今日は マイミク クロネ@さんの日記から




ご紹介します





Spiritual diary & memo-emerald





宝石緑「エメラルド・タブレットから錬金術を読む」宝石緑




前回の神聖幾何学 『心の北極星ロゴ(メタトロン立方体ベース)』 ()の



記事で紹介しました、好きな言葉の一つに



『下にあるものは上にあるもののごとく、



 上にあるものは下にあるもののごとし』



 (as above, so below)




というものがあります。





これは、ヘルメス・トリスメギストスによって書かれたとされる文書




「エメラルド・タブレット」に記された13の基本思想の中の




2つ目の言葉です。




「意識の拡大方法」に入る前にこの文章が




どういったものなのかをご紹介したいと思います。





【現在の科学の基礎を築いたエメラルド・タブレット】




エメラルド・タブレットは、ギザの大ピラミッドの中に




埋葬されていたとされます。




ピラミッドの建造年はいろいろな説があり、




またエメラルド・タブレットがいつ頃作られたものかも不明ですが、




1828年、エジプトのテーベにおいて、紀元4世紀の魔術師の墓から




大量のパピルス文書「ライデン・パピルス」が発掘され、




驚くべきことに、この文書の中に、『エメラルド・タブレット』の




最古の写しが含まれていたことを考えると、




『エメラルド・タブレット』の起源自体が




相当に古いものであることは、確認できます。





この文書を書いたヘルメスは、世界の三つの知恵を持つ、



三つの属性を持つ人物とされております。





・第一のヘルメスは、ノアの洪水以前の人間で、アダムの孫と伝えられ、



天文の研究を行い、ピラミッドを建造した賢者であり、



衣服を縫う事など多くを発明したといいます。




・第二のヘルメスは、ノアの洪水以降にバビロンに住んでいたと



されます。自然学、哲学、医学、数学に優れ、



ギリシャの哲学者ピタゴラスの先師であったといいます。




・第三のヘルメスは、モーセと同じ時代のエジプトにおいて医者であり、



哲学者でありました。また、優れた科学者であり、



都市計画にも才能のある賢者だったといいます。





これら三人のヘルメスは実は同一のヘルメスの三つの顕現とされ、




これがヘルメス・トリスメギストス(三重に偉大なヘルメス)という




名前の由来です(個人的には、ヘルメスは実際に存在した人間で、




地球の文明を発達させるために3回転生して活躍した




偉大な魂だったのかなぁと思います。)。




ヘルメスは、生涯に36,525冊もの本を書いたとされ、




宇宙の森羅万象を究めて、人類に医学・化学・哲学・法律・数学・




占星術・魔術・芸術・音楽などのあらゆる知識をもたらしたといわれており、




「ヘルメス文章」は現代科学の基盤になりました。




紀元後2世紀のアレクサンドリアの学者クレメンスは、




その膨大な量の本のエッセンスは最終的に42冊と2巻の付随書の本




(私たちの常染色体44本と性染色体2本と比べると2冊少なく、



これは第一の意識レベル(意識が二つに二分される前の状態で、



自然の声を聞くことができ、フォログラフィック(写真的)な記憶力をもつ



アボリジニーのような人達の意識状態)に対応したものであると



考えられます。)にまとめられたとしていますが、これらの書物は、



一般に上述の「ヘルメス文章」(トート42の書)と総称されています。




その中でも精髄というべき最重要の書物こそ



『エメラルド・タブレット』なのです。




 ※最後に、13の全文訳を載せておきます。





【言葉の意味】




『下にあるものは上にあるもののごとく、



 上にあるものは下にあるもののごとし。』




これは何を意味しているのでしょうか?




