先日出演した「世界一受けたい授業」の番組の中で説明しきれなかったことについてお話致します。
オシリの拭き方について
トイレットペーパーをテニスボール大にフワッと丸めて、やさしくポンポンと押さえ拭きして下さい
とお伝えしました。
それでキレイに拭き取れないときは、どうすればいいのか
という問いに
トイレットペーパーを折りたたんでオシリに挟んでおく
とテレビでは放映されましたが、補足説明をしたいと思います。
自宅で排便した時は、坐浴をオススメします。
やり方は簡単。
大きなタライにぬるま湯をはって、その中にオシリをつけてチャパチャパとゆすぐだけ。
その時に決して手でオシリをこすって洗いません。
つけるだけで汚れが浮いてキレイになります。
タライは100円ショップでも販売されていますので、是非やってみてください。
私の本
の149ページに詳しく解説がありますので是非ご覧下さい。
でも・・・
外出先や職場などで排便した場合は坐浴は無理(当たり前ですけど・・・)
だけど明らかにオシリにウンコが付いてるよな・・・という時はどうすればいいのか
そこで何回も拭くと皮膚が荒れるし、ウェットティッシュで拭き取っていた患者さんも数多く診てきましたが、皮膚が荒れていました
また10回拭いても、ウェットティッシュで拭き取っても、やっぱりキレイになってない(これ患者さんのオシリで実証済み)
そこで、女性にはナプキンを当てて、汚れたらこまめに取り替えることをオススメしています。
でも男性は・・・
ブリーフ型のフィットする下着ならナプキンを当てても大丈夫なのですが、トランクスはズレる・・・(これも患者さんで実証済み)
それにナプキン当てるのに抵抗あるし
ナプキンを買うのも勇気いるし
そこで男性患者さんがやっていたのが、トイレットペーパーを折りたたんで挟むというやり方。
そしてトイレに行くたびに新しいものと取り替える。
挟んだトイレットペーパーがオシリから落ちそうになるのを防ぐために、白色ワセリンをトイレットペーパーに少量つけて挟めば、うまく肛門にひっついてくれて、ついでに肌荒れも防止できて一石二鳥だそうです。
これ、ニセ便失禁で悩んでおられた男性患者さんの多くがやっておられたことなんです。
本当は、下着が汚れるくらい便が残っているのであれば、出残り便秘の治療をしてほしいんですけどね
出残り便秘については診療所のホームページの「痔と便秘のコラム」に詳しく解説していますのでご存知ない方は是非お読み下さい
出残り便秘・鈍感便秘 〜その残便感は便秘かもしれない〜
肛門のしまりは悪くない、肛門には何の異常もないのに下着に便が付くという状態を私たちは「ニセ便失禁」と呼んでいます。
しまりがゆるいのではなく、残った便で下着が汚れているだけという状態です。
コチラの記事も是非お読み下さい
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患者さんのリクエストで復活させた
化粧品と発酵素するりの記事は
コチラ
便通・腸を整えて美肌を目指す 元皮膚科・現役肛門科の女医が教えるキレイ術
2020年12月25日に本を出しました
是非、本屋さんで買ってください