フクロウの暑さ対策

　今日の埼玉県のように気温が３０度をこえるような日になると、フクロウのために何らかの暑さ対策が必要となってきます。　フクロウが特に暑さに弱いというわけではないのですが、インドネシアの赤道直下の島々が原産のタイハクオウムでさえ、夏になると口を開け、翼を体から離すように下げて熱さをしのいでいますので、多湿の日本の夏は熱帯の動物にとっても、こたえる暑さのようです。

　フクロウは熱帯域に生息する種類であっても涼しくなる夜間が主な活動時間であり、昼間は薄暗く風通しの良い場所で休んでいます。　したがって特にファルコンブロックなどにフクロウを係留している場合は、直射日光を避けるなど係留場所の環境にも気を配ります。　係留した傍らには、フクロウがいつでも水を好きなだけ飲めるように水容器（１０号クラスの植木鉢の水受け皿など）を、そして大きなタライを設置して水浴びも可能な状態がベストです。

　我が家のサスケ（アフリカワシミミズク ♂）のように室内で放し飼いにしている場合は、フクロウ自身で快適な場所に移動しますので比較的安心です。　しかし同じ放し飼いでも一つの部屋のみで他の部屋に移動できない場合や、一戸建てなどで窓を開けっ放しに出来ない場合は、最高最低温湿度計を使っての事前の環境調査をして、換気扇の常時稼動や場合によってはエアコンなど空調も必要となってくるでしょう。

　確かな根拠はありませんが私が考える多くの種類のフクロウが快適に暮らせる温度は摂氏２３度±５度であり、北極圏やその周辺に生息する種類では摂氏１８度±５度を飼育温度の目安としています。

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