近頃は板橋区の飲食店情報か、自炊レシピの紹介しか書いていないオレ様だが、そんな中でたまぁ~に書く 「ガチンコレビュー」 が実は評判が良かったりする。
しかしオレの書くレビューというのは、あくまでも 「偶然の出会い」 がキッカケであって、自分が本当に気に入った物しか記事にはしない。むしろそうじゃないと他人に薦める文章なんか書けない。プロのライターとして 「それはどうなの?」 と思わなくもないが、評価できる箇所がなければ文章の組み立てようがないじゃん?
よって、誰かに頼まれて書くという事は殆どない。(キッカケは依頼だけど気に入ったから書いたってのはある)
これはもう意地である。数年前の1日80,000UUあった時代には金額を提示された上でのレビュー依頼なんかもあったのだが、気が乗らない商品ばかりだったので全て断ったくらいだ。
そんな無駄に頑固なオレ様が書いた 「ガチンコレビュー」 がどんなかと言えば……
・世界樹の迷宮
前編
中編
後編
(当サイトからの売上 約50本)
・A列車DS
前編
後編
(当サイトからの売上 約100本)
・
永谷園
※ちなみにA列車の記事は何故かはてなで大反響。
前編
後編
反響の大きさで言えば上記3つが代表例かと思われる。
1日のUUが5,000程度に落ち着いた今の規模でこの売上数ってのは、意外と凄いんじゃないかと自画自賛してみる。
やっぱね、レビューってのはパッションなんすよパッション。筆者の隠し切れない心の叫び、感情の昂ぶりが、拙い文章からダダ漏れになって、その毒気にあてられた被害者達が脊髄反射的にアマゾンさんの購入ボタンをポチってしまうんですよ。
さて本題。
そんなオレ様の書くレビューを面白がって、「ウチの商品をレビューしてみてくれないか?」 と連絡してきた読者(パナソニック社員) がいる。なんでも 「商品はこちらから送るので、使用感を素直に書いて欲しい」 んだそうな。
ほほう。
社内でも評判の良い商品なので 「手心なしで書いていい」 との事なので、面白そうだったので請けてみる事にした。
で、パナソニック製品で、オレにレビューを依頼してくるという事は、カメラ・パソコン・電子レンジ(調理器具) のどれかだろうと予想し、「何が届いても大儲けじゃん!ラッキー!」 と喜び勇んで商品の到着を待っていたのだが……。
パナソニック社員が 「商品はこちらから送る」 というから、会社から送られて来るのだとばかり思っていたら、思いっ切りアマゾン様っていう。
え?自腹で買ったの?アマゾンって事は社割ですらないよね?お前はそこまでオレに書いて欲しいのか!?
この欲しがり屋さんめ!
※誕生日プレゼントを兼ねてたらしい
で、このサイズと重量からすると中身はデジカメ的な何かだろうと思うんだけれども……
ナノケアドライヤーEH-NA93
まさかのドライヤーっていう。しかもアマゾンの販売ページを見たら価格が
約12,000円 も……しや…が……る?
……ビックリ高ええぇぇぇ!!!
ドライヤーで12,000円て!
12,000円てお前さ、板橋だったら自炊すれば2人が1ヶ月食える金額だぞ!?
それがドライヤー1個のお値段って、どんだけジンバブエ$なんだよ!
そもそもオサレに全く無縁のオレ様にドライヤーて!
ちょっと待て、お前はオレに何を期待してるんだ!?
会社を辞めるつもりでネガティブキャンペーンやらせようって魂胆か!?
箱から取り出してみると、サンダーバードに代表される大昔の海外SFドラマ的な何かを思わせるフォルム。正面から見るとアヒル型ロボみたいでちょっと可愛い。
だが箱の裏面を読んでみると、そこかしこに乱舞する 「マイナスイオン♪」 的な
詐欺商売確定の文言 が。
……あのさぁ、パナソニックさんさぁ。
いまどき
「マイナスイオンという文言を謳った時点で詐欺と呼ばれても一切弁解できない」 なんてのは当たり前だぜ!?
パナソニックが考えるマイナスイオンって何よ?
「ミネラル・マイナスイオン」 と
「プラチナ・マイナスイオン」 ってのは、具体的に言うとなんなんだよ!?
素性のしっかりした科学者を説得できるだけの 「マイナスイオンに関する専門知識」 がパナソニックにはあるのかい?学者連中に 「プラチナ・マイナスイオン」 を納得させられるのかい?
