Twitterやアメブロでも見かける「リマ・ライボウ医師」(Rima Laibow)。mRNAワクチンについて間違った情報を流したり、デマを拡散するのに動画が使われています。

内容は以下の字幕を見てわかる通り、典型的な「陰謀論」です。

 

拡散している動画の中には2009年にアメリカの著名な陰謀論者アレックス・ジョーンズと共同で作成されたものがあります。まもなくエリート層による間引き(密かな人口削減)が行われるという内容が含まれていて、その話を「著名な国家元首から聞いた」主張しています。

しかも情報源については「守秘義務があるから話せない」という都合の良い言葉が添えられています。

 

リマ・ライボウ医師はどんな人か

 

「Rima Laibow」(リマ・ライボウ)で検索するといろいろな記事が出てきます。その中には2014年の記事が幾つかヒットします。当時、エボラ危機というのがあり、アフリカで発生したウイルスによって世界的に恐怖心が増大したことがあります。

 

そうした恐怖感が募っている時期にリマ・ライボウ医師はエボラウイルスへの効果が実証されていない薬剤を医薬品として販売していました。ニューヨークタイムズは「公的機関はインチキなエボラ治療への警鐘を鳴らす」として記事にしています。

 

2020年になるとリマ・ライボウ医師は、今度は新型コロナにターゲットを変えます。彼女はコロナワクチンに関して間違った情報を流しますが、一方ではて「エボラ」のときにインチキ治療として警告されていた同類の薬剤を、今度はコロナの予防と治療に効くとして販売します。

 

そして2020年11月には米FDAに「未承認の医薬品の流通」の疑いで告発され警告書が発行されています。

 

 

 

 

リマ・ライボウ医師や、共に陰謀論を広めているアレックス・ジョーンズの主張に対しては多くの若者は冷ややかに見ています。しかし日本のSNSで拡散されている様子を見る限り、彼らの流す陰謀論を真に受けている人たちが一定数います。

 

世の中には陰謀論をビジネスにする人たちがいます。社会的な不安が多くある時、人は陰謀論的な考えに傾きやすきなります。しかし陰謀論ビジネスに乗っかることに何の益もありません。

 

 

 

終わり