保健師のめぐみです。

 

 

 

 

 

 

40代半ばの女性から、

「生理が3週間、終わりそうで終わりません」


というメッセージをいただきました。



『4●才の悩めるものです

生理が3週間、終わりそうで終わりません

腰つかんでみると痛いです。

骨盤ガチガチかな~

一年で5㎏太ったのもあり、食べ過ぎ&更年期なのでしょうか

ガン健診を4年程、受けてないのもあり、
怖いのと 出血あると健診もダメなんですものね…


受診タイミング 悩んでます』



生理の出血が3週間も続くのは気になってしまいますね。

ずっとナプキンをつけているのも

ムレるから不快感もあるだろうと思います。


自分の体のためにとできることをしている
行動力はすばらしいなと思いました。


腰をつかんでみて「硬かった」ということなら、
骨盤のケアをしていく
と言いかなと思いましたので

あとのほうでお伝えしますね。





その後、生理の出血はどうなりましたか?
 

 

 

 

 

 

 

生理が2週間以上長引いているときに

推測できるのは以下のようなことです。


◎40代以降だと、病気ではなく女性ホルモンのアンバランスで生理の出血が止まらないこともある。

◎子宮筋腫や子宮腺筋症があり、生理の出血が長引きやすい。

◎子宮にポリープができている可能性。

◎出血しやすい病気がある。




ホルモンからくる影響だと、
病的なことではないので

出血が多くなければ、
病院に行っても一時的にお薬を使うだけのパターンもあります。




体重が5キロ増えたのなら、
それも少しは影響しているかなと思いましたので、

このことについては
後の方でお伝えします。



生理が長引いているときのパターンで
それぞれについてお伝えしますが、


メッセージでは、

 

「受診タイミング 悩んでます」

ということだったので、

 

生理が長く続くときの病院に受診タイミングについて

お伝えしますと、

 


生理が2週間以上続くときは、


病気ではなくても、
少量でも出血している量が増えて、
貧血になりやすいのでキケンです。


生理の出血が3週間と長引いているのが

病気とはかぎりませんが、


産婦人科や婦人科で検査してもらい、

病気でなかったときには止血のお薬が出ることが多いので

早めに病院に受診したほうがいいことは

覚えておいてください。


 



あなたの場合は、

子宮がん検診を4年くらい受けていないのなら、
子宮の状態は確認したほうがいいので、
早めに産婦人科や婦人科で検査してもらうほうがいい
です。



ガン検診として検査を受けると
保険がきかないので高いですが、

生理の出血が続いているという症状がある場合、
ガンの検査は保険が適用されますので、安い料金で済みますよ。



メッセージでは、


「出血あると健診もダメなんですものね…」


と、ありましたが、


たしかに、子宮がん検診のときには
出血していないときのほうがいいといわれていますけれど、


生理の出血が2週間以上長引いたり、
生理以外のときに出血しているときには、

出血しているときに検査してみないと、
どこから出血しているのかがわからないので、


むしろ出血しているときに病院で検査をしたほうがいいです。



産婦人科や婦人科に行くのは
なかなか前向きになれないかもしれないですが、

2週間以上生理がつづいているのなら、
一度、産婦人科や婦人科で検査してもらってください。

 

 

生理の日数(軌間)の基準を知っていますか?

 

 

 

 

 

 

生理の日数(軌間)の医師の基準は

「3-7日がふつう」となっていますので、

 

 

生理が8日以上続く場合は出血するのが長引いているといえます。

 

 

 

ただ、疲れや忙しさなど

体調によっては

病気じゃなくても

生理の日数が8-10日ぐらいになることはありますので、

 

 

たまに生理が8日以上になっても、

また3-7日の間で生理が終われば様子を見ていていいと思います。

 

 

 

ただ、今回のあなたのように、

3週間も生理が続かなくても、

10日ぐらい続くのが3回以上続いたときには、

 

 

子宮筋腫などのサインのこともありますので、

今後も生理が10日以上続くのが続くようなら、

そのときにも産婦人科や婦人科に相談したほうがいいことも覚えておいてください。

 

 

こういった生理の基準のことや、

病院に受診するタイミングについては、

 

私が監修した新刊の本でもお伝えしています。

 

 

 

 

 

 

