『涼音とあずさのおつまみごはん』/内田健

酒と肴をこよなく愛す夫婦の物語。共働きでお互いに料理を作り合うふたり。節約創作レシピや公園で簡単ピクニックでの程よい適当さや過ごし方にとても共感。焼きそば、レモンサワー、ちくわ磯部揚げ、影響を受け食べました。


『この先になにかあると思ったのだ』/チヒロ

日記。ちいさな感情も言語化する大切さをあらためて。どんなにどんよりな日でも毎日の食事が記されているのが良い!今年わたしも岩手旅行に行ったので東北旅日記に親近感。情景が浮かんでくる素敵な文章。


『ホールケーキを切り分けて』/あらまし

日記と詩。

"八方美人になるしかなくて苦しい。求められる正しさを信頼し、そのために振る舞って、何かをひとつ得るたび別の何かをひとつ失った。"

"借りたCDを流しながら湯に浸かる。君も気に入ると思って、と手渡されたものを、好きになりたい。"


『USO  特集YES』

/今日マチ子・旦悠輔・年吉聡太・西島大介・早坂大輔・矢代真也・若林恵・佐久間裕美子・辻山良雄・野口理恵・石山さやか・大横山飴・岡藤真依・少年アヤ

"上っ面で笑い合うのではなくて、空虚なSNSで友達申請をするのではなくて、あなたの心の中にある柔らかい部分に触れたいのです。どんなことで笑いますか。どんなことが悲しいですか。どんなことで傷つき、どんなことで幸せな気持ちになりますか。私はむきだしのあなたが知りたいのです。だからあなたの嘘を私に教えてくれませんか。"


『あしたから出版社』/島田潤一郎

編集者・出版社の経験がなく本が好きでひとりで出版社をつくられた方のお話。

友達が急性白血病を患い、なにかしてほしいことはあるか?と聞くと、Jリーグが観たいっすね、といったので、スカパーを申し込み試合を焼いたDVDを毎週病室に持っていったエピソードが印象的。

ひとつひとつの動機がシンプルで明確で。だからこその熱量。

面識のない和田誠に装丁を頼み、イラストを取りに初めて本人と会うシーンもとても良かったなぁ。

"ぼくが打ち合わせスペースで、身体を小さくして待っていると、写真で見たとおりのかたが階段から降りてきて、そうして、『レンブラントの帽子』の装画をぼくに見せて、「がんばったんだよ。いいでしょ?』とおっしゃった。"



𖡼.𖤣𖥧𖡼.𖤣𖥧𖡼.𖤣𖥧𖡼.𖤣𖥧𖡼.𖤣𖥧𖡼.𖤣𖥧𖡼.𖤣𖥧𖡼.𖤣𖥧𖡼.𖤣𖥧


すてきな本屋さんへ行けたよ、夏。

やっぱりZINEっていいなー