そんなわけないよね?
なんたって、今巷に流布してる 「マイナスイオン」 という単語は
全て疑似科学用語 だからね!
お前らがバカの一つ覚えのように使い倒すマイナスイオンって単語には、一切の科学的根拠がないんだよ?
パナソニックにも専門知識を持ってるチームくらいいるでしょう?科学が解ってる人達が。そういう人間が
「マイナスイオンってジャンジャン謳いましょう!なんだったらプラチナ・マイナスイオンとか言っちゃいましょう!」 と言ってるの?
もしそうなら今後オレはパナソニックの商品は一切買わない。
オレはフリーライターとして、10年も前に 「マイナスイオン詐欺」 について本腰入れて調べ回った事があったんだけど、その時点で 「すでに詐欺(=騙し商売) と確定してた」 んだぜ?
ブログにも何度も何度も記事としてアップしてたんだけど、今となっては旧サーバも旧々サーバも残ってないので、とりあえず2006年のこの記事だけでご勘弁を→
マイナスイオン詐欺に関してやっと行政が動いたようだ。
この 「マイナスイオン詐欺」 はあまりに根が深く、説明するのに 「詐欺の歴史・詐欺業界の流行の移り変わり」 を学んで貰わないといけない。
まず、トルマリンという石があるのだが、こいつは以前は 「良い波動が出る」 と言われていた。「波動」 ってのは、そのまんま今の 「マイナスイオン」 に置換する事が可能で、詐欺師どもは世の中のあらゆる物が波動を出しており、+10だ+200だと言った根拠不明の数値を設定して 「健康から金銭運から恋愛運にまで作用する」 と触れ回っていた。
信じられない事にこれに騙された企業がいくつもあり、居酒屋チェーンの庄やなんかもそれに含まれる。なんたって一部の庄やには卓上に 「良い波動の塩」 が置かれてたんだから。
※
参考リンク
(他人の画像なのでリンクだけにするけど、オレが以前購入して証拠画像をアップした波動塩もコレと殆ど同じだった)
そんな有り様なので、名の知れた企業も 「波動ブームに乗っからないと商品が売れない!」 と焦り、今では黒歴史になっている数々の波動ネックレスだの波動水だのといった 「波動商品」 が世の中に出回る事になった。(ドンキやビックカメラに波動商品の棚があったんだぜ?)
まずこれが大前提ね。
で、段々と 「波動ってウソ臭くね?」 という声が高まり、大手企業が何も無かったかのように 「波動ビジネス」 から撤退して行ったわけだが、その次に脚光を浴びたのが
「マイナスイオン」 だったのである。
今となっては大企業がこぞって 「マイナスイオン!マイナスイオン!」 と騒いでいるので、世間の人達は 「あれだけ名のある企業がTVまで使って堂々と売ってるんだから詐欺じゃないだろ」 と思い込んでいるのかもしれないが、「マイナスイオンビジネス」 が世に出た当初は、トルマリン・波動ビジネスをやってた連中が
「波動からマイナスイオンに鞍替えしただけ」 という状態だった。
これが未だにネットで検索すると 「トルマリンはマイナスイオンを発生させます」 なんてキ○ガイじみた文言が引っ掛かる理由である。
結論:波動詐欺をやってた連中がダブ付いたトルマリンを消費するために始めたのがマイナスイオンビジネスである。
・おまけリンク
バカをベルトコンベアに乗せて毟り取るシステム
カルト宗教家、詐欺師(マルチ・波動・マイナスイオン等)、左右極論家はすべて同じ商売だと気付け
そしてこの新種の詐欺が大企業をも巻き込んだブームになったキッカケは、かの悪名高き 「あるある大辞典」 という日本TV史に残るインチキ番組である。
今となっては 「広告代理店に言われるがままに都合の良い情報だけ拾い集めて作ってたインチキ番組である」 という評価に落ち着いてはいるが、マイナスイオンに手を出した当初は辛うじて影響力が残っており、これによって 「マイナスイオン詐欺の第二波」 を生み出してしまったのだ。
あるある大辞典は、それまで詐欺師達がアンダーグラウンドで触れ回っていただけの 「マイナスイオン」 に、疑似科学をこねくり回して尤もらしい文言を付加させ、それを信じた企業がうっかり商品化し、それがヒット商品になってしまった。
