アメリカのトランプ大統領はイラン核合意から離脱し、イランに対して過去最大級の経済制裁を行うと発表しました。イランが核開発を大幅に制限する見返りに、経済制裁を解除するとした核合意の枠組みが崩壊につながるおそれもあり、イランが強く反発するのは確実で、核合意の維持を求めてきたヨーロッパなど国際社会にも大きな波紋を広げることになりそうです。
トランプ大統領は8日午後2時(日本時間8日午前3時すぎ)からホワイトハウスで演説し、「今の核合意のもとではイランの核保有を止められない」と述べたうえで、核合意から離脱する考えを明らかにしました。そのうえでイランに対して、過去最大級の経済制裁を行うと発表しました。
核合意はイランの核開発を大幅に制限する代わりに関係国が制裁を解除するとしたものですが、トランプ大統領は「欠陥がある」と非難し、今週12日の期限までに合意の欠陥が修正できなければ、核合意から離脱すると警告してきました。
アメリカが離脱の方針を明らかにしたことで、核合意の枠組みが崩壊につながるおそれもありイランが強く反発するのは確実です。
イランの核合意をめぐっては、先月、フランスのマクロン大統領やドイツのメルケル首相らが相次いでワシントンを訪問し、核合意の維持を求めてきましたが、トランプ大統領の判断に対し、ヨーロッパなど国際社会にも大きな波紋を広げることになりそうです。
仏大統領「米の決断を残念に思う」
アメリカのトランプ大統領がイラン核合意から離脱すると発表したことに対し、フランスのマクロン大統領は8日、ツイッターに「フランスとドイツ、そしてイギリスはアメリカの決断を残念に思う。核不拡散の体制が危機にひんしている」と投稿し、トランプ大統領の決断を批判しました。
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アメリカのトランプ大統領は今後予定される史上初の米朝首脳会談について調整するため、北朝鮮にポンペイオ国務長官を派遣したことを明らかにしました。
金正恩氏が再び訪中、習近平主席と会談
北朝鮮 米朝首脳会談
2018/5/8 20:07
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【北京=高橋哲史】中国国営の新華社は8日、北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)委員長が7~8日に中国遼寧省の大連を訪れ、習近平(シー・ジンピン)国家主席と会ったと伝えた。金委員長は3月下旬に北京を訪問したばかり。立て続けの訪中には、6月上旬までに開く米朝首脳会談を控え、中朝の結束を誇示してトランプ米政権をけん制する思惑がのぞく。
金正恩氏が再び訪中 習近平主席と会談
北朝鮮の金正恩委員長が7~8日に中国の大連を訪れ、習近平国家主席と会った。金委員長は3月下旬に北京を訪問したばかり。
金委員長は空路で大連に入ったもようだ。正恩氏の父である金正日(キム・ジョンイル)氏を含め、北朝鮮の最高指導者は列車を使って外国を訪問するのが慣例だった。航空機の利用は極めてめずらしい。
大連では、中国初の国産空母が近く試験航行をするとみられている。習主席は国産空母を視察するために大連を訪れたとの見方が出ており、それに合わせて金委員長を招待した可能性がある。
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イランとも重ね切り。
泣きついてもダメ。
「不可逆的」ですよ。ふかぎゃくてき。