では、

あなたの生理の出血が3週間続いていることで
推測できるパターンについてお伝えします。



先に、

◎子宮筋腫や子宮腺筋症があり、生理の出血が長引きやすい。

◎子宮にポリープができている可能性。




というパターンについて。


婦人科の病気で、

子宮にこぶのようなものができる子宮筋腫や、
子宮の筋肉の中に子宮内膜症ができる子宮腺筋症があると、

生理の出血がダラダラと長引きやすい
です。


子宮筋腫では、子宮の内側や外側に
きのこのような「筋腫」というこぶができます。






イラストのように、子宮の内側や
外側、子宮の筋肉の内側にもできます。

これらは、子宮がんとちがって
命にかかわることではないのですが、


生理の出血がつづくと貧血になってキケンですから、
状況によってはお薬を使って様子をみます。




子宮にできるポリープについては、
30代・40代だとできやすいもので、

子宮の入り口近くにできたポリープなら、
内診の検査のついでに切除できますので、

切除してしまえばそのまま様子を見るだけのことがよくあります。



私の母はポリープができたことが
何回かあり、
いつも内診の検査のついでに切除してもらって

そのあとは様子を見るパターンでしたよ。


子宮のポリープはできている位置によっては、
診察の時にとりのぞくことができますから、


早く診察してもらって切除してもらったほうが
出血も止まってスッキリします。


子宮の入り口あたりにできているポリープを
「子宮頸管ポリープ」といい、

下のイラストのように、ポリープ部分がたれさがった感じになっていることが多いです。



 

 

こういったポリープだと、すぐにとりのぞけます。


ポリープはとりのぞければ、
出血も止まるのでそのまま定期的に様子をみます。



子宮筋腫、子宮腺筋症にしても、
ポリープにしても、


病院で検査してみないとわかりませんから、

生理の出血が3週間続いているようなら、
一度、産婦人科や婦人科で検査してもらったほうがいい


と思いました。

 

 

 

 

 

 


次に、


◎40代以降だと、女性ホルモンのアンバランスで生理の出血が止まらないこともある。


というパターンについて。



40代半ばのご年齢だと、
女性ホルモンを出している卵巣が老化で弱ってしまっているため、

女性ホルモンが出る量がだれでも減っています。


女性ホルモンの量の変化のグラフ






女性ホルモンの量が減れば、
そのはたらきもアンバランスになりやすいので、

病的ではないパターンで、


生理の出血が終わりそうで終わらないのが
何週間も続いたりしやすい
というパターンはよくあります。



私に届くメッセージでも、

「生理の出血が長いから病院に行ってみたら、
異常なしで”ホルモンのアンバランスかな”と言われただけ」



という女性が何人もいました。



だれでも

40才以降になると、
女性ホルモンを出している卵巣も老化してきて、

女性ホルモンの量が出る減ってきます。




卵巣と子宮がある場所



拡大図




女性ホルモンの出る量が減ってくると、
女性ホルモンのはたらきがアンバランスになり、


40才以降だと、


◎生理が短くなったり長くなったりする。

◎生理の周期が短くなったり長くなったりする。

◎生理以外の不正出血がでやすい。

◎生理の量が減りやすい。


といった生理の変化がだれでもでてくる
ものなのです。



ちなみに、

私は30代後半から、
生理の周期が28日だったのが、26日、25日と短くなってきて、
今年は23日前後まで短くなってきました…


「これが女性ホルモンのはたらきが弱ってきたサインなのね…」


と、自分の体の変化をしみじみ感じています。




女性ホルモンのアンバランスから、

生理の出血が長引いている時には、


検査をしてみて様子を見ていてもいいようなら、
様子を見るだけのこともありますし、


貧血があるのなら、
貧血の対処をします。




生理が3週間つづくとなると長すぎるので、
今後もくりかえしてしまうのはよくありませんから、

生理の周期をリセットする意味で
お薬を使って様子を見ることもあります。



どのパターンになるのかは、
病院で検査をしてみて、
あなたの子宮や卵巣の状態をふまえて決めていくことになります。



次に、

 

 

 

 

 

 


◎出血しやすい病気がある。

というパターンについて。


これはごくたま~にあるケースで、

「出血が多いから産婦人科の病気かと思ったら
出血しやすい病気があった」



ということがたま~にありますので、
念のため、書いておきます。


以下の症状であてはまることはありますか?


