をアップします。

 

書けた答案の分量が昨年の合計6ページちょいより微増し、2時間20分で合計6.5ページくらいになった!

たぶん今年は、

・行政法の問題文(添付【資料】含む)の情報量がかなり少なかった(H29は合計3ページ弱(pdf)>>H30は合計1ページ強(pdf)!)

・答案を書く訓練が特に必要な内容(ex.行訴法9条の原告適格)ではなかった

からだろう。

それでも、旧司H17論文本試験時の、憲法2問2時間で合計6.5ページくらい書けていた手書力ピーク時には及ばない…4A(を具体化した解法パターン)を使って答案構成時間を短縮できていることも考えると、やはり手書力の改善はほとんどないと思われる。

そりゃあ書く訓練は、この予備論文ガチ書きと、司法論文ガチ書きの本番でしかできていないから当たり前なんだけどσ(^_^;)

そのように衰えた手書力で可能な限り、制限時間内で得点効率を最大化することを目指し、得点効率が悪いと判断したことはガンガン無視し(ようとし)て書いた答案です。

 

特に未受験の方には、私のもがき苦しむ様を是非読み取っていただきたいと思います。

ちなみに後日、そのもがき苦しむプロセスを収録・編集した動画もアップする予定です(cf.記事「H30予備論文ガチ書き企画」)。

お楽しみに!ヾ(@^▽^@)ノ

 

まず問題文とその加工(答案構成=4A図を少し含む)から。

 

地方自治法は、現場で貸与される『司法試験予備試験用法文』にも載っているのに、問題文末尾に【資料】として条文の文言まで載せるのはなぜだろう?と一瞬疑問に思ったが、上記法文に載っていることを知らない受験生向けの、出題者側の親心だろうと善意解釈した。後に答案を書きながら、(略)されている部分を上記法文で見てみたくなったが、そんな時間はない!と思い直して最後まで見なかった(これは、戦術的には正解だった)。

 

H29と比べて問題文かなり短くて助かる~と思った。

 

答案は、憲法の法律上の争訟性→行政法(設問1→設問2)→憲法①②の順に書いたので、どう並べようか迷うんだけど、まあ憲法→行政法の順に並べます。

←1ページ目について。

部分社会の法理を「法律上の」争訟で検討するかのような(裁)判例や見解があったような…その筋で書いた方が得点効率良さげ…とも思ったが、リターン<リスクと判断し、オーソドックスな司法権の範囲(法律上の争訟)→限界(部分社会の法理)の筋で書いた。

また、多くの受験生が手薄な統治で点数を確保すれば、点数計算の難しい人権①②部分はテキトーに書いても合格ラインに達するだろうと予想していた(し、今でもそのように予想している)。

→2ページ目について。

①で君が代系の判例(間接的制約が及ぶとか)を想起はしたが、まだ②も残っている(そして受験生の多くはここを厚く書きそうな)のに、そんな筋で書く時間はないと即断し、バッサリ切った…が、ちょっと欲が出てしまい、陳謝文をかなり具体的に検討してしまった。リスクは小さいと思うが、②と比べてリターンは小さいと思う。

↑3ページ目について。

 (2ページ目ラスト4行分~)最初の3行分 で、人権保障(ないし制約)段階の争点を組んだのは、書く分量的にあまり得点効率良くないと思う…結構いつもやっちゃうので、来年は厳禁しよう→自分。

そんなことに時間を浪費したがために、②で(地方自治法の憲法適合的解釈の中で)審査基準定立→あてはめという理想形で書く余裕がなくなり、比較衡量に逃げざるを得ず。

まあターゲットが、地方自治法という現行法ではなく処分なので、時間がなくなったら処分(・適用)違憲の処理方法の1つである条文解釈とか比較衡量で書けばいいか~と、かなり早期に想定してはいたけども。

 

設問1は、H23に似てると思ったので、その応用的な感覚で解き、書いた。

 

設問2では、Xの主張①②③は負け筋だよなあ…と思い、手続的違法事由を書くことも頭をよぎったが、

・①②③の内容からして本問の“土俵”は実体的違法事由だろう(絶対評価の意識)

・他の受験生も手続的違法事由をあまり書かなそうだ(相対評価の意識)

・手続的違法事由で書くことが多すぎる(過去問からしてそういう問題は出さなそう…という出題者側の視点:これは受験生には難)

・筆力ない私がそこまで書いたら確実に時間不足になる(自己の戦力)

等と考え、一瞬で捨てた。

あと、(ア)の正当化に悩んだ…というか、「水道水に含まれる化学物質は健康に有害」といえるような事実・根拠があるのか分からなかったので、あまり自信ない感じの主張になってしもた。

行政法は全体的に、苦しい主張をどう展開するかを問うていたのかな?

 

行政法は、(上位)A評価でしょう。

憲法は、厳密には再現答案の特に②について比較分析しないと分からないけど、これまでの再現答案分析の感覚からD評価以上になることには確信があるので、少なくとも行政法のA評価と合計すれば、合格ライン(B~C評価)を超えるはず。