「岡本太郎と遊ぶ」展 PLAY with TARO | アートテラー・とに~の【ここにしかない美術室】

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現在、川崎市岡本太郎美術館で開催されているのは、
“「岡本太郎と遊ぶ」展 PLAY with TARO” という展覧会。

岡本
(注:館内の写真撮影は、特別に許可を頂いております。)


こちらは、「岡本太郎と遊ぶ」 という切り口で、
岡本太郎の作品を紹介した、夏休み期間にピッタリの遊べる展覧会です。
星
ちなみに、太郎さんは、遊びに関して、こんな言葉を残しています。

遊ぶ


「おおらかに遊ぼう。
 真剣に、命がけで。」



とは言え、展覧会では、バンジーやらロシアンルーレットやら、命がけの遊びは無いので、ご安心を。
例えば、こんな遊び。
太郎さんの作品に直に触れることができます。

さわる


これまで何度となく、美術館で太郎さんの作品と出会ってきていますが、
さすがに大人なので、「触ってみたい!」 とは思っても、実際に触ったことはありません。
というわけで、今回がそのファーストタッチ。
そして、おそらくラストタッチ。
ムツゴロウさんばりに、「よーしよしよしよし」 と撫でました。
心なしか太郎さんの作品も喜んでいた気がします。


また、こんな遊びも。
展示された太郎さんの作品を見て、

展示


そのインスピレーションで、アフリカの打楽器でリズムを打ち鳴らそうというもの。

打楽器


和太鼓でなく、ドラムでなく、アフリカの打楽器というところにセンスを感じました。
確かに、太郎さんの作品は、アフリカンなリズムっぽい。
というわけで、僕もチャレンジしてみました。
アフリカの打楽器なんて触れる機会がないので、
太郎さんに引き続き、こちらもファーストタッチ。

打楽器


ちなみに、想像していたよりも、太鼓の面は固かったです。
何度か叩いただけで、親指の付け根がジンジンしてきました。
アフリカの人のように、“パコパコパコ…” と、
リズミカルに叩くためには、手のひらの強度を高める必要がありそうです。

音を鳴らすといえば、太郎さんがデザインした鐘を鳴らせるコーナーもありました。

火ね


普通の鐘と明らかに違って、トゲのようなものが何本もうにょうにょと飛び出ています。
“叩きづらそう・・・” と思ったら、
なんと、このトゲの部分を木槌で叩いて鳴らすのだとか。
ポキッと折れてしまわないか若干心配ですが、そんなにやわではありませんでした。
思いっきり鳴らして、大丈夫です。
形状がバラバラなのでトゲによって音が違うのが、オモシロかったです。
次にあの鐘を鳴らすのはあなたかもしれません。


この他にも、仮面で遊ぶコーナーや、

「仮面で遊ぶ」


匂いで遊ぶコーナー、

匂い


それから、ちょっと毛色が変わったこんなコーナーもありました。

夢


畳の上で正座してみたり、あぐらをかいてみたり、
時には寝転んでみたりして、太郎さんの 《夢》 という書を鑑賞するコーナーです。
くつろいだポーズでじっくり鑑賞することで、心に “遊び” が生まれた気がします。


さてさて、今回の展覧会では、《夢》 以外にも、
太郎さんが自由な感性で書いた、いや、描いた 「遊ぶ字」 が多数紹介されていました。

書
書


どの字もパワーが漲っています。
そして、どの字からも楽しさが伝わってきました。
このフォントが欲しいです。




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