1985年7月13日、”饑餓に苦しむアフリカの人々を救う”ロックコンサート「ライヴエイド」が開催されました。
フィナーレは『We are the world』の大合唱 http://youtu.be/zChZdQGLYs4
さて...
ボランティア文化が基盤にない日本においても、
「チャリティーコンサート」でネット検索してみると
*広島豪雨災害義援金を募るチャリティーコンサート
*カンボジアの医療センター・就労支援センターを支援するチャリティーコンサート
*識字教育支援のチャリティーコンサート
*東日本大震災復興支援チャリティーコンサート
などなど、
小規模で単発的なものではありますが、時々開催されているようです。
しかし...
「まだまだ足りないっ!」
音楽の力はこんなものではないはずです!
「もっと...」
近年史の音楽の力を振り返ってみると、
○ 戦後の復興期、人々に勇気と希望を与え続けてきた美空ひばりさんの歌声...
○ 全盲などの障害を持つ世界中の人々に希望の光を浴びせかけてくれたスティービー・ワンダーさんの歌...
○ 乳がんと闘う女性たちに勇気を与えるカイリー・ミノーグさん...
○ 吃音を抱えながらも歌い続け、同じ病気の人に希望を与えているミーガン・ワシントンさん...
○ 東日本大震災被災者に慰めと元気を届け続けた曲 ♪ 花は咲く♪ (English ver)
song for sufferers of Tohoku Great Earthquake
本当に、音楽の力って素晴らしいですね~
(^-^)
しかし、毎年恒例のこの番組は、
「感動の押し売りやんっ!」
「障害者を利用しているのが許せない!」
と、多くの批判に晒されています...
そんな批判の最たるものが
「司会や出演のタレントに高額のギャラが支払われている」というもの
チャリティランナー...1000万円
総合司会...500万円
果たして、チャリティ番組での高額ギャラは問題なのでしょうか?
※ 国連では、集める寄付金の25%程度はファンドレイジング・コスト(寄付を集めるためのコスト)として認めています
話を「24時間テレビ」に戻しましょう✌️
だいたい、毎年15億円ほどの寄付金を集めている当番組の総制作費(ギャラも含む)は4億2000万円だそうです。
CM収入...22億円
寄付金...15億円
計37億円がファンドとして集まる金額としますと、25%ルールを適用し、9億円くらいはファンディング・コストとして許容できる範囲となります。
ただ、チャリティやNPOのミッションは『社会問題を解決すること』であり、単純に25%に収まればいい、ということではありません。
「そのチャリティによってどれだけ社会問題が解決されたのか」
これが一番大事なことなのです!
先述したように
「感動の押し売り!」
「障害者を利用している!」
「ギャラが高額すぎる!」
などと世間から疑念を抱かれてしまっていては、
チャリティーの理念は失墜⤵︎
活動の意義が本末転倒
となってしまいます...
社会問題を広く認知させ、寄付金を募るために有名人を動員する!
確かに理にはかなっていますし、コストがかかるのも仕方のないことではありますが...
何とも釈然としませんね~
でも、、、
このような考え方は、”寄付やチャリティの文化がいまだ浸透していない日本”に住んでいるから起こる感情なのでしょうか?
いずれ日本にも、海外では一般的な『ファンドレイザー』という職業が浸透してくれば変わってくるのかもしれませんね。
NPOが社会問題を解決するためには、
1. ファンドレイジングで寄付を集める
2. 現場で活動する
3. ミッションの達成を社会にPRする
これらのことをしっかり行っていくことが重要です!
(こうすることで次のファンドレイジングに繋がり、社会問題解決のサイクルが回っていきます)
ただし、日本のNPOは2ばかりで、1と3が不足気味です
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いずれにしても、チャリティ文化が浸透していない日本においては、まず、「24時間テレビ」などのチャリティー活動によって、本来目指すべき社会問題がどれだけ改善されていっているのかをチェックしたほうがいいのでしょうね。
日本テレビは、寄付金・CM収益の総収入額と、ギャラを含めた必要経費を堂々と公表し、寄付金が具体的にどう使われたのかまでしっかり伝えていってもらいたいものです。
でないとこんな揶揄が飛び交うことになってしまいます↓