EBMの進歩:4分の1世紀を経て | EBMHのブログ

EBMHのブログ

京都大学 大学院医学研究科 健康増進・行動学分野に関する研究紹介・EBM抄読会の記録など

Progress in evidence-based medicine: a quarter century on
Benjamin Djulbegovic, Gordon H Guyatt

Published Online February 16, 2017 Lancet

http://www.thelancet.com/journals/lancet/article/PIIS0140-6736(16)31592-6/abstract

 

1980年代に生まれたEBMの現在までの発展、歴史、そしてこれからの方向性などについてわかりやすく書かれ、EBMという概念を俯瞰するのに参考になるレビュー。


より良い医療のために出版されているエビデンスを臨床に取り込むというアイディアから始まったEBMがその目的の故に、幅を広げて、エビデンスの統合論(システマティックレビュー)、質の評価、治験の方法論、出版のためのガイドラインなどへと進展し、現在の医療の常識や考え方にいかに影響を与えたかがわかる。また、EBMに対する批判とそれについての反論も載せ、次の25年への課題についても言及されている。