新宿信濃町観劇部日記時々野球とラグビー

新宿信濃町観劇部日記時々野球とラグビー

兵庫県出身。還暦直近の年男。文学座パートナーズ倶楽部会員。

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作:アンネ・レッパー 訳/上演台本:小畑和奏 演出:生田みゆき
 
数年前にリーディング公演で観たこの作品、改めてこの形となって、またコロナ禍における新しい日常との関連で、メッセージがすこしわかったようにも感じた。もちろん、作品の意図を理解できたとはなかなか言い難いのも確かだし、あのリーディングでなんとなくわかったような気がしていたことが、これを観て腹落ちしたともまだ言えない。配信も金曜日まであるのでもう一度二度観るかな。確かに数年前なら確実に二回以上観ていたはずだから。パートナーズ倶楽部特典で無料でアーカイブを観れる特典だけに、最大限活用せねば。
 
それでもやはり、舞台装置や衣装音楽・照明、そして何よりも演技が付いて、エンタメとしての完成度は格段にアップした。よくぞ集めたと思える手練れの俳優たち。特に多忙な横田栄司、あの亀田佳明を脇で使う贅沢さ。推しの吉野実紗があんな役で観れるとは。そしてアトリエデビューのベイビー鹿野真央の切れ味。木場允視や金沢映子も含めて、その演技に全く不安を感じさせない。これぞ文学座の実力。
 
新しい世界を私たちにもたらしてくれる生田みゆきの総合的な芸術センスも素晴らしい。いやあ、ライブで観たかったな。
 
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