『その本は』/又吉直樹  ヨシタケシンスケ

自由な発想と少し毒のある視点に終始クスクス。中盤の、絵本作家になりたい小5ふたりの物語が良すぎて号泣。ユーモアを交えた思いやりっていいよなぁ。もっともっと彼らのやりとりを見ていたかった。



『夜は、待っている。』/糸井重里

"人間というのは、みんなもれなく不完全なもので、しょうもないところも含めてその人なんだ。そういうふうなことがわかってから、いろんなものごとを好きになっていくわけです。"


『おつかれ、今日の私。』/ジェーン・スー

もし今の経験値や能力を持ったまま17歳に戻れるとしたら戻りたいかに対して、失敗ができず退屈でつまらないからNOと綴っていたのが印象的だった。


『魯山人味道』/北大路魯山人

食に対して辛口すぎる魯山人が綴る美食の数々。

"美味い湯豆腐"と"焼き海苔の茶漬け" 食べてみたいな。

"料理する上での心得、一 真心、二 聡明、三 熱意と努力(行動が敏活)四 好きですること、五 材料の吟味、六 ものの加減、七 美しさ、八 お料理の盛り付け方、九 即刻即用、十 腹を空らしておいてつくること。"

十はいつもクリアできてる!


『ひとり暮らし』/谷川俊太郎

"若いころは考えには結論があると思っていた。仮の結論にでも達することが出来れば、そこでひと安心していた。年とって分かったことのひとつは、考えには結論というようなものは無いにひとしいということである。"

"観念や幻想から自由になって、裸のからだ一貫で生きるのが老いというものかもしれない。"


『杏のふむふむ』/杏

慌しい日々の中でもメールではなくお手紙で交流を深めるところ素敵。老若男女に好かれる理由が分かる。

"私は(五黄の)寅ガール!」の自覚は人一倍強かった。"に親近感。

"ちっちゃな選択が出来るやつってのは、いざってときの大きな選択だって、きっと出来るのさ"