これにより 「A社の商品に負けるわけにはイカン!」 と、ライバル関係にあるB社・C社までもが 「正体不明のマイナスイオン戦線」 に参戦し、引っ込みがつかなくなってご覧の有り様と。
それがマイナスイオン商売の正体である。
もしこれが嘘だと思うならば、マイナスイオン商品を販売しているメーカー複数社に、「御社の言うマイナスイオンってなんですか?」 と聞いて回るといい。しつこく喰らいつけば、何故か
「メーカーごとにてんでバラバラの答えを返してくる」 から。
ようはメーカーの人間も 「マイナスイオン」 がいかなる物かわかっておらず、また具体的な効能を謳うと消費者庁が黙ってないので、その辺もボヤかすしかないのだ。
それがマイナスイオン商売の正体である。(大事なことなので2回ry)
というわけで、不用意にマイナスイオンなんてふざけた詐欺用語を使うと、このブログではこういう歓迎が待っておりますので。
パナソニックさんは社内で判断できないならば、中立の立場の科学者複数に 「マイナスイオンって何ですか?マイナスイオンって詐欺だって言われたんですけど本当ですか?」 と聞いて回れ。
他がやってるから、他のメーカーも謳ってるからなんて理由で、安易に黒社会の詐欺師達が広めた文言を使うな。会社の営業・広報がなんと言おうと、詐欺は詐欺だと現実を見ろ。
「マイナスイオン」 という文言を使わないと商品力がないというならば、それは世の連中がバカなんだよ。だったら他社に先駆けていち早く
「マイナスイオンなんてありませんでした!パナソニックは独自の研究でそれを突き止めました!なので確実に効果のある新商品を開発しました!」
と宣伝・啓蒙しろ。
そっちの方が詐欺じゃない分だけ世の中のためだし、将来的にはパナソニックの利益にもなるだろう。なんせ今のままじゃ 「マイナスイオン詐欺に手を貸すインチキ企業」 とレッテル貼りされてもしょうがない状況なんだから。
そういえば使用感のレポートを書いて欲しいという依頼だったのを思い出したオレがいるわけだが、マイナスイオンなんてふざけた文言を使われたらスルーは出来ない。オレは詐欺商売の手助けなんざしたくねえ。
で、ドライヤーのスイッチを入れると 「ぶおおお~」 と景気の良い音と共に青白いライトがピカーっと光るのだが、どうやらここからマイナスでイオン的な何かが噴射されているらしい(嘲笑)
いやあ、完全にやる気ないわ。
まあしかし、このまま記事自体をお蔵入りにするのもナニがアレなので、ダメ元でしばらく使ってみようじゃないか。
ちなみにオレ様は天然パーマが酷く、洗い髪をすぐに乾かしてセットしても、ご覧のようにハネまくり痛みまくりでどうにもならない。
しかもすぐに髪がヘタって、乾きすぎが原因で無惨にチリチリになってしまう。ちょっとクセを伸ばして整えようとすると痛むし、適度に風をあててクシを通す程度じゃまとまらないし、どうすりゃいいんだろう?
それがたまたまなのか何なのか、ナノケアドライヤー様を使ってサっとクシを通してみたら、ご覧のように少しマシな状態に。
お?
じゃあこれならどうだ!?と、寝グセが超酷い状態の時に使ってみた。
すると、ほんの1~2分でご覧のまとまり具合。
横も後ろもクセが少し伸びてスッキリとまとまっている。
マイナスイオンがどうのは全く聞く耳が持てないが、確かに平均的なドライヤーに比べたら何かが違う。
■2~3日使ってみて気付いた点
・風量が強く、あっという間に乾く。(3分もあれば充分)
・乾くといってもカラッカラにはならず、ある程度しっとりした状態を保てる。
・スカルプモードで使うと、HOTでも60度程度までしか温度が上がらず、髪の毛が焦げ臭くなったり、汗だくになったりしない。
・HOTにしても温風と冷風が同時に出るため、ドライヤーを軽く振りながら手ぐしを通すだけでしっかりとセットできる。(口の外側から冷風が出続け、中央から温風が出る)
理由はわからんが、何かしらの効果がある事が判明したので、せっかくなので何ヶ月か髪を伸ばしっぱなしにして使用感を確かめてみる事に。
そう、本当はこのドライヤーを貰ったのは2月の話だったのだが、より正確なレポートが出来るようにと、
その後ず~~っと髪の毛を伸ばしながら記録を取り続けていた のである!
すごいぞ俺!
