2週間ほど前のお仕事でのお話です。

 

車移動をしている時に、「黒澤さんは普段はどんな仕事をしているの?」と聞かれました。

 

 

「先月くらいから本格的に再始動をはじめましたが、実はここ8年ほど、両親の介護にかかりっきりでキャリアはおざなりになっていたんです。去年までは特に母の認知症で、介護が本当に大変だったんですよ」といったことを正直に話しました。

 

 

    

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すると、車内の2人のご家族も最近、認知症であるということに気がついたという話になり、期せずして認知症話に花が咲きました。

 

 

1人はお母様。1人はお父様。

 

 

お父様が認知症だという方が、色々と調べているようで、最近の認知症に関する研究や、効果的だとされるサプリメントや、新薬のことでとても話が弾みました。まさか仕事の場で認知症研究について話すなんて思ってもいないことでした。

 

 

 

その方は、新薬レカネマブに対して、とても期待しているそうで、詳しい資料を読んだ上での意見を話していらっしゃって、お父様のことを本当に思っていらっしゃることがうかがえました。

 

私は、まだまだわからないことも多いし、私自身はアミロイドβ単独の仕業だとは思えないようになってきているので、この新薬の登場で全てが解決するわけではないだろうと感じているし、使用できる期間や、副作用、その後のデータがもう少しでてからでないと楽観的にみることはできないけれど、きっと8年前の私だったら、躍起になって母に試そうと思っただろうな、と話をしました。

 

私の母はアリセプトの副作用で、吐いて吐いて大変で、関節痛や震えも止まらず、救急車を呼ぼうかと思ったほどだったから、特に。

 

 

21日、そのレカネマブの製造販売を、日本の厚生労働省の専門家部会が承認しました。

 

 

その方の国ではまだ承認がされていないということを併せて知り、きっと心待ちにしているんだろうなと切ない気持ちになりました。


 

 

 

「もともと父は寡黙な人で、ほとんど話をしない人だったから、みんな『?』と思いつつも、認知症に気づいたのは数年経ってからなんだ」

 

 

 

その方が王族というのは後で知ったことですが、

寡黙な王族のお父様…

 

 

想像するとなんだかかっこよくて、お会いしていないのに、この新薬でなくとも、何かしらが功を奏して間に合ってほしいと願わずにはいられません。

 

 

 

「ツイッターやってるの?写真も載っけていいよ」と言われたけど、私、今太ってるから、載せられないけど、かっこいい方でした。

 

 

 

でも、そんな方でも、私と同じような悩みを抱えているんだなぁと不思議な気持ちになったお仕事でした。

 

 

 

 

この忌まわしい病気で苦しむ方やその家族が、いなくなる日がくることを切に願っています。