【感想】彼は秘密の女ともだち【仏映画】 | 俺の嫁ちゃん、元男子。(ちぃのGID-MtFの4コマブログ)

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『彼は秘密の女ともだち(原題:Une nouvelle amie)』

 

【あらすじ】

≪自分らしく生きたいと願う"女たち"の物語―。≫


クレールは幼い頃からの親友のローラを亡くし、悲しみに暮れていた。
残された夫のダヴィッドと生まれて間もない娘を守ると約束したクレールは、二人の様子を見るために家を訪ねる。
するとそこには、ローラの服を着て娘をあやすダヴィッドの姿があった。


ダヴィッドから「女性の服を着たい」と打ち明けられ、驚き戸惑うクレールだったが、やがて彼を「ヴィルジニア」と名づけ、絆を深めていく。
夫に嘘をつきながら、ヴィルジニアとの密会を繰り返すクレール。
優雅な立ち居振る舞いにキラキラ輝く瞳で、化粧品やアクセサリー、洋服を選ぶヴィルジニアに影響され、クレール自身も女らしさが増してゆく。


とある事件を境に、ヴィルジニアが男であることに直面せざるを得なくなったクレールが、最後に選んだ新しい生き方とは──?

 

【感想】

 

今回はフランス映画『彼は秘密の女ともだち』をご紹介しようと思います。

 

原題は「Une nouvelle amie」直訳で「私の新しい女友達」という感じ。

 

英題も「The new girl friend」だったのですが、個人的には邦題の「彼は秘密の女ともだち」というタイトルが妙に気に入ってます。

 

ポスターの原題のフランス語タイトルロゴは女性名詞を表す最後の「e」だけフォントを変えることで「“女”ともだち」であることを強調していたので、邦題はピッタリな表現だなと思いました。

 

※英語タイトルでは『girl』の部分のフォントを変えてます

 

【入り乱れるジェンダー】

 

さてさて内容ですが、個人的には「ジェンダー」というか「性役割」「性的指向」「性的嗜好」そういったものが、入り乱れている感じだという印象で、キャラクターたちも各々悩み苦しみ、そしてまっすぐで。

 

それがとてもリアルに感じました。

 

物語全体に独特のジョークやジェンダー表現があって、シリアスムードの中でも飽きさせずに楽しませてくれる作品でした。

 

私が好きなシーンはヴィルジニアが「男の子はキャベツから、女の子とは花から生まれてくるって言うけど、私は花キャベツ(カリフラワー)」というジョークというか面白い表現だなって思いました。

 

そんなふうに自分を客観視して言えることもすごいなと感じますし、それでいてどこかユーモラスさが妙に印象的。

 

【対比に描かれるヴィルジニアとクレール】

 

作品のポイントとして「ダヴィット(ヴィルジニア)の女性装姿とクレールのメイクとファッション」は面白い対比になっていると思います。

 

とてもキラキラに着飾るヴィルジニアに対してクレールはシンプルというかメイクもファッションも飾り気がない感じ。

 

そしてダヴィット(ヴィルジニア)の女性装姿は女性と見間違えるほど美しいかと言ったらそうでもなく、役者さん自身は髭も濃く、骨格もしっかりしていて、顔つきも男性的な特徴。

 

だけど、仕草や行動はとても気品があって艶やか。そんなアンバランスさもまた良いアクセントになっている感じ。

 

それに対しあまり着飾ることをしない、色味も落ち着いたファッションが多く、薄いメイクのクレールとの対比、そしてどこか従来のジェンダー表現に縛られているような感じも面白い。

 

2人のファッションはどのシーンも素敵ですが、やっぱり一番は『ラストシーン』ではないでしょうか。

 

それまでの2人とはお互い違うファッションをしているので、そういった点も注目ポイントかと。

 

そして最大のポイントだと思う「セクシュアルやジェンダー」の部分ですが、これに関しては正直「野暮」だと思います。

 

これはどの作品に関して言えることですが、私は作中で本人が意思を持って発言しない限り、その人のセクシュアリティやジェンダーで見ないようにしています。というかそこまで気になりません。

 

なので本作品でも明言も考察も出来ません。

 

「実際どーなの?」と思う人もいるかもですが、それを含めて楽しんでもらえる作品かなと思います。

 

【まとめ】

 

さてさて、問題のラストシーンですが、かなり解釈が分かれるラストシーンだと思いますし、見る人見る人によって意見が分かれるとも思います。

 

ただ私が言えることは「幸せだろうな」ということだけですね。

 

最近は「ミルク」や「パレードへようこそ」といったメッセージ性の強さが目立つ作品を紹介することも多かったですが、この作品は「ドラマ性」が強い作品なので、そこを楽しめる作品かと思います。

 

観終わった後は、やっぱりラストシーンに引っ張られて、もやもやするようなスッキリするような、そんな複雑な感想を抱きつつも、幸せそうなキャラクターを見ていると、暖かく微笑ましくもなるような、そんな作品でした。



 

 

 

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