アンパンマン先生の映画講座

アンパンマン先生の映画講座

映画の面白さやストーリーの素晴らしさを伝えるため、感想はネタバレで、あらすじは映画を見ながらメモを取って、できるだけ正確に詳しく書いているつもりです。たまに趣味のAKB48のコンサートや握手会なども載せます。どうかご覧ください。

 2024年4月26日に「金曜ロードショー」で『シンデレラ』実写版が放映される。そこで、2020年4月に掲載した「ネタバレの詳しいあらすじ」の改訂版を再掲する。

監督:ケネス・ブラナー

主な登場人物(俳優)役柄

エラ/シンデレラ(リリー・ジェームズ)優しい心を持つ美しいヒロイン。

トレメイン夫人(ケイト・ブランシェット)エラの継母。

フェアリー・ゴッドマザー(ヘレナ・ボナム=カーター)魔法使い。

王子/キット(リチャード・マッデン)若き王子。

ドリゼラ(ソフィー・マクシェラ)トレメイン夫人の連れ子の姉。

アナスタシア(ホリデイ・グレインジャー)トレメイン夫人の連れ子の妹。

王(デレク・ジャコビ)高齢の国王。

大佐(ノンソー・アノジー)王子の護衛隊長。

大公(ステラン・スカルスガルド)国王の家臣。

エラの父(ベン・チャップリン)貿易商。

エラの母(ヘイリー・アトウェル)エラの生みの親。

 

 遠い昔、エラと言う娘がいた。エラは動物と仲良く、フェアリー・ゴッドマザーを信じ、両親の愛情を一身に受けて幸せな子供時代を過ごしていた。

父親は貿易商で、エラに外国のお土産をよく買って来た、両親の愛情を一身に受け、幸せな子供時代を過ごしていた。だが母が病に倒れ、「辛いことがあっても、勇気と優しさを忘れないで。それが魔法の力になる」という教えを残し、この世を去ってしまう。

 エラは、悲しみにくれながらも、母の教えを守り、勇気ある優しくまっすぐな女性へと成長していった。

 貿易商の父は仕事で長旅に出ることが多いので、エラを独り家に残すことが忍びなく、フランシス・トレメイン卿の未亡人との再婚を決意する。エラは、継母とその連れ子である2人の娘、ドリゼラとアナスタシアを、快く我が家に迎え入れる。

 継母は快活で家でパーティーを開く。だが継母は、若く美しいエラに、夫がかける愛情に嫉妬する。また旅に出る父は、エラにどんなお土産が欲しいか尋ねる。エラは父が最初に肩に触れた枝が欲しいと答える。父が出かけると、エラの部屋は屋根裏部屋に移される。

 旅に出たエラの父が病気で帰らぬ人となり、父の部下がエラに木の枝を持って来る。収入を失った継母とその娘姉妹は、使用人をみんな辞めさせ、彼らが行っていた仕事を全てエラにやるように言いつける。継母はエラに辛くあたり、食事も残り物で、エラは召使い同然になる。

 隙間風が吹き込む屋根裏部屋は耐えきれないほど寒く、夜、エラは温もりの残る居間の暖炉の前で眠る。エラが翌朝、顔に暖炉の灰をつけたまま慟いていると、義姉妹は「灰まみれのエラ(Cinder+Ella=Cinderella)シンデレラ」と呼び、大喜びする。食事を与えられず、残酷な仕打ちにじっと耐えてきたエラだったが、溢れる涙を抑えきれず、馬に乗って家を飛び出してしまう。

 エラが森で馬を走らせていると馬が暴走を始め、キットと名乗る青年が助ける。王子のキットは、城で働き、仕事の見習いだとエラに話す。彼と話すうち、エラはいつの間にか笑顔を取り戻す。初めて自分を理解してくれる人に出会えたと感じたエラは、キットに好意を抱く。

 死期が近づく王は、国と息子の将来を案じてキットに政略結婚で、セリーナ王女との結婚を勧める。王子は森で出会ったエラのことが忘れられない。彼女を探すため、国中のあらゆる未婚女子を招待し舞踏会を開き、そこから妃を選ぶと約束する。城の者は町で、2週間後に舞踏会を開くという御触れを出す。それを聞いた継母は、ドリゼラとアナスタシアが王子の心を射止めるようにと、自分の分も含めてドレスを3着注文する。

