【最後まで読んで頂ければ幸いです】
「世の中の流れ」
時代の流れに乗れる職人とは何だろう?
今の日本、進化した成長した日本。経済や環境の変化により人は良くも悪くも変わって行く。
会社経営、パティシエという職人と言われる職業。
人口が減少し、企業や店が増え消費者が迷うぐらいのマーケット。
全てが競争社会。お客の獲得、暇でも必要な人材雇用。
求人を出す方は、何処よりも良い条件や福利厚生を考える。
若い人口も少ないが故に賃金も上昇し、「やれる、やれない」では無く人材として補強しなくてはいけない、育て将来の会社、店の為にと考えて求人を出し育成に励んでいる会社も少なくはないでしょう。
今日はスタッフにリンゴの皮剥きを教えました(プロとしての剥き方)
25年前の私の初任給は8万円でした。
これは技術を学び将来の為には当然だと思い、私はあえて安い給与の店を選んだ事を今でも忘れません。
今のお菓子屋やレストランなどでは、このような金額で求人を出しているような所は少ないと思います。
15万円以上はあるでしょう。
昔と違い今は少ない金額でも食事もできモノも家電なんかも揃えられる時代です。
娯楽もそんなにお金が掛らない。これはデフレからだからこそ価格競争が起こり消費者が超低価格でも生活が出来るようになってしまったのです。
そして人口減少により賃金の上昇。
専門学校から出ても包丁も真面に使えない。
フルーツを剥く事も出来ない。
フルーツの味も知らない。
なのに昔よりも守られた環境で仕事が出来て賃金も良く学べる時代。
ブラック企業?パワハラ?
この日本は、低迷して行く理由がそれです。政府がうたう「クール ジャパン」意味が解りません。
素晴らしい職人になるには、それなりの修行や苦労をしなくてはなれません。なのに社会や政治政策は異なります。
良い職人を生み出す環境を減らす傾向と私は感じています。
怒なればパワハラ!過酷な労働があればブラック企業と言われる。
弱い人間を作る構造です。
資源の無い日本が世界に認められるようになったのは「モノ作り」が素晴らしく職人魂が宿っていたからなのです。
この優れた技術などを持ち備えたから「日本は素晴らしい」と海外で賞賛されて来たのです。
もう日本は既に手遅れと考えていますが、資源の無い日本がどうして、これだけ海外で認められたり、海外で見る日本語での案内や看板など日本人を受け入れられてきたのか、先人の絶え間無い努力があったからなのです。
日本人パスポートの威力もいまだに私は凄いと感じます。
時代遅れの柴田と言われるかもしれません。
シェ・シバタではいまだに徹底した職人教育、上下関係を目指しています。パワハラと言われようがお客様にちゃんとした商品を提供したい、序列を保ちたい、スタッフ一人一人の将来を考えたい。
「柴田さんは沢山の海外もやっているのに商品はブラッシュアップしてる」とある人に言われました。
本当に嬉しかった。
難しい時代になって来ているのは日本だけではありませんが、私は日本人として職人の育て方や商品に対する愛情は人に負けたくない。
経営者と職人と言う二足の草鞋は大変に困難です。
どんな批判を受けようが私は私のやり方で今を生きます。
人がやれない事をやるほど面白く辛い経験が人生の醍醐味だからこそ、人生には成功という文字がある事を信じて突き進みます。
我々のような中小企業を叩き、財政赤字一千億円の日本。既に下降し更なる増税をし、誰がこの国で起業する気になるのでしょうか?
長文、お読み頂いて有難うございます。
柴田