■李忠成選手、2004年に、韓国のサッカー選手から、不本意ないじめにあう

 
31日(月)である。
 スポーツ交流によって、人類がこれまで以上に仲良くなれたらいいと思うのだが、一部の心無い、心の狭い人達のせいで、逆に成ることが多いようだ。
 人である以上、相手が何人であれ、相手への思いやり
は忘れてはいけない。
 以下は、韓国文化放送(MBC)が2010年8月に放送した番組
『スペシャル・ドキュメンタリー「サッカー、そして3つの祖国より」』 
 の一部で、サッカーのアジア大会決勝戦で一躍時の人となったイ・チュンソン(李忠成)選手のインタビュー部分である。
 このインタビューは、李忠成がサッカー韓国代表に落ちた時のもので、現在、Uチューブ上に流れているものなのだが、その背景をお話させて頂くと、在日4世として東京に生まれた李忠成選手だったが、2004年に韓国のバジュ(坡州)NFC(代表チーム訓練センター)から声がかかり、参加したのだという。その時の思い出話が、以下のコメントなのだ。
 で、そのとき、韓国のサッカー選手から、不本意ないじめにあったというわけである。
 
■李忠成選手、親戚の猛反対を押し切り、日本国籍を取得

 その後のことである。
2006年、日本のオリンピック代表チームから李忠成選手に声がかかり、日本チーム合流のために帰化申請をしたというのだ。
 親戚からの反対が凄かったという。
 2007年2月、日本国籍を取得し、現在に至っているのだが、李という本名は残し、その読み方を変えて、
「り・ただなり」 
 を自称している。
「韓国人選手でも、日本人選手でもない。サッカー選手だ」 
 と語る李選手は、国籍問題で受けた心の傷が癒えないようだ。
 お互い同じ人間だ。韓国が好きだと言うのであれば、相手が誰であれ受け入れればいいのに、李選手を受け入れない韓国人の度量の狭さには、情けなくなる。
勿論、日本人の中にも、度量の狭い人がいるので、あまり人のことは言えないが(苦笑)。
 もう一言言わせて頂くなら、サッカーという球技は、韓国産ではないはずである。 そんな外国産のスポーツを楽しませて頂いているのだから、芸術家やスポーツマンは、国境にこだわるべきではないだろう。
 大昔は、国境なんてなかったのだから。

 余談ながら、李選手には、現在恋人がいるそうだ。
 韓国で「シュガー」というグループで活躍する歌手アユミさんである。アユミさんは、在日3世で、日本では「ICONIQ」の名で芸能活動中とのこと。
 
 前置きが長くなった。
 以下、李忠成選手のコメントである。

■「パンチョッパリとか・・・、うーん、まあ、そういう言葉を、まさかかけられるとは思ってなかった自分がいたんで・・・」

李忠成「やっぱし、僕はハングルマル、そこまでうまくなく、こう、皆とのコミュニケーションも、うまく取れない状態だったってのは、確かにあったんですけれど。
 ま、そういった中で、
『何で在日の奴が来たんだ』
 とか、そういう言葉を聞いたときに、もうすごく心が痛くなるぐらいショックだったし・・・」
インタビュアー「韓国語で、どういうように言われたんですか?」

(李忠成氏、同席していた知人に向かって)

李忠成「どんな言葉だっけ?」
李忠成「パンチョッパリとか・・・、うーん、まあ、そういう言葉を、まさかかけられるとは思ってなかった自分がいたんで・・・」

(李忠成選手、しきりに、唇をかみしめる)

李忠成「日本の人よりも、やっぱ韓国人の方が僕の味方をしてくれる、と思って韓国に行くわけなんですね。
 なのに、それとは真逆のことを・・・、言われた時のショックだったり、あ、俺が思っていたのは違うんだって、自分の世界観が壊れたときの空虚感みたいのが・・・。
 落選、韓国代表に落ちたっていうことだけじゃなく、自分の世界観が全て変わってしまった出来事のひとつになりました」

■夏に韓国人が好んで履く「ジョーリ」(訳注:日本語の「草履」が転訛した語)の起源は、日本の履き物である

 
ここからは、韓国語講座である(笑)。
 上記文中で、
ハングルマル
 という表現をしているが、正確には、韓国語を意味する
「ハングク(韓国)」+「マル(ことば)」
で、発音は
ハングマル
である。
 さらに言わせて頂くと、ハングルは、
「ハン(偉大な)」+「グル(文字)」
 で、日本のカタカナ、ひらがなに相当する。

パンチョッパリ
 についいてである。
「パン」には、半分という意味があり、韓国人が在日コリアンに対して軽蔑を込めて口にする言葉で、
半日本人
 という意味である。

チョッパリ
 についてである。
 朝鮮語の、日本人に対する蔑称で、
チョクパリ
 とも表記する。
 元は、
豚の足(チョッパル)」
 という意味で、下駄や足袋を履く日本人のつま先が、二つに別れている様子を、豚の蹄になぞらえた呼び方である。
 参考までに、夏に韓国人が好んで履く
ジョーリ」(訳注:日本語の「草履」が転訛した語)
の起源は、日本の履き物である(笑)。


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