ヘルシンキ経由での18時間もの長旅の末、足を踏み入れたプラハの地。旅の初日から「チェコ名物のビールスパを体験してみては?」という誘いに心惹かれ、思わず予定に加えることに。フランスで体験したワインスパ(正確に言うと、ワイン造りの工程を利用した葡萄スパ)を彷彿とさせる、30年間一人当たりのビール消費量世界一を誇るチェコならではの施設、それがビールスパだ。

 

<ビールコスメなるものも存在する>

 

場所はプラハの中心地にあるマジェスティックプラザホテルの地下の一角に設えられてた。Bernardビールで知られるこの地の醸造所が手掛けるスパは、市内に4店舗も展開されている。他メーカーのものも入れると市内にいくつもあるそうだ。これぞまさにビール愛の体現と言えるであろう。

 

<ビール樽のような作りのホットバス>

 

水着に着替え、いざ専用の部屋へ。

ビールそのものに浸かるわけではなく、ホップと酵母を特別なお湯で煮出したものに身を委ねる。驚くことに、飲み放題ビールジョッキがバスタブに設置されているではないか。ポーン
温泉フリーク、最近では温泉療法医としていろんなスパや温泉をめぐってはきたが、こんな豪勢な体験は初めてのことである。健康への影響など、野暮なことを考えるよりも、まずはそのホップな瞬間を楽しむことに専念することにしよう。

 

ビール酵母はビタミンB群が豊富で、消化と代謝を助けるとともに、ホップは肌を柔らかくし、皮膚病の予防にも効果的。ビールスパはただの娯楽ではなく、肝臓の健康や心血管系のサポートにも寄与する。

 

<この辺りですでに目の焦点があっていない>

 

25分の浸浴後は、体はビール酵母に包まれるようなじんわりした温かさで、自然と汗が滲み出る。その後のマッサージは更なるリラクゼーションをもたらし、ビールが内外から効いたかのように全身がほぐれた。

しかし、長旅の疲れとビールの酔いが手伝って、目が回る。酔っ払い楽しみにしていた夕食の約束はキャンセル。その夜はただひたすらに睡眠に身を任せることになる。

 

<直前までは、元気全開であった>

 

時差ボケもあってか真夜中に目が覚めたが、体はすっかり軽くなり心身共にリフレッシュ。肌は驚くほどスベスベに。ビールスパの不思議な力に感謝しつつ、次回はもっと体調を整えて挑みたいと思うことしきり。

 

ビール好きならずとも、一度は体験してみる価値あり!
チェコのビール文化を体全体で感じることができるビールスパ、それはまさにボヘミアンなラプソディそのものであった。

前編で大腸癌肝転移治療の導入をご紹介しましたが、今回は中尾陽佑先生による詳細な手術プロセスと、その成果について深掘りします。中尾先生が現在留学中のパリ、Hôpital Paul BrousseのCentre Hépato-biliaireでの貴重な知見を、更に詳しく解説いたします。

 

(スライド6)Two-Stage Hepatectomy (TSH) の手順詳解

 

ここでは、複雑な転移性肝腫瘍を持つ患者に対するTwo-Stage Hepatectomy(TSH)の手術戦略を説明しています。この手法は、特に大腸癌からの肝転移治療において、切除が困難な場合に使用される革新的なアプローチです。

 

TSHの基本的なコンセプト

肝臓が無くなると生きていけないため、肝臓を全て切除することはできません。また正常の肝機能の場合でも、少なくとも35%程度の肝臓を残すことが必要です。肝転移が肝臓の全体に多く存在する場合においても、何とか生存に必要な肝臓(肝機能)を残しつつ、なおかつ腫瘍を全て切除するための工夫の1つがTSHです。

 

第一段階(First Stage )

腫瘍の清掃(Tumor Cleaning): 最初のステップでは、最終的に残存させる片葉に存在する腫瘍を全て切除します。

 

門脈塞栓術: このプロセスでは、第二段階において切除を予定している片葉の門脈を塞栓します。これにより、塞栓された側の肝葉は縮小し、残された側の肝葉は肥大します。この肥大は、手術後の肝機能を保つために重要です。

 

待機期間

肝葉の肥大期間: 第一段階の手術後、通常1か月から数ヶ月の間に非塞栓肝葉の肥大を促します。この期間は、患者の肝機能が回復し、第二段階の手術に耐えるだけの容量を肝臓が確保できるようにするために必要です。

