放送事故ウォッチング~ABS秋田放送『始まらない番組』 | VBCテレビブログ放送

放送事故ウォッチング~ABS秋田放送『始まらない番組』

今では殆ど観掛けなくなった『放送事故』・・・しかし、かつては『日常茶飯事』でした。そんな放送事故を語り継ぐシリーズ。

今回は映像素材等現存していないのですが、当局が経験した放送事故の中でも幼心に『とても怖かった』放送事故のワースト3位以内に入る物件を紹介します。

ABS秋田放送(日本テレビ系)にて、'82年10月から'84年春まで木曜午後7時から7時30分までの枠で時差ネットされていた「ブラザーファミリーアワー クイズ天国と地獄」(TBS系/'82~'85年)の放送事故について・・・。

『チョメチョメ』の名フレーズで知られたかつての人気俳優・山城新伍さん(故人)がメイン司会を務めた視聴者参加型のクイズバラエティー番組でしたがTBS系列局では当時、月曜午後7時30分からの放送でした。

ブラザーが一社提供を降板した'84年3月をもってABS秋田放送をはじめとしたTBS系列局以外では放送が打ち切られてしまいましたが、ABS秋田放送ではとにかく放送事故の多かった番組でした。その中でも当局が特に『忘れられない程怖かった』放送事故をプレイバックします。

平日午後6時55分からの「ヤン坊マー坊天気予報」が終わり、コマーシャルを挟んで『さぁ番組開始だ』と『チャンネルはそのまま』にして全裸正座待機(ウソ)していたら、いきなり画面が真っ暗になり、観た事も無い様な不気味なマーク(ウールマーク似)と共に♪ブ~ なる耳障りな音が出てきました!

モノスゴい恐怖感に駆られ、部屋の隅っこで目をつぶって耳を指でふさぎましたが、テレビの方から♪ブブブブブ ピッピ~ なる、これまた聴いた事の無い様な不気味な音が聴こえてきました・・・。

『早く7時になってくれ!』と、願い続けるも・・・午後7時になっても番組は始まらない!僅かに目を開けて部屋の時計を確認するも、既に時計は7時を過ぎていました。

7時5分頃、ようやくテレビの方から賑やかな会話が聴こえてきて、恐る恐る目を開けると・・・ヤッター!ようやく見慣れた『チョメチョメ』の顔が!

バクバク鼓動していた心臓もようやく落ち着きを取り戻し、テレビの前に鎮座して当時大好きだった「クイズ天国と地獄」を観ようとしていたら・・・やはりどうも様子がおかしい!

番組の真っ最中に、不自然に何度も『提供・brother』の提供告知テロップが繰り返し表示されました。番組冒頭数分がベロッと放送中断してしまったので、スポンサー企業への忖度か?とも思いましたが、それでいていざコマーシャル!となると・・・

コマーシャルが始まらない!

まぁた画面が真っ暗に!

数分後、再び番組再開となるも、コマーシャルになるとまた画面が真っ暗に・・・当局、晩御飯を食しながら観ていたのですが、とてもメシがノドを通る状況では無くなってしまい、とうとうしびれをきらして真裏の(放送事故が殆ど無かった)AKT秋田テレビ(フジテレビ系)で同時ネットされていた「クイズタイムショック」(テレビ朝日系/'69~'86年)にチャンネルを切り替えました・・・。

今だと『後日改めて放送』という展開でしょうが、当時はそういったやり直し放送は無かったな・・・。


『画面が真っ暗』・『不気味なマーク』・『薄気味悪い音』の三点セットが印象的な放送事故でした・・・。






こちらは実際のウールマークですが、コマーシャルの真っ最中にいきなり意味不明なマークと真っ暗な画面と共に耳障りなブー音が流れると、流石に心臓に悪いと思います。