ハスクバーナ&ベルニナは「シュメッツ」、日本メーカーは「オルガン」が基本ミシン針!
=*「シュメッツ(=ユニバーサル)」と「オルガン」のミシン針*=
チョッとでも綺麗にお縫い頂く為の生地に合わせたミシン針とミシン糸の関係と、国内外ミシン
メーカーによる針糸通し器と指定ミシン針の違いを、感じたままに簡単にご案内します。
今、大規模な洋裁・手芸店で、たまにシュメッツ(ドイツ製)のミシン針が特価で売られているこ
とがあります。オルガン(日本製)は通常通りなので、値段からするとシュメッツの方が、品質に
問題あり?・無し?と考えていらっしゃる方も居られると思います。使った感覚とメーカーの話を
総合して考えますと単純なことなのです。オルガンの家庭用ミシン針(HA×1)の品質は、ニット
用ミシン針(HA×1SP)と比べると、チョッと「形状も鋼の硬さも」違っています。HA×1SPの方
が工業用DB×1に近くてHA×1より、鋼に粘り強さがあります。これは形状だけの違いでなく、
HA×1よりHA×1SPやDB×1の方が、鉄の純度が少し高くなっているからです。シュメッツも
スウェーデン鋼を使っていますので、鉄に不純物が少なく丈夫で粘りがあります。なのに何故、
シュメッツミシン針をオルガンミシン針より安く売っているお店があるの?ということになります。
それは日本ミシンメーカーの針糸通し器の基準がオルガンミシン針を想定して位置決めして、
ミシンに取り付けてあるため、日本メーカーのミシンには、シュメッツのミシン針の針穴形状と
針穴位置(針先寄り)が微妙に違うため、針糸通し器が微妙にあっていません。針糸通し器が
しっかり取り付けられているミシンほど、標準装備の針糸通し器では針穴に上糸が通すことが
できません。逆に「ハスクバーナ&ベルニナ」などのミシンはシュメッツミシン針を想定していま
すので、オルガン針では針糸通し器で上糸は微妙に通りません。もちろん、無理やり力加減で
通そうとして通らないことは無いかもしれませんが、まず故障の原因にもなりかねません。
*左から、オルガンHA×1SP(グリーン)・オルガンHA×1(イエロー)・シュメッツ(クロム)の順、
*画面をクリックしますと、画像が大きくなります。
実際、日本ミシンメーカーの針糸通し器で通リ難いから、ミシンを販売している洋裁・手芸店で
は特にそのことが説明不足による苦情にもつながるので、大量滞留在庫のシュメッツミシン針
を安く売りさばき、なおかつこの店は安いとイメージ販促につなげようとしているのでしょう?
このイメージがあるか・ないかはさだかではありませんが、世界の高級ミシン「ハスクバーナ&
ベルニナ」はイメージを下げないよう?ユニバーサルミシン針と呼んでいるように感じます。
*正確にはシュメッツ社のユニバーサル(=オルガンで云う家庭用)ミシン針。
ミシンのことは、NEW布恋人にご相談ください! <info@new-friend.net >
*左から、オルガンHA×1SP(グリーン)・オルガンHA×1(イエロー)・シュメッツ(クロム)の順、
☆微妙にシュメッツの方が針穴が針先の方に在ります。(=左の画面)
☆針穴が針先に近いほうが、針上糸が下の回転針に引っかかり易く下糸と絡みやすい。
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日本メーカーの家庭用ミシンで高級な物は、スピードがでますので普通生地でもオルガン針の
ニット用をお勧めします。職業用ミシンで仕様ミシン針をDBかHAか選択できる場合は、DBを選
択する方がよいでしょう!ミシン針も硬くて粘りが有る方がスピードを出しても針自体ブレ難い。
時間が掛かりすぎたので、生地・ミシン針・ミシン糸の関係は、明日に致します。('-^*)/
*ご注意*
コンパクトミシンなどでは、微妙な違い自体がありませんし、またパワーが弱いのでニット用の
針は多少貫通力にマイナス影響しますので、ニット生地・タオル生地に限った方がよいでしょう。
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