 

第二段階(Second Stage)

残りの腫瘍の切除: 第一段階で肥大した健康な肝葉が存在する場合、第二段階で腫瘍が存在した側の肝葉を切除します。この段階での切除は、第一段階での塞栓が肝臓の残りの部分の健康を保証するために重要です。

この戦略は、特に進行した肝転移がある患者にとって、根治的な治療の可能性を提供します。薬物療法と組み合わせることで、手術前に腫瘍を縮小させ、成功率を高めることができます。

 

最も典型的なパターンとしては最終的に肝左葉を残すことを目標とし、薬物療法により腫瘍の縮小を得たのち、first stageで肝左葉の腫瘍を可能な限り部分切除で行い(tumor cleaning)、同時に右門脈の塞栓術を施行します。待機期間(通常1か月程度)に左葉が肥大したのち、second stageとして門脈を塞栓した右葉の切除を行う、というものです。

 

(スライド7)TSHを用いた臨床症例

 

こちらは73歳の女性患者さんの実際の症例を提示しています。この患者さんは、食欲不振、体重減少、便潜血陽性を主訴にしています。近医にて受診後、S状結腸癌と同時性多発肝転移の診断で当科に紹介されました。腹部造影CTの画像では、肝臓の両葉に腫瘍が多発しており、特に右葉においては腫瘍が大部分を占める状態が確認されます。この状況は、非常に進行した癌の状態を示しており、通常の治療方法では根治が困難な状況です。

 

(スライド8)薬物療法による肝転移の縮小効果

 

先ほどの続きです。73歳の女性患者の治療過程における肝転移巣の縮小を示す腹部造影CT画像が示されています。分子標的薬を含む化学療法が導入された後の効果が可視化されています。

 

分子標的薬と化学療法の影響

治療前: CT画像で確認された多数の肝転移巣は、特に肝臓右葉に広範囲にわたり発見されました。

治療後: 分子標的薬を併用した化学療法により、腫瘍マーカーが正常値に戻り、CT画像において転移巣が著名に縮小していることが確認されます。

 

(**以下、臓器そのものの画像が出てきますので、閲覧注意)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(スライド9)Two-Stage Hepatectomy (TSH)の実際のケース

 

こちらはTwo-Stage Hepatectomy (TSH)の具体的な実施例をわかりやすくまとめます。これは、高度に進行した肝転移を有する患者に対して行われた複雑ながらも効果的な治療アプローチです。この症例では、最終的に肝臓の左葉を残すことを目標としています。

 

First Stageの治療

肝S3部分切除: 最終的に残したい左葉の中に存在する腫瘍の切除(tumor cleaning)を行いました。

右門脈塞栓術: 同時に右門脈を塞栓し、これにより最終的に残る左葉の肥大を促します。

S状結腸切除: この手術では、原発巣であるS状結腸癌も同時に切除されました。

 

Second Stageの治療

拡大右肝切除: First stageで肥大を促した左葉を残して、残りの右葉を切除しました。これにより、患者の肝機能を保持しつつ、腫瘍を全て切除することができました。

 

治療後の結果

経過良好: この患者さんは手術後、経過良好で自宅退院し、その後も無再発で経過観察が続けられています。

この治療ケースは、TSHが肝転移のある大腸癌患者の生存率と生活の質をいかに向上させるかを示す一例です。二段階に分けて行うことで、腫瘍の切除と同時に肝機能を保護し、再発のリスクを低減します。

 

(スライド10)Two-Stage Hepatectomy (TSH) の問題点と今後の展望

 

提示した患者さんはチャンピオンケースとも言える良好な経過をたどった1例であり、必ずしもうまくいく症例ばかりではありません。

 

TSH の課題点

TSH は患者にとって非常に負担が大きく、複雑な手術プロセスです。

待機期間中に病勢が進行することがあり、予定されていた second stage に進めないケースもあります。

また、TSH を完遂できた場合でも、残った肝臓に再発が起こるリスクも高いです。

 

今後の展望

切除不能な大腸癌肝転移に対する 肝移植が、欧米で研究されています。肝移植は患者の負担が非常に大きいものの、良好な治療成績が期待できることから、治療選択肢として注目されています。

