リビアのカダフィ大佐は行方不明のまま、反政府勢力が政権をほぼ掌握したようです。
反政府勢力の写真を見ると、ピックアップトラックの後ろにデカデカと「TOYOYA」の文字が見えます。
ひらのXX的日常-HILUX

「テクニカル」という車両で、ハイラックスの荷台に対戦車ミサイルランチャーなどを据えつけたものです。
テクニカルというのは、民生用車両に武器を据えつけて改造した車両です。
リビアが隣国チャドの反政府勢力を支援するために送った戦車部隊がこれで撃退されてしまったという代物です。
しかし、これは便利ですねえ。攻撃兵器と輸送車両を兼用できるんですから。

チャドでは政府軍も反政府軍も両軍ともトヨタのハイラックスを改造したテクニカルを使っていました。
両軍のテクニカルの後ろに燦然と輝く「TOYOTA」の文字を見た外国の記者は、この内戦を「トヨタ戦争」と呼びました。


世界中のゲリラにトヨタのハイラックスは「速くて丈夫で故障しない」と非常に人気が高く、トヨタにとってはアリガタ迷惑です。
その人気ゆえ、中東では中国製の偽物が出回るようになりました!
こっちは、本物と違ってすぐ壊れるんです。とんでもない話で、トヨタにとってはショージキ迷惑な話です。
そんなとき、アメリカ軍は捕虜にしたゲリラに赤いカエデのタトゥーをした者が増えていることに気付きました。
なんの呪いかと思いきや、カナダから入ってきたハイラックスは本物で、ゲリラのあこがれの的だったのです。
トヨタにとっては、またアリガタ迷惑な話です。
これだけゲリラに愛されると紛争地帯には、破壊されたハイラックスも多数あるわけで、それがパーツの供給源になります。
そして自動車修理ができる者なら誰でもハイラックスを直せるってことになり、ますます人気が出ます。


機動力があって特殊部隊の防弾チョッキを貫ける機関銃を積んだテクニカルは、アメリカ軍にとって非常に厄介な存在です。
アメリカの特殊部隊も対抗上ハイラックスの大型アメリカモデル「タコマ」をテクニカルにして使っています。
アメリカには有名な軍用車「ハマー ハンヴィー」があるのに、ハイラックスに勝てないんです。
ひらのXX的日常-HUMVEE これ!強そうだけど

ハイラックスを制するにはハイラックスしかない、というわけです。


日本が武器として輸出しなくても武器に使われているものが、実は他にもたくさんあるってことらしいです。
湾岸戦争が終わってからアメリカで「湾岸戦争白書」がまとめられました。
それによると、あのテレビゲームのようなピンポイント爆撃ができたのは日本の技術おかげであったというのです。
滑走路のない場所から飛び立つハリアーⅡの翼の加工にアルミ・リチウム合金を使っています。
その特殊な工作機械が日本製です。
アルミ・リチウムはスペースシャトルの燃料タンクを4トン軽量化させた素材ですが、熱による変形が起こるため切削が難しい素材です。
福井県の松浦機械が作る高速マシニングセンタは従来の高速機の3倍のスピードで切削するため、あまりに早くて変形する前に加工できます。
その他10種類くらいあって、8万人の軍隊を出したイギリス軍より日本の先端技術の活躍の方が大きかっと述べています。


F22のステルスボディに欠かせない宇部興産の「チラノ繊維」は、武器に転用されるから輸出規制をかけようとしたらアメリカから輸出規制するなと圧力がかかりました。
アメリカの軍用機のコクピットの中身はほぼ日本製だし、素材・パーツレベルでは民生品として開発されたものが相当輸出されているようです。
じつは、日本の民生品技術に驚いたアメリカは日本の民間技術で軍事転用できるものを調査しています。
キッカケはプレイステーション2だったそうです。
当時のグラフィックチップとして画期的な高性能さにショックを受け、こりゃ他にも軍事転用できそうな技術があるに違いないってことになりました。


それでいて、日本のステルス実験機「心神」をレーダー反射面積の測定を依頼したらアメリカが断るからフランスで測ってもらったりしています。
推力偏向機構をつけたエンジンで従来の旋回半径が3分の1になって、ドッグファイトしたらアメリカの戦闘機に絶対勝ってしまう。
どうしても邪魔したいらしいです。
前のF2開発のときも、三菱重工に来たアメリカの調査団は当時アメリカにもなかったアクティブフェイズドアレイレーダーを見てビックリ!
こりゃ、独自開発されたらとんでもない戦闘機を作られてしまうと焦り、政治的圧力でF16ベースの共同開発にさせました。
アメリカの技術提供の見返りに、只同然で最新レーダー技術を持っていきました。
それでいて、日本と韓国仕様のF15はアメリカ空軍仕様よりレーダー性能が劣っているんです。ふざけています!