今日学校までテウを迎えに行って家まで歩いてる時、テウが急に「今日お兄ちゃんに首絞められた……わ〜〜〜〜んえーんえーんえーん」と泣き出した。え〜滝汗突然の号泣にも驚いたけど、それ以上に内容が衝撃的で滝汗首絞めたって…

 

 

 

 

よくよく話を聞いてみると、学校が終わって運動場で友達とひとしきり遊び、皆がテコンドーに行ってしまい1人で私を待ってる時に、同じアパートのよく遊ぶお兄ちゃん(小4)が通りかかって背後からテウの首を絞めたらしい。

 

 

 

 

その後お兄ちゃんは友達と何事もなかったように帰っていったらしいが、テウはショックすぎて声も出せずにいたらしい。

 

 

 

 

そのお兄ちゃんというのが体が大きくて遊び方もなかなかタフな子で、お父さんはアームレスリングのチャンピオンで映画にも出た事があるらしい。更にテウと同い年の妹がいるのだが、この子がまたメチャクチャ男勝りでお兄ちゃん達とサッカーをしてても引けを取らないくらいに当たりに行く逞しい子なのだ。

 

 

 

 

多分タフでラフな家庭に育っているのだろうそのお兄ちゃんの事だから、きっとテウを見かけて「オッス」と肩を叩く感覚で首を絞めてきたのだろう。しかしテウはもう完全に怯えきっていて「お兄ちゃん怖い…」と泣きながら小さく震えていた。

 

 

 

 

一旦外にある椅子に座り、テウに「怖かったな、嫌やったな」と抱きしめながら慰めて泣きたいだけ泣かせた。そして多分お兄ちゃんは冗談やったと思うでと慰め、今日夕方アパートのノリトでお兄ちゃんに会ったらママから話してあげようか?と言うとテウはコクンと頷いた。

 

 

 

 

子供の交友関係に口を出すのはあんまりしたくないけど、行動が行動だけにな〜。ここらでちょっとテウとお兄ちゃんは体格も力の強さも違うという事を知っといてもらった方が良いかも。

 

 

 

 

それにこのお兄ちゃんは、これまでにもテウ宛ての電話で「今すぐ出て来い」と大声で脅してきたり、욕を言ってきた事が何度かありテウもだいぶビビっていた。まだ7歳のテウが自分で対応するのはもう限界やろう。

 

 

 

 

家に帰って英語の時間がせまっていたが「今日は英語できへんかも…」と真顔で言い出すテウ。私が「何で?」と聞くと「お兄ちゃんが怖いから」と謎の回答。「じゃあずっと怖いお兄ちゃんの事考えるよりは、英語してテコンドー行って、忙しくしてる方が忘れられて良いんじゃない?」と言うと「そうかな?」と聞いてきたので、「絶対そうやで!」と何とか励ました。

 

 

 

 

 

しかしテウってホンマに性格良いというか羨ましいとこなんやけど、5分後にはバランスボール乗って笑いながら「好きな女の子からプレゼントもらった〜照れ」とデレデレしていた。すごいよな、この切り替え。心の底から羨ましいし尊敬する。英語できへんってよう言うたなと思う。

 

 

 

 

 

旦那の意見も聞いてみたいと思い、旦那に電話していきさつを話した。私が今日直接お兄ちゃんに話そうと思うと言うと、旦那は「それはもう親に言っても良いんじゃない?」と言った。そしてテウに代わってと言うので代わると、どんないきさつだったか、テウはどう思ったかなどを1つ1つ丁寧に聞いていた。

 

 

 

 

そしてテウの話を聞き終わるやいなや、「そのお兄ちゃんにはテウも好きな事言って好きなように振舞ったら良い。あのお兄ちゃんはそういうタイプや。痛かったら痛いやんけって言ったら良いし、それでテウが生意気やからって叩いてきたりせーへんと思う。万が一そういう事があったらその時はアッパがちゃんと話してあげるから」と言った。

 

 

 

 

さすが週末にノリトに付き合ってあげてるだけある。そのお兄ちゃんのタイプを分かっていて、自分もラフに接するけど相手がラフに来ても気にせーへん子なんやと旦那は判断したらしい。テウは「んー…」と心もとない返事をしていたけど、私は旦那のアドバイスを聞いてさすがやな、頼りになるなと思った。

 

 

 

 

そして一旦、今日私からお兄ちゃんに話して次何かあったら親に話そうと言う事になった。

 

 

 

 

その後無事に英語を終え、テコンドーに行く時間になったので「もしテコンドーでお兄ちゃんに会ったら(お兄ちゃんも同じ時間にたまに来る)、”首絞めて痛かったやんか!もうやめてや!”とか文句言っても良いんやで」と送り出した。テウは曖昧に返事をして出て行った。

 

 

 

 

 

はぁ〜、何て言おう。怒るつもりはなかった。お兄ちゃんがテウと遊んでくれてるのは感謝してるしテウが楽しく遊ぶ時もあるのを知っている。ただ体格や力の違いでテウが怖がったり痛がる事があると伝えたい。小4って話通じるんかな〜と考えていた。

 

 

 

 

そして先ほど、テウからテコンドー終わったよの電話があったので「お兄ちゃんいたん?」と聞くと「いたよ。テウ、自分でちゃんと言ったよ」と言うじゃないの。えー!! ゲッソリそしてガチャンと電話は切れた。いやいや、その先聞かせてよ…滝汗

 

 

 

 

すると5分ほど経ってまたテウから電話が。「お兄ちゃんにハッキリ言ったらすっきりしたからノリトで一緒に遊んでから帰るわ!」との事。展開早っ!! 私が「お兄ちゃんとどんな話したん?」と聞くと「お兄ちゃんは高校生の人に首絞められて死ぬ思いしたんやってー」とケタケタと笑いながら答えるテウ。それは知らん!真顔

 

 

 

 

「ちゃんと謝ってくれたん?」と聞くと「ごめんって感じで言ってくれたよ」と言うので、ほんなら遊んでおいでと電話を切った。急展開にあっけにとられながらも、テウの成長をすごく感じて目頭が熱くなった。

 

 

 

 

怖がっていたお兄ちゃんに自分の気持ちを言うのは怖かったやろう。でもちゃんと自分の口で言えた。それだけで大きな一歩やと思う。このくらいの年の3歳差ってでかいやろうに。

 

 

 

 

ノリトから帰ってきたテウはニコニコしながら、「あ〜お腹すいた!!」と元気にご飯を食べ始めた。子供ってすごい。こうやってずっとまっすぐに伸びていって欲しいなと思う。