今回の参詣は、台東区松が谷の秋葉神社へ。
ここは銀座線『稲荷町駅』から北に800メートルほどのところ。前回の曹源寺からだと北に200メートルぐらいで、ほぼほぼ入谷に近いエリア。
由来
明治初期に東京の町に火災が頻発したため、神田筋違御門北部に設けられた広大な火除け地に、鎮火の神を祀ったのが始まりです。当初は明治天皇の勅命で皇居紅葉山から鎮火の神を移して鎮火社としていましたが、いつしか火の神=秋葉社と認識されるようになって、お社は秋葉社、火除け地も秋葉ヶ原となりました。
手水舎
「昭和四十八年十月吉日」とだけあります。
狛犬
右が阿形で左が吽形。両方とも持ち物は無し。
御祭神
静岡県秋葉山本宮の分霊であれば、通常祭神は火之迦具土大神(カグツチ)なのですが、当社は皇居紅葉山の鎮火三神が由来ということで、祭神が火産霊大神(ホムスビ)、他に水波能売神と埴山比売神が配されています。ホムスビといえば愛宕神社の祭神などがありますが、カグツチとは名称が異なるだけで同じ神を表しているようです。
創建から20年ほど経った明治21年に、秋葉ヶ原に鉄道駅を設けることになり、現在地に遷座したといいます。旧鎮座地は秋葉原駅の駅構内にあたるそうです。
御由緒
境内掲示より字体などそのまま記載
秋葉神社御縁起
一、御祭神
火産霊大神(ホムスビノオオカミ)火の神
水波能売神(ミヅハノメノカミ) 水の神
埴山比売神(ハニヤマヒメノカミ)土の神
一、主祭日
五月十八日例大祭 十一月六日鎮火祭・火渡神事
一、御由緒
明治初年東京府内に火災が頻発し市民の難渋せる状を御憂慮せられた英照皇太后(明治天皇御母)の思召を以て、明治天皇より太政官に御下命になり、宮城内紅葉山より鎮火三神を奉遷し東京府火災鎮護の神社として現今の秋葉原の地の創建せられたのが当社の始めである、明治二十一年鉄道駅設置のため境内地を払下げ現在地に御遷宮となる、秋葉原の駅名も当社名にその因を発する。
台東区松が谷三丁目鎮座
秋葉神社
写真はすべて、2017.7.2 撮影
備考
社号 秋葉神社
別名 鎮火社
創建 明治初期(明治3年とも)
祭神 火産霊大神 水波能売神 埴山比売神
祭日 5月18日例大祭 11月6日鎮火祭
末社
社務所
所在地 東京都台東区松が谷3-10-7
その他