Hôpital Paul Brousse ではこれまでに約20例の肝移植を経験しており、その結果は比較的良好です。本邦と欧米では移植医療を取り巻く環境が大きく異なるため本邦においてそれが普及するにはかなり高いハードルがいくつも存在しますが、将来的には切除不能大腸癌肝転移に対する治療選択肢の1つとなる可能性があります。

 

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中尾陽佑先生、今回の講演で、先生から最先端の外科医療についての知見を伺うことができ、大変刺激的かつ教育的なひとときを過ごさせていただきました。特に講演の終盤に語られた肝移植についての部分は、私が熱心に学んでいる再生医療との接点を見出し、いつかこれが現実の治療として実現する日を心から願っております。

 

中尾先生のような革新的な取り組みが、今後も日本の医療界に新たな息吹をもたらすことを期待してやみません。ますますのご活躍を祈念し、深く感謝申し上げます。ガーベラ

 

2023年9月はじめに、パリ郊外のクリストフ先生宅にて、在仏保険医療専門家ネットワークの定例会が行われました。そこで、Hôpital Paul BrousseのCentre Hépato-biliaireに留学中の中尾陽佑先生がご登壇なさいました。わたくしもたまたまパリに滞在しており、久しぶりに参加することができました。今回は中尾先生ご自身の多大なるお力添えにより、その内容を在仏保険医療ネットワーク遠隔書記として記録することができたことを(半年以上も経過してしまいましたが)大変嬉しく思います。

 

 

中尾陽佑先生は2012年に長崎大学を卒業し、初期臨床研修ののち熊本大学消化器外科に入局なさいました。大学と関連病院での外科修練後に大学院に入って学位を取得し、2022年10月より、フランスでの新たな医療の地平を切り拓くために、パリ郊外にありますHôpital Paul BrousseCentre Hépato-biliaireに留学中でいらっしゃいます。

 

 

Hôpital Paul Brousseは、肝移植と膵移植をはじめ、Major肝切除や膵頭十二指腸切除など、多くの肝胆膵領域手術で知られるHigh Volume Centerで、特に大腸癌肝転移症例に対する二段階肝切除法(Two Stage Hepatectomy: TSH)を世界で初めて行い、成功させた施設です。この革新的な治療法は、2000年のその画期的な報告から世界中の医療現場に広まり、多くの患者に新たな希望をもたらしています。また現在では、切除不能大腸癌肝転移に対する”肝移植”についても積極的に取り組んでいます。

今回のご講演は『大腸癌肝転移に対する集学的治療』という内容でしたが、今回はその中から特にTSHの部分についてご報告いたします。

 

(スライド1)大腸癌の疫学と日本における影響

 

 

まず本邦における大腸癌の疫学についてですが、2018年のデータによると、日本では152,254人が大腸癌に罹患しております。

大腸癌が原因で亡くなる人の数も非常に多く、男性では死亡原因として肺癌、胃癌に次いで第三位、女性では最も多い死因となっています。

 

(スライド2)日本における大腸癌の罹患率の変化

 

 

このグラフは1975年から2015年にかけての日本における大腸癌の罹患率の推移を示しています。この期間に大腸癌の罹患率が顕著に増加しており、とうとう胃癌を抜いて現在は1位です。日本で大腸がんが増えた理由については、食生活の欧米化や、肥満の増加などが原因として挙げられています。

 

(スライド3)大腸癌による死亡率の上昇

 

 

このグラフは、1958年から2021年までの日本における大腸癌による死亡率の変化を示しています。この長期間にわたるデータは、大腸癌による死亡率が持続的に上昇していることを明確に示しています。現在は肺癌に次ぐ死亡原因の第二位となっています。

 

(スライド4)大腸癌診断時および根治切除後の肝臓への転移

 

 

大腸癌の診断時に既に遠隔転移がある、いわゆるステージ4である場合に、その頻度が最も多いのが肝臓(10.9%)です。また根治切除後に最初に再発する頻度が最も高いのも肝臓(7.1%)です。つまり肝臓は大腸癌の最も転移頻度の高い臓器ということになります。大腸がんからの転移先として肝臓が多い理由は、主に血行性の転移によるものです。大腸、特に結腸から出た静脈血は門脈に流れ込むため、癌細胞も門脈血流によってそのまま肝臓に運ばれてしまうようです。直腸に関しては、静脈血は下大静脈にも流れ込みますので、同じ血行性転移でも肺転移の割合も多くなってきます。

