保健師のめぐみです。






感染力が強く、重症化すると死亡することもある
麻疹(はしか)が流行しているのを知っていますか?



あなたや家族が麻疹の予防接種歴があるどうか確認していますか?


麻疹の予防接種歴がないと留学できないかもしれないこともあるのを知っていますか?





今回は、麻疹の流行が世界的に起きていて、
今年は日本でも患者数が増えていますので、

あなたや家族が麻疹の予防接種歴を確認してほしくて

ブログを書いています。
 

 

参考になるNHKのサイト

 

 

 

 

 

 

 


日本では今年になって、
海外渡航歴がある人が海外で麻疹に感染していることがわかり、
帰国するのに乗っていた同じ飛行機内で、
8人も麻疹に感染した人が出た事態になっています。




新型コロナウィルスは、
飛沫や接触で感染しますが、


麻疹はさらに感染力が高く、
空気感染もするため
飛行機や電車など同じ室内でいるだけで感染してしまう
のです。




さらに、麻疹は感染して重症化すると死亡する例もありこわい病気です。



ですから、

日本では

「1歳になったら麻疹の予防接種を受けましょう」と、
予防接種を無料で受けられるようになっています。





とくに女性の場合は、
妊娠中に麻疹に感染したりしたら、
子どもにも感染するリスクがあり、
無事に産まれても障害をもってしまうこともあります。



女性は無料で受けられる年齢で

麻疹の予防接種を早めに接種したほうがいいのです。



妊娠を希望している本人が予防接種をしていても、
パートナーの人が予防接種を受けていないと、
パートナーから感染することもあります。



結婚したときには夫婦2人で
自分の予防接種歴がどうなっているのか、
自分の母子手帳を確認しておき、



将来子どもをもつことを希望しているのなら、
記録がない予防接種については
夫婦二人で抗体があるかどうか病院で検査してもらったほうが、
将来、産まれてくるお子さんのためにも安心です。



妊娠を希望する場合にはほかにも

感染に気をつけたほうがいい病気があり、

私が監修した新刊でもお伝えしています。

 

 

 

 


麻疹が流行している今だからこそ、


あなたや家族の麻疹の予防接種歴を

母子手帳で確認してみてください。



あなたの母子手帳が手元にない場合は、
母親に保管していないか確認し、

予防接種歴のページだけでも
ケータイの写メなどで送ってもらったり、

そのページだけコンビニなどでコピーをして送ってもらい、

保存しておきましょう。
 

 


あなたの麻疹の予防接種歴がない場合、


麻疹の予防接種のワクチンが国内では不足しているそうで、
子ども優先の接種となっているようですから、


麻疹の抗体があるかどうかの検査をしておくと、
抗体があれば安心ということになります。



 

 

 

 

 

 


お子さんがいる場合、
無料で麻疹の予防接種歴を受けられる7歳未満の年齢だけれども、
まだ予防接種歴がない場合は、早めに受けるようにしてください。




麻疹の予防接種は、
風疹の予防接種と一緒のMRワクチンとして、

1歳以上2歳未満のときに1回目、
小学校入学前の5歳以上7歳未満の時に2回目を接種することができますので、


7歳未満のお子さんがいる場合は、
予防接種を受ける計画を立ててみてください。




予防接種を受けるのによく分からない場合は、
保健センターの保健師が無料で相談にのりますので、
保健センターに電話してみましょう。


 


お子さんの予防接種歴がよく分からない場合は、
保健センターで最後の予防接種を受けた年から

5年間は記録を保存していることがほとんどですので、
保健センターに電話で問い合わせてみてください。




留学するのに予防接種の記録の提出が必要なことがあるのを知っていますか?




感染力が高く脅威がある麻疹ですから、
国によっては留学の手続きに
麻疹の予防接種歴の書類が必要な国もあります。




アメリカでは全土ではありませんが、
州によっては予防接種歴の提出が必要なこともあるようです。

 

 

 


私が保健センターに勤務していたときも、
大学生の保護者がセンターに来所されて、


「子どもがアメリカに留学しようと思っていたのだけれど、
麻疹の予防接種歴がわからなくて申請が通らないかもしれないので、

保健センターに予防接種の記録が残っていませんか?」



という相談がありました。



予防接種の記録はご本人の母子手帳があればわかりますが、
大学生にもなると保護者の人も
母子手帳を紛失していることもあり、
予防接種の記録の問い合わせがくることがあります。



あなたは自分の母子手帳で予防接種の記録を確認したことがありますか?

 

お子さんがいる場合、お子さんの母子手帳をしっかり保存したり、
成人したらお子さんに自己管理してもらうために渡していますか?

 

 

 

 

 

 


保健センターにはその市町村で受けた
予防接種の記録がありますが、
法律で決められている保存期間は5年です。(2024年3月現在)


たとえば、最後に受けた予防接種が
中学1年生の13歳の場合、

予防接種の記録保存は13歳から5年間になり
18歳までですから、
19歳になっていると記録の保存が終了して

シュレッダーで破棄されてしまいます。



つまり、大学生で19歳になっていると、
個人で母子手帳の予防接種の記録が分からない場合、

保健センターでも記録の保存は終わっているので
予防接種の記録がどうなっているのかはわからないままになってしまうのです。




この大学生のお子さんの場合も、
すでに保健センターの予防接種の記録保存の期限を過ぎていたので、
麻疹の予防接種の記録はわからずじまいになり、


「病院で麻疹の抗体があるかどうかの検査をしてもらって、
抗体がないようなら、留学のためにも麻疹の予防接種を自費で受けたほうがいい」

というふうにお伝えしました。



このように、

子どもの時に受けた予防接種の記録がないと、
将来、留学するのにも影響することがあります。




お子さんがいる場合は、
予防接種歴がある母子手帳を成人までは

しっかり保存してあげて、

成人したら自分で予防接種の記録を管理してもらうためにも、
予防接種の記録部分だけでもお子さんに見せて
コピーを渡すか、ケータイの写真でもいいので自分で保存してもらうようにしましょう。





参考になったらうれしいです。



めぐみ



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