今週は世界の競馬界に激震が走りましたポーン

 

ご存じの通り、第1回サウジカップを制したマキシマムセキュリティを管理するサーヴィス調教師らがドーピング容疑で起訴。マキシマムセキュリティは、アメリカンファラオ、ジャスティファイ2頭の三冠馬を育てた名門バファート厩舎に転厩することになりました…

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200310-23101098-nksports-horse

 

ここからは、あまり裏付けのない持論なので、気を悪くしたらすみません。

 

倫理的に正しいかどうかは別として、「スポーツ」というのは、薬物をうまく使って禁止ギリギリの線をすり抜けて、いかにパフォーマンスを向上させて結果に結びつけるか、という側面があることも否定できません。ルールの範囲内ならどんなことをやってもいい、バレなければいいという考えもあるし、ある意味それが関係者の腕の見せ所かもしれません。

薬物もどんどん進歩し、ドーピング検査に引っかからない新薬や、ドーピング違反を隠せる薬も開発されるし、それこそ開発と取り締まりのイタチごっこです。

また、アマチュアスポーツならWADA(世界アンチドーピング機関)など統一的な団体もありますが、プロスポーツの場合は、国や団体、種目によっても禁止薬物の基準が違うし、アメリカでセーフでも日本や欧州でアウトな薬物もあります。競馬の世界もまったく同じで、北米は全体的に禁止薬物が緩め(出走当日に鼻出血防止のラシックスを使って良かったりします)。いかにも実利主義のアメリカらしいですが。今回、アメリカ調教馬にドーピング容疑が出たのも、ある程度は納得できます。たまにこういった見せしめを行い、抑止していかないといけないでしょうし…。

 

競走馬の薬物使用は、公正確保の妨げとなる上に、身体への過度の負担による事故発生リスクも増加します。さらに競走以外で1つ困ったことがあります。本来、力のない馬がドーピングで強くなった場合は、良い遺伝子が伝わらないので、種牡馬になっても成功しにくいとか、生殖能力に何らかの問題が生じる確率が高まるでしょう。まあ、母系が優秀なら走ったりするし、隔世遺伝なんかもあるし、調教がうまくいって能力以上に走る場合もあるし、そう単純な話ではないですが…。

 

ちなみに、日本の某調教師は、欧米でドーピングについてよく勉強して、日本で上手に使って結果を出しているという話を聞いたことがあります。そのトレーナーの管理馬でスタッドインした種馬は、もうひとつ結果が出ていない気がします(誰のことかはご推察を)。

 

現在のノーザン一極集中は、血統、施設、人材、育成法、マネジメントなどが抜きんでているだけでなく、投与しているサプリメントなどを含む広い意味での薬の有効利用ができているからかもしれませんね。例え、レースに使うときは違法になっても育成時は関係ないものもあるでしょうし。

 

“信じるか信じないかはあなた次第”ですが、そういう話をされたことはあります。

 

以上、馬事暴論でしたグラサン

(↑マキシマムセキュリティ)