日本政府は、アフガニスタンの日本大使館やJICAで働いていたローカルスタッフとその一族を、日本の責任と資金と労力で退避させる方針のようですが、どうして日本にまで連れてくる必要があるのか疑問です。

 

 

パキスタンに退避できたなら、本当はそこでいいはずです。

退避にはパキスタン政府が協力したと報道にありますが、日本が引き取るから手を貸したということでしょう。

過去にパキスタン政府はアフガン難民を受け入れてエライ目に遭い、入れたくないのです。

 

2016年9月の記事です。下矢印

 

パキスタンは、ソ連のアフガニスタン侵攻時に政治的理由でアフガン難民を歓迎し、9.11後に一転して追い出す方針を取り出しました。

パキスタンとアフガニスタン難民(移民)が40年近く共生できたのは、同じ民族がいて、同じシステム(社会・政治・宗教・文化など生活をする基礎体制)を共有できたことが大きいと思いますが、それでもこうなりました。 
親和性の高いところでも移民は軋轢を生むのです。

 

そして、2017年2月の記事です。下矢印

 

アフガニスタン人を「アフガノフォビア」で追い出しているパキスタンですが、そのパキスタン人が今度はサウジアラビアからテロ防止で追い出されています。

サウジアラビアは、何万人ものパキスタン人労働者を麻薬取引、窃盗、偽造、暴行などで拘束して強制送還していますが、パキスタン人移民たちの中にIS思想に傾倒するものがいることが引き金になったようです。

 

BBCがアフガニスタン難民を受け入れる国と拒否する国という記事を書いています。下矢印

 

今回のアフガニスタン人受け入れは、東アジアでは韓国が突出して多いですが、ほかに私たちの近隣諸国は受け入れていないようです。賢明な国が多いと思いました。

 

タリバンが強制するブルカやニカブを被りたくないから非イスラム圏に来たいというのならまだわかりますが・・・そうでないなら日本を選ぶ理由が知りたいですね。

日本人よりタリバンに近い価値観なら、それは避難ではなく、世界で唯一膨張し続けるムスリム人口の新たなフロンティアに日本が選ばれてただけ、日本が壊れていくだけだと思います。

 

最後に、ちょっと言っておきたいことがあります。

アフガニスタンの事情は知りませんが、JICAなど日本の援助機関に関係した現地人は、日本の税金で買ったその事業用の車やパソコンなどを私物化してしまうことがよくあります。プロジェクトが終わったら、日本の援助で作った機械や施設は朽ち果て、管理のために残した車やパソコンなどは関係者が自分のものとして利用しています。他国の政府が腐敗していればそのようなことは誰も咎めることはできませんし、あげたものを取り上げるわけにもいかないのです。

 

日本は他力本願の「憲法」のせいか、世界中に媚を売り、日本を攻撃しないようにしてもらわないと生きていけません。どのような不正や理不尽にも、相手が外国なら不問にします。

外務省や援助機関もそれが利権ですから、自分たちの存在意義のためにも悪事を隠し続け、今もさらなる日本人の税金の海外投下先を探し続けているのです。

 

 

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