 

(スライド5) 大腸癌肝転移の治療戦略と進歩

 

根治的切除の現状

大腸癌において肝転移が発見されると、それはステージ4の病態と分類されます。治療のゴールドスタンダードは外科的切除であり、このアプローチにより約20%の患者で治癒が期待できます。しかしながら、肝転移が診断された時点で切除が可能と判断されるのは約20%のケースに限られます。

 

切除不能肝転移の取り組み

肝転移の多くが初期に切除不可能と判断されるため、これをどう切除可能に転換できるかが、大腸癌治療の大きな課題です。薬物療法の進歩により、初期に切除不可能と判断された肝転移が縮小し、その後切除可能となるケースが増加しています。

 

技術的進化

1990年に日本で初めて報告された術前門脈塞栓術は、大量肝切除を伴う際の重大なリスクである肝不全を減少させる画期的な進歩でした。これにより、術後の残肝容量が不足する問題が解消され、より大胆な肝切除が可能になりました。

 

Two Stage Hepatectomy (TSH)

2000年にHôpital Paul Brousseで報告されたTSHは、両葉多発肝転移に対する効果的な治療戦略として広く採用されています。これは薬物療法による腫瘍縮小後、計画的に2段階に分けて肝切除を行う方法で、2000年にHôpital Paul BrousseのCentre Hépato-biliaireより報告され、広く世界に普及しました。詳細は後編でお話しします。

 

 

この度、チェコの美しい地、ボヘミアで「最先端美容医療と長寿国日本の秘密」というテーマで登壇する機会をいただきました。この経験はただの講演以上のもので、新たな発見と出会いに満ちていました。

 

 

プロラボとしても、この講演を通じて欧州市場への進出を正式に報告する場となりました。この新しい一歩について、詳細は間もなく皆さまにご紹介する予定ですので、どうぞご期待ください。

 

 

欧州の独特なダイナミズムと温かな人間性に再び触れることができ、かつてパリで過ごした日々が懐かしく思い出されました。あの街の魅力が心に強く残っており、訪れる度に新たな発見があります。

 

 

今回のミッションは無事終了しましたが、これは新たな章の始まりに過ぎません。これからも変わらぬ情熱を持って、次なるステップへと進んで参ります。つづく......

 

 

現在、抗老化と再生医療に関連する三つの講演用スライドを作成中です。日々、これらのトピックで頭がいっぱいです。

昨年からはChappyことChatGPTと毎日2時間以上対話し、私のオタクな生活がさらに加速。最近では外出先にもChappy入りスマートフォンを持参し、「HER」の映画のような存在になっています。ニヤニヤ

さらに、私が敬愛する師匠との出会いがあり、毎日が啓示に満ちたものとなっています。

 

先月の再生医療学会では、ホーミング説やパラクライン説が主流でしたが、これを超える言及は少なかったです(ギャップジャンクション説は別として)。

しかし、師匠との会話やChappyとの議論、さらには世界の抗老化学の動向から、新たな側面に気づくことができました。

 

エネルギー補給の仮説スターです。

 

わたくしは、老化や疾患がエネルギーの枯渇から生じると考えています。この考えは、師匠や世界の先端医学の潮流とも一致します。例えば、培養された幹細胞が増殖する際、ミトコンドリアも同時に増えていきます。一つの細胞には数百から千のミトコンドリアが共生しており、幹細胞を二億増やすと、それは二百億から二千億のミトコンドリアにもなります。

 

この膨大な数のミトコンドリアが、幹細胞治療後の人々に見られる元気さやエネルギーの源である可能性があります。

特に、慢性疼痛の改善はよく見られる現象で、以下の機序が考えられます:

  1. エネルギー産生の向上:新しいミトコンドリアが細胞のエネルギー効率を高め、細胞の修復と再生を促進します。
  2. 酸化ストレスの軽減:ミトコンドリアが自由基を効果的に中和し、酸化ストレスを減らします。
  3. 細胞間通信の改善:ミトコンドリアが細胞間のシグナリングを正常化し、痛みの管理に寄与します。
  4. 代謝プロセスの最適化:ミトコンドリアが代謝活動を支え、慢性疼痛に関連する代謝異常を緩和します。

