うちの高校では
修学旅行中に生徒会主催でイベントが開催される
修学旅行が終わり
旅先から地元に戻ると
一旦ホテル（こぢんまりとしている洋館風のホテル。一階にダンスホールみたいな広めのスペース、両階段を登ると部屋がいくつかある）のホールで軽く打ち上げがあり
その場で旅行中のイベントのポイントトップの生徒男女各1名が発表される
選ばれた男女はご褒美として
そこのホテルの部屋に一緒にもう一泊してから解散となる
密かに生徒が楽しみにしている伝統行事だ
私は端からイベント自体には興味がなく、あくまでも修学旅行を楽しんでいた
それが功奏したのか、思いがけずイベントでのポイントトップだった！
「なんでお前がっ⁈」と
イベントに前のめりだった柴っちょが悔しがっていた
そして女子のトップはまさかのあのちゃんだった
「なんでだよっ⁉︎」と
柴っちょがツッコんでいた
打ち上げが終わり
自分の荷物は既に部屋に運び込まれていた
半ば強制的に2階へ追いやられる
２階に上がると
レセプションがあり、ニコニコ笑顔の三浦友和がソファーで待っていた
「お連れさんは既に部屋に入られていますよ」
と友和さん
そのフロア内には
左右に階段がありロフトのような造りのスペースがあった
ロフト部分は壁に沿ってぐるりと続いている
見るとそのロフト部分に2箇所ベッドが置かれていて、小さな部屋のようなスペースになっている
なるほど同部屋といっても、完全個室じゃなくて、大きな部屋の中でベッドが離れて置いてあるのね
安心とがっかりと、なんとも言えない感情
いや、がっかりのほうがデカいか
下に降りると
いつのまにかあのちゃんいた
わっ、本物や！
「あたし、部屋あっち」とあのちゃんが片方のスペースを指差したので
私はもう片方のベッドに決定
いや、「僕」じゃないのかよ⁇
「じゃあね」って言って
あのちゃんは柴っちょと一緒に一階のホールへと降りて行った
「なんでだよっ‼︎」
ってところで目が覚めた
なんであのちゃんなんや
寝落ちしてた間に
なんかあのちゃんのテレビやってた⁇