いとしいあなたへ
ダイエットのために○○ダイエット法なる食事制限や運動を実践している方々も多いでしょう。
今日は、冷たいシャワーがダイエット、減量にも効果があるというお話。
チェコ共和国のプラハにあるカレル大学での2000年の実験報告があります。
この実験は男性のホルモンおよび心臓血管機能に対する低温および静水圧の影響がどのように人間の体に影響を与えるかの実験だったのですが、
若い男性のグループを、異なる温度（32°C、20°C、および14°C）の水への1時間のヘ浸かってもらいました。
その結果、
32°Cの水に浸かっても、直腸温と代謝率は変化しませんでした。
20°Cでは、直腸温が低下し、代謝率が93％上昇しました。
14度の水につかった人は新陳代謝が350％も高くなったことが分かりました。
新陳代謝が活発になると、カロリーの消費量も増えるため、体重のコントロールに役立つことが期待できるというものです。
詳しい論文内容は、こちらに掲載されています。
https://link.springer.com/article/10.1007/s004210050065
さらに、
この実験では、冷たい水には交感神経系を活性化させる効果があるといったそれまでの仮説が指示されました。
交感神経系は、急激な恐怖やストレスによって引き起こされ、闘争と逃走の神経です。
冷たいシャワーを浴びて交感神経系が活性化すると、ノルアドレナリンというホルモンが放出されノルアドレナリンは心拍数や血圧の上昇の原因である一方、健康増進にもつながるとのことです。
冷たいシャワーを浴びることは、それだけではない効果があるようです。
認知機能向上やうつ病改善
冷たいシャワーを浴びると、脳や精神のはたらきを改善する効果があることも分かってきました。
高齢者の顔や首に水や冷湿布などを使った刺激を与えた1999年の研究では、刺激を受けた高齢者は脳の認知機能が向上したことが確かめられました。
また別の研究により、
冷たいシャワーを浴びるとうつ病の症状が緩和されることも示されています。
免疫の向上・神経の活性化・血行の促進
チェコで行われた、陸上競技をしている若い男性らを集めて週3回、6週間にわたり冷たい水に1時間つかってもらったところ、血液中の免疫細胞や免疫物質の量が有意に増加したことが確かめられました。
さらに、
体調が崩れにくくなる
オランダで行われた、18～65歳の参加者3000人を集めて、1ヶ月間毎日温かいシャワーを浴びるよう依頼しました。参加者は「温かいシャワーを浴びるだけのグループ」と、「温かいシャワーを浴びた後冷たいシャワーを浴びるグループ」の2つに分けられ行なわれた大規模な実験では、
実験期間終了から3カ月後に、参加者が病気休暇をとった日数を調査したところ、「温かいシャワーを浴びた後冷たいシャワーを浴びたグループ」はもう一方のグループに比べて、病気休暇をとった日数が29％減少したことが分かりました。
ただし、冷たいシャワーを浴びる時間は実験結果に影響を与えなかったということです。
冷たい水につかったり、冷たいシャワーを浴びたりすることが健康にいいといっても、急に冷水を浴びると体に負担がかかりますし、特に心臓病の人は心臓発作や不整脈を起こすこともあるので、注意が必要ですね。
あなたがいつも健康で幸せでありますように！
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