしやすい体」から、「脂肪を燃やしやすい体」に切り替わります！
これにより、代謝の柔軟性が高まり、食べ物への渇望も減少します。
「体はリセットされ、糖分を必要としない状態になるのです！」
2.インスリン感受性の改善
砂糖を多く摂ると血糖値が上がり、膵臓が糖分を脂肪細胞などに送り届けるために、より多くのインスリンを放出します。
これが頻繁に起こると、健康に様々なリスクをもたらします。
3.炎症と痛みの軽減
「砂糖をやめたことで最も良かったのは、痛みがなくなったことです」
飲料や紅茶、コーヒー、シリアルに含まれる添加糖を多く摂取している人は、血中の炎症指標が高いです。
食事に含まれる糖分が多いと、関節リウマチ、多発性硬化症、乾癬、炎症性腸疾患、そして低度の慢性炎症を引き起こす可能性があります。
4.体重管理がより簡単
砂糖をやめた後は、体重を減らすことが容易になります。
低糖質の食事はインスリンレベルを下げ、その結果、細胞が脂肪を放出するのを促します。
食事からの糖分摂取を減らすと、平均0.8キロの体重減少につながります。
5. 精神的健康の増進
砂糖は人間の脳にとって重要なビタミンBが不足すると、認知機能&思考能力が低下します。
砂糖を取り除き炎症を抑えることで、リラックスします。
気分が沈んでいる時、それは砂糖の過剰摂取が原因かもしれません。
砂糖の総摂取量が最も多い人は、最も少ない人に比べてうつ病を発症するリスクは50％も高いです。
6.味覚の感度が高まる
精製砂糖を断つと、次第に砂糖への要求がなくなるり、甘すぎる食べ物が、味的に不快に感じる人が増えます。
これは、糖分の多い食事を続けていると、脳の化学的な反応や味覚が甘さに鈍くなっていたからです。
よって、砂糖を減らすことで、感覚が敏感になり以前より食べ物が美味しく感じられます。
7.脂肪肝の改善または回復
果糖や精製砂糖は普通の砂糖よりもずっと体に悪いのです
これらは単なるカロリーの問題ではなく、脂肪肝の進行を防ぐために、砂糖を控えることが非常に重要です。
添加糖の摂取量を20%減らすことで、脂肪肝、肝硬変、肝がんの発生率を下げると示されています。
8.腸の健康と免疫力の向上
食事に含まれる糖分は腸内の善玉菌が悪玉菌に取って代わります。
さらに、体は過剰な糖分摂取からくる毒素を排出するために腸内フローラを変えてしまい、本来のバランスを崩してしまいます。
このバランスの崩れは、腸の健全性や粘膜の免疫力を低下につながります。
また、感染症にかかりやすくなる可能性もあります。
糖分の過剰摂取は、体内の亜鉛レベルを下げ、免疫システムに悪影響を及ぼします。
9.肌の状態の改善(美肌効果)
砂糖をやめることは、若く見え、顔や肌のシミをなくすために、もっとも手軽な若返り法です。
砂糖は体内のタンパク質と反応し、最終糖果産物（AGEs）という複合物を生み出し、肌が褐色に変わったり、黄ばんだり、弾力が失われたり、しわが深くなるなどの肌トラブルが起こります。
また、傷の治りを遅らせ、皮膚細胞の働きを乱し、細胞の自滅を促し、炎症を起こす原因となります。
砂糖を控えることは、健康的で若々しい肌を保つだけでなく、体内の毒素を減らし、加齢による病気の予防にも効果的なのです。
AGEsは、神経変性疾患、動脈硬化、慢性炎症症状などの加齢関連疾患に影響を与える可能性があり、様々な合併症につながることが知られています。
10. 慢性代謝性疾患のリスク低減
砂糖の摂取をしばらく控えると、血液の指標がいくつか改善されることが分かりました。
これは主に果糖の摂取量が減ることによるものです。
臨床研究によると、果糖を多く含む食事は血中脂質の増加やそれに伴う代謝性疾患を引き起こす可能性があります。
また、果糖が肝臓で代謝されると尿酸値増えます。
尿酸は痛風の原因で、糖分の摂取が様々な内分泌や代謝の問題に悪影響を及ぼすすのです。