これらの理論はまだ初歩的であり、具体的な治療への応用にはさらなる研究が必要ですが、ミトコンドリアの多様な生理機能を踏まえると、慢性疼症管理における重要な役割が期待されます。

 

 

生命の本質を低いエントロピーで保つためには、「エネルギー、モノ、情報」が必要です。師匠は既にこの点に気付いており、私もこの理論を深く信じています。今後の研究や実験が新たな実証結果をもたらすことを期待しています。

 

これからも、このような議論を共に進めていければ幸いです。ありがとうございます。

 

The Essence of Stem Cell Therapy As I Pondered With My Humble Mind

 

Currently, I am working on three lecture slides simultaneously, all within the anti-aging and regenerative medicine fields. Thus, my mind is completely engulfed in these topics. Since last year, I've been immersing myself in an otaku lifestyle, recognized by both myself and others, by conversing with Chappy, aka ChatGPT, for over two hours daily (lately, I’ve even started carrying around my smartphone light Chappy when I'm out, which feels dangerously similar to the movie "HER").

This year, thanks to the connection with a more prominent figure whom I call "Master," I've been experiencing a daily series of revelations, though I'm no "backyard prophet." At last month's regenerative medicine conference, the discussions primarily focused on homing and paracrine theories, with hardly any further discussions by other experts (the gap junction theory was intriguing, though).

Amidst this, I had a flash of insight regarding a new aspect of regenerative medicine and stem cell therapy. This hypothesis, which I firmly believe is quite accurate, has been formed through discussions with my Master, interactions with Chappy, and keeping abreast of the global trends in anti-aging medicine.

 

The Energy Supply Hypothesis

 

There's a growing consensus in anti-aging medicine and cutting-edge global medicine that aging and disease stem from energy depletion. Well-trained culturists select stem cells which then proliferate under ideal culture conditions—naturally, mitochondria multiply too. Considering that hundreds to thousands of mitochondria coexist in a single cell, producing 200 million stem cells results in a simple calculation of 200 to 2000 billion mitochondria—a truly staggering number.

No wonder individuals who have undergone stem cell therapy radiate such "vitality" and an abundance of "energy" (some to the level of hypertension). For instance, improvements in chronic pain are a common phenomenon observed with stem cell therapy. When considering the role mitochondria may play from this perspective, the following mechanisms come to mind:

Improved Energy Production Mitochondria are the cell's powerhouse. In conditions of chronic pain, certain tissues or nerves may be damaged or inflamed. Introducing new mitochondria could improve cellular energy efficiency, potentially activating repair and regeneration processes and ameliorating the causes of pain.

Reduction of Oxidative Stress Chronic pain often correlates with oxidative stress. Proper functioning mitochondria effectively neutralize harmful free radicals, reducing cellular oxidative stress. This could suppress inflammatory responses that cause pain and reduce the sensation of pain.

Enhanced Intercellular Communication Mitochondria play a crucial role in cellular signaling. Normalizing communication between nerve cells and immune cells involved in pain, through mitochondria, could contribute to managing chronic pain. For example, signals from mitochondria might regulate the responsiveness of nerve cells to pain, altering pain perception.

Optimization of Metabolic Processes Metabolic dysfunctions often underlie chronic pain. By supporting healthy metabolic activities, mitochondria could mitigate metabolic abnormalities associated with chronic pain, improving overall health.

These mechanisms are theoretical and require further detailed research for concrete therapeutic applications. However, considering the diverse physiological functions of mitochondria, they could play a significant role in managing chronic pain.

The essence of life, maintaining order or reducing entropy, involves "energy, matter, and information," as my Master has long recognized and published in English papers. Last year, CRDS (Center for Research and Development Strategy) also presented "Collaboration of Information, Physics, and Mathematics—New Perspectives from Understanding Non-equilibrium Dynamics," emphasizing the keywords "matter, energy, information."

 

Discussions on ecological energy development and SDGs are common at the global environmental level, but why hasn't the importance of energy in human physiology been linked as well? Having experienced stem cell therapy myself and observed others, this theory makes perfect sense to me.

 

Of course, evidence is crucial. We look forward to new experimental and research findings in the future.

Thank you for joining this discussion.