で、本来のオレ様の髪の毛がいかなる物かというと、1ヶ月も伸ばしたらそれはそれは天パー特有の大乱舞状態になり、クシを通そうがトリートメント剤を塗ろうが全く意味がない。少しでも湿気の多い日はドリフの爆発コントのようになる。
それが上の写真から1ヶ月ほど経過してもこの状態。長いしクセが出てはいるのだが、それなりにシトっとまとまってくれている。
しかも、より正確な結果が出るようにと、実はこの実験を開始してから一度も 「トリートメント・リンス」 の類は使っていない。
毎日の洗髪に使っているのはシャンプーのみである。
天パー族にとって、そんなの自殺行為に等しいのだが、このドライヤーを使うようになってから、ご覧のように致命的な荒れ方はしなくなった。
しかも髪の毛の強度が増したというか、コシが出たというか、それでいて指通りが良くなったというか……。とにかく理由は全く解らないままではあるのだが、明らかに髪質が向上したのである。
してしまったのである!
さあ困った!!!
逆に困った!!!
こんだけネチネチとマイナスイオン叩きをしたのに、目に見える効果が出ちまった!!!
ちなみにこの写真は2週間くらい前の寝起き時のもの。いい加減見すぼらしかったので、前髪だけ自分で少しカットしたんだが、横・上・後ろは伸ばしっぱなしである。
この状態でササっとドライヤーをかけると……
丸2ヶ月ほど伸ばし続けて毛量が増えまくっているにもかかわらず、なんとか外出できる程度にまとまってくれる。元からのクセのお陰で流れが出来ていて、かといって強烈なハネは起きず……ええと。
本来ならば 「効果がねえ!」 とか 「これだからマイナスイオン詐欺は!」 とぶった切って終わりにしたかったのだが、効果が実感できちゃうとねえ……。
ナノケアドライヤーEH-NA93

↑とりあえず、コイツの問題点は冗談みたいに高い事である。
それ以外の点については、特に問題は感じなかったし、むしろ 「シャンプーしか使ってないのに髪質が良くなる」 というまさかのミラクルまで引き起こしやがった。
ただ、髪質については人それぞれなので、もしかするとここまで解りやすい効果が出ないというケースも考えられるが、少なくともオレに関しては 「大当たり」 である。
これが仮に自分でお金を出して買ったとしても、リンスやトリートメントが一切いらなくなるのだから、それを考えたら充分に元が取れると思う。
後は耐久度だなあ。これで1年で壊れるようじゃ 「ふざけるな!」 という結論になるが、3年くらいこのままの状態で使えるならば文句ナシだ。(この点についてはすぐにどうこうと結論は出せないが)
■結論
ん~、非常に結論に迷うのだが、使用感を一言で表現するならば 「値段相応の効果が見込める」 である。その点だけ考えれば、堂々と他人に薦められる。少なくとも、オレと同じようなクセ毛で悩んでいる人や、自分に合ったドライヤーを探しているという人には、ダメ元で試してみて欲しいと言える。
だが、やはり先に述べた 「マイナスイオン詐欺」 がチラついてしまう。
これだけ効果の出る良い商品なのに、余計な 「ミネラル・マイナスイオン」 だの 「プラチナ・マイナスイオン」 だのという疑似科学全開の
詐欺文言 があるお陰で、素直に受け入れられなくなってしまうのだ。
自社の優れた商品に対して、自分達の手でクソぶっかけて何がしたいんだろうか?これはパナソニックに限った話ではなく、他の 「マイナスイオン商品」 を売り続けている企業も同様である。
開発部が必死こいて凄い物を作り上げているのに、広報部がそれに 「マイナスイオン」 なんてレッテルを貼るなよ。それは
筋の悪い詐欺集団が広めた単語 なんだが、パナソニックやその他の企業も 「ボクらも同類です!」 と言いたいのだろうか?
もったいない。非常にもったいない。もしオレが開発者だったら、悔しさのあまり社屋で割腹するかもしれん。
というわけで、パナソニックのナノケアドライヤーは 「マイナスイオン」 なんて単語に頼る必要のない良い商品です。(てかナノケアって単語も胡散臭いなあ…)
いい加減、名のある企業は詐欺師紛いのインチキビジネスするのを止めましょう。そうじゃないと、これだけ優れた商品であってもインチキだと思われますよ?
詐欺紛いの文言を使わないと自社商品を売り込めないというならば、それは広報部が無能だからです。決して 「マイナスイオンを謳わないから」 ではありません。