古くはSIX FEET UNDER、一般的にはグレン・ヒューズのバンドに参加していたことで知られるスウェーデン人ギタリスト、トーマス・ラーソン。
グレン・ヒューズは一時期、EUROPEのメンバーらなど北欧(スウェーデン)のミュージシャンでバックを固めていた。そのメンバーで94年に来日、ライブアルバムも残している。


YEAH BOP STATION


そのトーマスが女性Vo、女性Drと組んでいた(BはVoが兼任)YEAH BOP STATIONというバンド、スウェーデン出身で92年のデビューアルバム。


UPFRONT


変わった編成、しかもクララとミアは姉妹らしい。
当時、ゼロコーポレーションから日本盤も出てたから覚えてる人もいるかもしれない。そう、ある一曲で話題になった。
"Blue Moon" という曲。

今、聴いてるけど。。うん "Blue Moon" は良い、普通に良い曲だと思う。この曲には北欧っぽい雰囲気が感じられる。

 

しかし他は退屈な曲ばっかだなぁ。ルーズさを強調した曲が多いからさらに退屈、しかもこの女性Voの声がやたらオバハンくさい。可愛らしさは微塵も無く、こういったルーズな曲調に合わせて黒人女性のブルーズ風Voにしているんだろうか?とさえ思わせる。決して下手ではないのだが。
退屈な曲の中にまあましな曲があったから、それが話題になっただけなんじゃないか?
全体的には北欧メタルと聞いてイメージする音からは、かなりの差がある。でもそれは日本人が勝手に思い込んでいる北欧メタルのイメージであって、当時から北欧にもその手のR&Rバンドは多くいるし、そう意味では別に彼らが異端という訳ではない。




さすがにトーマス・ラーソンのギターは素晴らしい。
ジョン・ノーラムとイングヴェイを足したような、押しの強さとラフさを併せ持ちながらも、いかにも北欧のギタリストらしいメロディアスで透明感のあるソロを聴かせる。
もっと分かりやすく言えばリッチーやシェンカー、ゲイリー・ムーアらの影響を受けたギタリストで、このトーマスは特にゲイリーの影響が強いように思う。
グレンが目を付けただけのことはある。ギターソロを聴くだけでもこのアルバムの価値はある。

曲によっては彼自身も歌っている。"Don't Like to Work"とか。下手ではないが、まあまあ。ここらへんもイングヴェイっぽい。この次が "Blue Moon" か。退屈な曲の次だからやっぱこれが目立つなぁ。でも当時B!のレビューで叩かれていたような、そこまで酷いバンド、アルバムでもない。
10曲目のサトリアーニ風インスト、"Flashback Rabbits" はギタリスト必聴。
バックVoでGRATE KING RATとか、シェンカーと一緒にやっていたことで知られるレイフ・スンディンが参加している。

これがゼロコーポレーション盤。


UPFRONT


持っていることを忘れてまた買ってしまったのかな。

3曲入りシングル。


OVER & DONE


全てアルバムと同テイク。

 

 

"Blue Moon"