これは星の運行や自然現象などの天上界の出来事と、



人間界の出来事が実はシンクロしていることを表します。




そして、この原理を理解する事により、



世界事象を自由に扱うことのできる奇跡が起きると言っています。




当初、この言葉は、



秩序的に天体などの「星の世界」である上位のものの模倣として、



「地上世界」のような下位の物が生じる




(上位の物は下位の物の性質を規定して、万物に親和力を与える




「生命の秩序的連鎖」)という考え方がされておりました。



この考え方に基づき、「星の世界」の模倣として「地上世界」が生じ、



「地上世界」は「星の世界」の支配を受ける形で、親和力が生じている。



占星術が当たるのは、このためだとされてきました。





しかし、錬金術では、「全てのものに神=宇宙精神が内在する」。



つまり、宇宙原理は私たちの物質的宇宙のあらゆるものに




“種子”として潜んでおり、錬金術によってこの種子を育て、




その本質的で完全な姿へと変容させることも



十分に可能であるということを言っております。




そこで、自然哲学者達は、「ヘルメス文書」の真意が上位世界による



下位世界の支配ではなく、この両者は互いに感応し合い、一致し、



相互変換する関係を説いているのだ、と悟るに至るのです。





錬金術のこの原理を、




キリスト教では、「神は遍在する」といい、




仏教では「ブラーフマン(万物に偏在する神々)」と表し、



神道では「八百万の神々」で思想を表現しています。



余談ですが、アニメ『鋼の錬金術師』では、



「一は全 全は一」と表現しておりましたね o(^▽^)




【メタトロンの立体】




私たちは初めから完璧な存在として在るため、



真理も既に自分の内側に在ります。




ただ、内側にあるものを完全には思い出せていないので、



まるで知らないかのように振る舞うときがありますが…。





先の記事のロゴの基となった図形は、



メタトロンの立体(フルーツ・オブ・ライフ)といって、



この宇宙の真理を二次元で表した図形(右の図形)です。





MIXIやアメブロで何人かの方が何かを感じていただいたのですが、




それは内側に宿る何かと共鳴しあったのではないかと思いました。




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【エメラルド・タブレット全文 訳】




【1】. It is true without untruth, certain and most true




(これは偽りのない真実、確実にして、この上なく真正なことである。)





【2】. That which is below is like that which is on high,



and that which is on high is like that which is below;



by these things are made the miracles of one thing.




(唯一なるものの奇蹟を成し遂げるにあたっては、)



(下にあるものは上にあるもののごとく、)



(上にあるものは下にあるもののごとし。)





【3】. And as all things are, and come from One, by the mediation of One,



So all things are born from this unique thing by adaptation.




(万物が一者から一者の瞑想によって生まれるがごとく、)



(万物はこの唯一なるものから適応によって生じる。 )





【4】. The Sun is the father and the Moon the mother.




(太陽がその父であり、月がその母である。)




【5】. The wind carries it in its stomach.


The Earth is its nourisher and its receptacle.




(風はそれを己の胎内に運び、)



(大地が育む。)





【6】. The Father of all the Theleme of the universal world is here.




(これが全世界の完成の原理である。)




【6a】. Its force, or power, remains entire




【7】. If it is converted into Earth




( その力は大地に向けられる時、完全なものとなる。 )





【7a】. You separate the Earth from the fire,



the subtle from the gross, gently with great industry.




(火から土を、粗雑なるものから精妙なるものを、



ゆっくり巧みに分離せよ。)





【8】. It climbs from the Earth and descends from the sky,



and receives the force of things superior and things inferior




(地上から天井へと昇り、ふたたび地上へと下って、)



(上なるものと下なるものの力を取り集めよ。)





【9】. You will have by this way,



the glory of the world and all obscurity will flee from you.



(こうして汝は全世界の栄光を手に入れ、



すべての暗闇は汝から離れ去るだろう。)



【14】. This, that I have called the solar Work, is complete.




(私が太陽の働きについて述べることは、魂の循環の物語である。)





【10】. It is the power strong with all power,



for it will defeat every subtle thing and penetrate every solid thing




(これはあらゆる力の中でも最強の力でいやがうえにも剛毅である。)




(それはあらゆる精妙なものと固体に打ち勝ち浸透する)




【11】. In this way the world was created.




(世界はそのように創造された。)





【12】. From it are born wonderful adaptations, of which the way here is given.



(驚くべき適応はこのようにして起こる。)



【13】. That is why I have been called Hermes Trismegistus,



having the three parts of the universal philosophy.




(こうして私は全世界の哲学の3つの部分を持つがゆえに、



ヘルメス・トリスメギストスと呼ばれる。)




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すばらしい言葉たちでしたね~




「星の運行や自然現象などの天上界の出来事と、






人間界の出来事が実はシンクロしていることを表します。 」





この考えは アーユルヴェーダと共通しています




インドの伝承医学 アーユルヴェーダでは 




宇宙にあるものはすべて 人間の体にもある




と考えています





ちょっと難解だけど おもしろそうだなぁ




「ヘルメス文章」 読んでみたいコスモス




読書の秋だし がんばってみようかな('-^*)/