 舞踏会当日、継母と2人の義姉は、着飾ったドレスで出かける。城に行けばもう一度キットに会えるかもしれないと思ったエラは、自分も舞踏会に連れて行って欲しいと頼む。。継母はエラに、もし全ての仕事を済ませ、舞踏会に着ていくに相応しいドレスを用意できたら行ってもいいという。エラは三人が仕事をわざと多く押しつけるので時間がなくなってしまう中、ネズミ達と協力して亡き母のピンクのドレスを仕立て直す。継母と義姉はエラのドレスを引きちぎり、彼女を置いて舞踏会へ出かける。

 エラが絶望して泣いていると、乞食の老女が現れ食べ物を乞う。エラが優しく牛乳を恵む。老女は実はフェアリー・ゴッドマザーだった。

フェアリー・ゴッドマザーはエラの優しさに感謝して魔法の杖を振るい、カボチャを馬車に、ネズミを馬に、トカゲを従僕、アヒルを御者に変え、エラの破れたドレスを美しいブルーのドレスに仕立て、

 ガラスの靴を与えた。舞踏会へ行くように言うが、魔法が続くのは深夜12時までだと注意する。

 継母と2人の義姉は城につく。継母は、大公が大佐に、王子はセリーナ王女との結婚が決まっていると話しているのを聞く。

カボチャの馬車に乗ったエラが遅れて城に着く。

ちょうど王子が最初のダンスの相手を選ぼうとしていた。

エラは、そこで初めてキットが王子であることを知る。王子はエラにダンスの相手を申し込む。2人は観客の輪の中で踊る。

王子はエラを中庭の秘密の花園に連れて行き、ブランコにエラを乗せる。その時ガラスの靴が脱げ、王子がエラに履かせる。夢のようなひと時を過ごし、お互いの気持ちを確かめ合う2人。

その時、12時を告げる鐘の音が鳴り始める。エラは急いで城を抜けて帰ろうとし、国王にぶつかるが、王子は最も素晴らしい人だと告げて走りさる。エラは、階段を駆け下りる時にガラスの靴が片方脱げてしまう。そのまま馬車に乗り、家路につく。途中で魔法が解け、馬車や馬たちは次第に元に戻る。

継母と2人の義姉が帰って来て、謎の王女の話をする。エラは急いで片方のガラスの靴を屋根裏部屋の床下隠し、日記に楽しかった城での出来事を書く。

 次の朝、国王が亡くなる前に、王子はセリーナ王女との結婚を断ると話す。国王は、王子にあの娘と結婚しても良いと許可を与え、亡くなる。

国王の喪が終えると、新国王は、ガラスの靴を履いていた王女との結婚を望むとお触れを出す。継母はエラが片方のガラスの靴を持っているのを見つける。継母が、エラが王子と結婚したら継母と2人の娘に権力と社会的地位を持たせるように頼む。エラは、国と新国王を守ると言って断る。継母はガラスの靴を壊し、屋根裏部屋に閉じ込める。

 継母は大公に壊れたガラスの靴を見せる。継母は、エラを新国王から遠ざける代わりに、継母を伯爵夫人にし、娘達は身分の高い者と結婚をさせる事を取引する。大公は承諾する。

 新国王は大公と大佐に、あの娘を探すように命令する。大公達は、国中の娘にガラスの靴が合うか試すが、見つけられなかった。

最後にエラの家に行き、継母の2人の娘達が靴を履くが合わなかった。

大公が帰ろうとした時、屋根裏部屋からエラの歌が聞こえてきた。

もう一人娘がいるのに無視して大公が帰ろうとすると、兵の中に紛れ込んでいた新国王が、娘を探すように命令する。大佐が屋根裏部屋からエラを連れて来る。エラが靴を履くとぴったり合った。新国王はエラを城に連れて行こうとする。エラは継母と義姉に「あなた達を許します」と言い残して城に行く。

 継母と義姉達、大公は国外へ出て行き、二度と戻る事はなかった。新国王とエラは結婚式を挙げ、国民が祝福する。新国王は、勇気と優しさとちょっぴりの魔法で、これまでで最も愛される君主になった。

(エンドクレジット)

(写真は「映画com]「IMDb」より」