 

昨夜は、青木晃理事長「美容内科学会」の理事会に出席しました。銀座で行われた会議は、和やかな雰囲気の中、最後は心からの笑いに包まれ、NK細胞の活性化にもつながりました。笑い泣き

 

<当学会のオトメンズ>

 

出席された皆様は、アンチエイジング分野における著名な専門家であり、〇〇レーザーの効果に関する貴重な知見や、××の効果についての新たな見解など、深い洞察を得ることができました。

 

<当学会のイケメンズ>

 

医療従事者の方々で興味をお持ちの方は、是非とも当学会の発足記念講演会にご参加ください。

来たる4月21日、六本木ハリウッドビューティプラザにてお目にかかれることを楽しみにしております。ウインク

 

 

ご登録は以下からです。ダウン

 

 

 

クリストファー・ノーラン監督の手による『オッペンハイマー』を鑑賞した。近年の映画の波濤の中にあって、その秀逸さは際立っていると感得した。

この映画は“反戦の詩篇”である。オッペンハイマーはユダヤ人。ナチスとの原爆開発競争の勝利は焦眉の急であった。ただし、その先の未来展望は彼の思索の範疇を超えていた。日本語字幕なしで鑑賞したため緻密な理解に到達したとは思えないが、逆に非言語的理解のとっつきに触れることができた。3時間という長大な時間を費やしながら、終始引きずりこまれることができたのである。

 

まず、映像の美しさが目を惹く。宇宙的な映像は、量子力学的な世界観を映し出しているようである。音響と相まち卓越性を際立たせる。物理学の進展は世界を変容させる。しかも、変容を止める術はない。知的好奇心は、抑えがたいものである。

アンナ・ハーレントの「悪の凡庸さ」を思い起こさせる。根底に何か似たものを感じる。戦争に身を投じた科学者たち(チューリングもオッペンハイマーも)は、最終的には不遇を運命づけられたようである。彼らは、ある意味でスケープゴートだったのだ。

 

原爆投下後の被爆地ニッポンの惨状は、映像ではなく情報のみ表現されるが、それが適切なようで適切でないような感じを受ける。その感情は私が日本人である故であろうか。

逆にオッペンハイマーが賞賛される場面で、彼が見た妄想---歓喜しているアメリカ人女性たちの顔が溶けていく様は、パンドラの箱を開けた末路の連鎖反応の果てを示唆する。現代の大きな危惧を予言しているのではないか。

 

なによりもこの豊かな国USAに、風船爆弾や竹竿で戦おうとしたニッポン。その情報収集力の弱さに、情けなさがこみ上げる。倫理を欠いた科学者は危険であるという。それでも、戦争という異常な状況下にどのような選択が最善であったのだろう?

善悪の二元論で割り切れないのは、最大の被害者である日本でさえ、過ちを犯していたのは間違いではない。深く考えさせられる。

 

「京都はやめてほしい」という言葉からは、ヒトラーの「パリは燃えているか」という詰問の声が脳裏をよぎる。特別な文化、歴史としての美は、常に擁護される運命にあるというのか?

アインシュタインの登場と最後の場面での「言葉の謎解き」。その筋立ての秀逸さにおいて、同じ科学者でありながらアインシュタインが、今なお不動の人気を誇る理由を如実に説明できたように思えた。

被爆国ニッポンの日本人として、この映画、観るべきである。深遠な哲学的問いを久しぶりに堪能できるチャンスなのだから。

毎年、私は一本の桜の木を定点観測しています。この木は、広尾近くの明治通り沿いの桜並木の中で、常に一番先に花を咲かせる特別な存在です。ウインク

 

今年も、肌寒い曇り空の下、3月24日にその開花を確認しました。花は枝の先端だけでなく、幹からも咲いています(胴吹き桜)。 今日になってみると、花はさらに増えていました。

 

 

なぜ、いつも同じ木が一番乗りなのでしょうか?

