もう半月以上経ってしまいましたが、先月のM3にて
「イデアの森 -Forest of IDEA-」という新しいアルバムを出しました。
全部自分で作曲したCDという意味では2009年の「elements」以来の新作です。
「イデアの森」というタイトルで森をテーマにしたCDをずっと作りたいと
思いつつも時は過ぎてしまい、結局完成させるのに2年以上掛かってしまいました。
それでも色々な方のご協力を得て、なんとか形にすることができました。
本当にありがとうございます!
【特設サイト】
http://www.tiara.cc/~blueblue/idea/
【試聴用クロスフェード】
今日はその「イデアの森」について、どんな風に制作していったか、
絵の話を中心に書いてみたいと思います。
いつもCD用のイラストは全体像が出来上がってきてからイラストレーターさんに
お願いしているのですが、今回は曲を作り始める前に曲名を決めておき、
6曲のうち3曲それぞれにイラストを付けてもらうという形にしました。
今回イラストを手がけて下さったのは、なんとドラクエ10を遊んでいた時に
フレンドになったのがきっかけで仲良くなった(笑)hagikoさんです。
hagikoさんには前作「merrow」のジャケットデザインもお願いしています。
背景をメインに描かれている方で、とても女性的で繊細なタッチが気に入り、
今回はイラストだけでなくジャケットデザイン全体を含めた構成をお願い
することになりました。
アルバムは「6曲全部で1つの作品」という構成にしたかったので、
全体の方向性を決めるため、まずはストーリーを書き、そのストーリーを
hagikoさんにお渡しして世界観の共有をしてもらいました。
(※文字情報は赤裸々過ぎて恥ずかしいので、潰れた画像ですみません)
2年前に思いついた森のテーマはどちらかというと「自然賛歌」的なイメージだったのですが、
この2年の間に私の生活にも色々変化があり(笑)、少しだけ人間臭い部分を入れて
みようかと、主人公に女の子を据えて今回の完成形になりました。
曲ごとの完成したイラストについてはニコニコ動画や特設ページの内容のとおりですが、
途中hagikoさんから「こんなのはどうでしょう?」と色々なコンセプトアート、
ラフ絵も頂きました。
曲が仕上がっていくにつれて絵の方のボルテージも上がっていき、
二人で途中ナチュラルハイになっていたのを覚えています(笑)。
■「森に抱かれて」の別案。
当初、タイトルをもとに描いてもらったこちらの絵を採用する予定だったのですが、
曲を渡したら「描き直したい!」ということで、〆切直前ギリギリまで頑張って
新しい絵を起こしてくれました。
■ジャケットラフ案いくつか。
色々パターンを出してもらって、二人で話し合いながらデザインを決めました。
■その他、使用しなかったもの。
使わないのはもったいなさすぎる美しさだったので、M3でお品書き用の
背景絵として使用しました。
■完成したCDジャケット。
今までのCDは人間を極力描かないコンセプトでしたが、
今回は少しだけ人間を置きたいと思い、木と同化する形で
少女イデアの横顔を描いてもらいました。
最初に書いたストーリーは直接聞き手に伝わることはありませんが、
音と曲名、イラストから思い思いに森と少女イデアについて
想像して聞いて頂けると嬉しいです。
また今回制作にあたり、イラスト以外では3曲目のギター演奏にRyosuke Tomitaさん、
ウッドフルートにこうさん、6曲目の歌唱に永渡さんのご協力も頂きました。
商業では出来ないことを試してみたくて、色々ご迷惑を掛けましたが、
この4人のお陰でなんとか1枚のアルバムとして完成させることが出来ました。
本当にどうもありがとうございます!
CDは現在「あきばお~こく」「Blue Ocean Factory」「AKIBA HOBBY(予定)」で
通販にて購入可能です。
【あきばお~こく】
http://www.akibaoo.com/c/item/2500020407035/
【Blue Ocean Factory】
http://blueoceanfactory.ocnk.net/product/73
【AKIBA HOBBY】
そして会期あと5時間しかありませんが、本日24時まで開催中の「Apollo」でも
購入できますので、興味がありましたら各サイトに足を運んで頂ければ幸いです。
(即売会価格なのでちょっとだけ安いです!)
https://booth.pm/apollo/a05/item?id=373779
CDが完成したことで、自分の中にあるモヤモヤとしたものを吐き出すことが
出来たと同時に、まだまだやってみたいこと、表現したいことがあるなあと
思う今回のアルバム制作でした。
これからも色々試行錯誤しながら、細々と曲作りは続けていきたいです。
最後まで読んで頂きありがとうございました。