1970年のカーン予言〜三島由紀夫自決=日本の自決… | あらやす日(本)誌

1970年のカーン予言〜三島由紀夫自決=日本の自決…

2020年春、米国は、 

保守派の政策研究機関ハドソン研究所のケネス・ワインスタイン所長を駐日米大使に指名。

 

米国・ハドソン研究所の創設者ハーマン・カーン(Herman Kahn、ユダヤ系)は、

知日派で、京都産業大学学事顧問にもなった。

カーンは自著『超大国日本の挑戦』(1970年)で「21世紀は日本の世紀」と記して、

「2000年頃、日本の国民一人当り所得が米国と並んで世界一のレベルに…」と。

これは叩かれて大ハズレ。

21世紀に入って急激に日本経済が壊された。

 

ここ半世紀、特に21世紀以降、ここ20年で

“超大国”日本のイメージに対して

大きなダメージ。

 

https://twitter.com/yasu9/status/1265615504468660224?s=20

【参考】日本的経営観・社会の変容

①ヒト:従業員主権の破壊→非正規雇用拡大+株主主権主義

②モノ:サプライ・チェーン(供給連鎖:系列等)の破壊→地域経済縮小

③カネ:株式持ち合い等の長期的経営戦略の破壊→外国系株主拡大

人→モノ→カネの優先順位が変わり、カネ→モノ→ヒト(人のモノ化)で短期的金儲け主義化。

 

 

また、同著でカーンは、

「軍事的にはアメリカの、経済的には中華人民共和国の影響下に置かれる」と。

これは、ほぼ当たった。

 

半世紀前、1970年、カーンの『超大国日本の挑戦』が出版された年、

日本の軍事的独立を提唱した三島由紀夫の自決事件が起きた。

昭和時代に日本は軍事的独立を放棄(敗戦による憲法の強制等)して、

平成時代、21世紀に入ると日本は経済的独立もなかば放棄。

 

国家の理想像、普通の国とは何なのか?

 

普通の国(先進諸国並)=軍事的独立+経済的独立

 

この基本公式と日本の現実を照らし合わせることが国民、大人の責務。

この公式を議論しない国会は…小学校の学級会より稚拙…。

 

我が国、日本国憲法の三大原則は国民主権、人権、平和。

三大原則のうち、

第一原則は“国民主権”。

この国民主権を防衛することで“平和”“人権”が誕生する。

しかし…

ここ70年以上、日本は、

国民主権を最後に持ってきて“人権”“平和”を先に出す違憲状態。

国民主権を第一にしない軍事的独立、経済的独立を喪失すれば、

当然、違憲になる。

今は違憲状態的有事。