前回より、誰もが知っている世界一有名なボクサー、モハメド・アリについての記事を書いています。
前回までは、モハメド・アリを含めた過去の伝説的なヘビー級ボクサー達を紹介してきました。
その中で、モハメド・アリだけが、唯一無二の絶対的な知名度と人気を持っているのは何故でしょうか?
「ようはモハメド・アリって、何か凄かったの?」ということなのですが、その問いに対して、今回より私なりの考察を記載していきたいと思います。
モハメド・アリは何が凄かったか? その理由を私は3つあげます。
◆その1:ヘビー級にフットワークとスピードのボクシングを持ち込み頂点を極めた。
◆その2:同時代のライバル達と多くの名勝負を残しファンを魅了した。
◆その3:反戦と人種差別反対を貫き続けたリング外の戦いが世間から評価され、スポーツの枠を超えた存在としてシンボル化した。
1つずつ解説していきましょう。
【その1:ヘビー級にフットワークとスピードのボクシングを持ち込み頂点を極めた。】
ひと昔前のヘビー級ボクシングと言えば、力自慢の大男達が、足と止めてどつき合う野性的なファイトが魅力でした。
そして多くのファンも、一発で相手を倒すことのできる強烈なパンチの応酬の末のノックアウトを、彼らに期待していました。
そこへ、ヘビー級のパワーに加え、軽量級並みのフットワークとスピードを持ち込んだのがモハメド・アリでした。
まずは、どのくらい早いか以下の動画を見てみましょう。
https://www.youtube.com/watch?v=dGiC7FarXnc&feat
これは無敗のまま世界チャンピオンとなり、タイトル防衛を続けていた全盛期のモハメド・アリの動きです。
もはや軽量級すら上回るスピードです。これほどのスピードを持ったヘビー級ボクサーは、アリ以外、現在まで現れていないと思います。
そしてただ速いだけでなはく、相手を一発で倒すパワーも持っている訳です。
「蝶のように舞い、蜂のように刺す」と自らがキャッチフレーズを付けたそのボクシングスタイルは、過去に類を見ないものでした。
そして、このスピードとパワーを兼ね備えたモハメド・アリこそが、長いボクシング史の中で、今も最強のヘビー級ボクサーと言われ続けている所以なのです。
(つづく)
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