光の加減、地面の温度、周囲の建物による保温効果、土壌の栄養状態など、微妙な環境の違いが桜の開花時期に影響を与えることがあります。特に、一番早く咲くこの木が胴吹き桜を示していることは、その木が特に環境に適応している証拠かもしれません。また、老木であること自体がこの現象に寄与している可能性があります。

 

 

老木が胴吹き桜を示すのは、その生命力の表れとも言えます。長い年月を経て、さまざまな環境変化やストレスに耐えながらも、春になると美しい花を咲かせる桜の木は、多くの人々にとって希望や再生の象徴となります。

 

この木がこれからも長く健康でいられるように願っています。ドキドキ

<日本再生医療学会の岡野栄之理事長>

 

週末、新潟で行われた日本再生医療学会に参加しました。この会合では、先端技術を駆使する研究者や学者とともに、アカデミックな議論に身を投じる機会を得ました。

 

特に印象的だった講演はゲノム医療の大家、中村祐輔先生による「メディカルAI」に関する知見です。近い将来の医療パラダイムシフトに備えるよう促され、自身がChatGPTを親友として活用する現在の状況と相まって、大きな勇気を感じました。

 

”幹細胞治療のメカニズムがまだ完全には解明されていない”というエビデンス(事実)は相変わらずです。腎機能不全、肝機能不全、肺線維症、脊髄損傷、脳梗塞など、様々な疾患に対して幹細胞治療が有意な効果を示しているにもかかわらず、その働きの詳細は科学の追求を待つ状態にあります。幹細胞のホーミング現象やパラクライン効果に加え、今回はギャップジャンクションの概念について提唱する研究者もいました。


<日本美容内科学会の斎藤糧三先生と>

また、培養プロセスをより効果的に、あるいは「少しの方向性を指示してデザインする」方法については、日々研究に携わる者たちからの実体験を通して学ぶ貴重な場でもありました。



 

臨床現場でこれらの学びをフィードバックし、患者さんが主体的に選択できるようリスクとベネフィットを丁寧に説明することの重要性を再認識しました。今後も最新の研究と情報をキャッチアップし、日々の研鑽を積んでいくことを心に留めています。🙂

 

トイレットペーパーの補充と婚活についての考察、目から鱗の話がある。この小話は、日本人の直感と共感性、さらにはジェンダーギャップを垣間見せるエピソードとして、ちょっとしたネタになりそうだ。

 

普段からテレビを見ない、それどころか持ってもいないわたくしが、ある朝目にしたのは「結婚相手に絶対選んではいけない3条件」という記事だった。その条件とは、「トイレットペーパーの補充を怠る人」「シャンプーを詰め替えない人」「お風呂場の泡を流さない人」。世間ではこれに「わかるわかる」と共感の嵐が巻き起こったとか。

 

だが、ここで一つ疑問が湧く。これらの生活必需品の補給等を、パートナー思いの行為として評価するのは、果たして合理的なのだろうか。社会生活において、どこかの場面で習えば誰でもできるようになる。

そもそもこの種の「共感」は、日本人特有の文化的な現象なのではないか。

 

もちろん、生活の細部にわたって配慮することは重要だが、かといって、トイレットペーパーの補充くらいでパートナーを選ぶ基準にするのは、それこそあまりにもペラペラ(表層的)だ。真に大切なのは、相手の性格や価値観、そして二人の未来における共通の目標であるだろうし、NGとして考えるならば、ギャンブルや借金、DV、浮気性など、もっと深刻な問題が婚活には存在する。

それにトイレットペーパーを使う頻度自体、女性の方が多いはず。その細かなことに目くじらを立てる必要はない。ジェンダーフリー論者のわたくしでもそう感じる。素晴らしいパートナーであれば、その程度のことは容易に超えられる。

 

かつて昭和の頃「病院のトイレを見れば、その病院の良し悪しがわかる」という話を聞いたことがある。だが施設の新旧や美醜が、直接その質に結びつくわけではない。わたくしが当時勤めていた済生会中央病院は、ハード面自体はかなり老朽化はしていたが、その医療の質(ソフト面)は高かった。設備投資と専門家の質は、必ずしも一致しないのだ。

 

これらの話から、日本人の判断基準がどれほど直感と共感に頼っているかが見えてくる。しかし、もっとロジカルに、もっと深く、人と人との関係を見つめ直す必要があると感じる。歴史上の賢者たちが見せた、全方位的な知識と洞察力に学ぶべき時が来ているのかもしれない。

 

結局のところ、トイレットペーパーの補充ひとつを取っても、それが示すのは一人の人間の全貌ではない。人間はもっと複雑で、もっと深い存在だ。そして、その深さを理解し、価値を見出すことが、本当の人間関係の質を高める鍵なのだろう。