◎歯茎から血が出やすくなった
◎鼻血が出やすくなった
◎前より疲れやすい・だるい
◎ちょっとぶつかっただけでもアザができてしまう
◎ずっと微熱っぽい
◎不正出血を繰り返す




こういった症状があてはまるようなら、
出血しやすい病気の可能性があります。


貧血になりやすく

お薬を使わないと命にかかわることがあるため、
出血しやすい病気がないか調べてもらったほうがいいです。

血液の病気だと血液内科ですが、
内科に相談すれば簡単な検査はしてもらえますので相談してください。




次に、

 

 

 

 

 

 


体重の影響について。


体重が1年で5キロ増えたとなると、
多めかなと思いました。


東洋医学の考えですと
生理の出血は、

「自分の体にとって食べ過ぎている量だと、出血量が増えたり、長引きやすい」

というのがあります。


そのときのあなたの体にとって食べ過ぎていると、
体にとっては処理しきれないため、

生理の血と一緒に出そうとして出血量が多くなっていることもあるのです。



食べる量を調整したら、
「10日ぐらいだった生理が7日になりました!」



という女性もいたので、


食べる量を見直してみると、
生理が長引いているのもリセットされて
元の日数になりやすい
だろうと思います。



体重について気になるときには、


「お腹が空いたら食べる

お腹が空くまで食べない」


ようにしてみると、
生理の出血も適量になり、
出血量が減りやすいです。




私も実は30代になったときに
体重が増えてきまして、
生理の出血も5日だったのが7日になってしまっていました。


「なんでかな~」と思っていたところに、
整体の先生の本で、

食べ過ぎていると

生理の出血も長引きやすい」

と書いてあり、
たしかに前より食べているし、
体重も増えていたので、
「ギクぅ」と、まさに図星でした。


そこで、食事の時間になったら食べるのではなく、


休みの日や生理になった初日とかだけでしたが、

「お腹が空いたら食べて、お腹が空いていないときは食べない」

ようにしたら、アッサリと生理の出血が7日から5日に戻ってびっくりでした。



ちなみに、体重も一気に減って元に戻ったことがありました。


食べるのをガマンしているわけではないし、
好きなものを食べていたので、
簡単にやせられたのはうれしかったですね~


「私ってば食べ過ぎだったんだね~」と思いました。



BMIのような一般的な基準では
私はやせ気味の体型だったのですが、


そのときの私の体にとっては食べ過ぎだったということになります。



食べるのをガマンするではなく、

「お腹が空いたら食べる

お腹が空くまで食べない」

というのを、休みの日や生理のときにやってみると、
増えた分の体重も減りやすいですよ。

 

 




すでにやってくださっている

骨盤のケアにもなるわきばらを伸ばすケアについて

お伝えします。

 



とても簡単で1分くらいでできます。


クローバーわきばらつまんでのびのび~


寝る前ならあおむけになってやりましょう。

イスに座りながらもできます。

(1)右と左、両方わきばらをつまんでみて、カタイ感じがしたり、つまみにくいほうがないかチェックします。

つまめないときは、太っているからではなく、腰の筋肉がそれだけ硬くて骨盤の動きが悪くなっているサインです。


(2)硬い感じ、つまみにくい感じのほうのわきばらだけギュっとつまみます。





どっちがカタイ感じかわからないときは両側やりましょう。

腰の筋肉がカタイとかなり痛いので、「イタ気持ちいい」強さでつまみましょう。

30秒~1分つまんでいきます。

(3)30~1分つまんだら、つまんだまま横にひっぱって「ポン」と手をはなします


「ポン」と手をはなすのがポイントです。


(4)つまむのを3回くらいやりましょう。

片側だけで大丈夫ですが、両側やるのなら同時やってかまいません。

3回くらいやると、ちょっとカタイ感じだったのがやわらかくなります。

柔らかくなる感じがしていれば、腰の筋肉がほぐれて骨盤の動きがよくなるサインです。


寝る前にぜひやってみましょう。



これを毎日やってみると、
子宮が若返り、体全体も老けにくくなると整体の先生が話していましたので、

私は「若々しくいられるならやろう!」と、毎日やっています(笑)


簡単なのでやりやすいですよね。



あなたの体は毎日生きるために

がんばってくれています。

 


あなたの体をいつくしみながらやってみてください。

体は、ケアしてあげれば変わっていきます。










めぐみ



13歳から一生使える!
私が監修した新しい生理の本が出版予定です!

 

 



12回目の重版しました!
保健師めぐみが監修した
女の子の生理や胸のギモンがわかる本

 

 






メッセージについては、ブログのトップページに
案内を書いていますので、注意事項と一緒に確認してください。


メッセージをいただいた場合は、注意事項等もお読みいただいたものとしてブログで取り上げます。


メッセージの数が多いため、毎日最新のコメントをチェックしていませんから、「今日すぐに返事がほしい」とあっても、すぐにはお返事できないことをご了承ください。


どうしても心配なときはあなた自身が「すぐに」行動して病院に行ってくださいね