保健師のめぐみです。



 

 



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50代前半の女性から、


「生理が2週間ほど続きました。
病院に行く必要はあるのでしょうか。


またこの場合、排卵日も2週間ずれるのか、
排卵日は予定通りにくるものなんでしょうか。」


というメッセージをいただきました。




いただいたメッセージ





『5●歳です。
以前もお世話になりました。


いつも周期が短いながらも予定日ほぼピッタリに生理が来ていました。 

5.6日で終わります。


今回の生理なんですが2.3日遅れ、
最初3日ほどは赤黒いのが少量。

その後鮮やかな赤いのが通常よりやや少なめくらいの量で2週間ほど続きました。


一旦終わりましたが、ティッシュにつく時もあります。


生理の間は体調は安定していましたが、●日から下痢で辛いです。


更年期によくあるケースだと聞き、
そうなのかな?と思っていますが、
たまに病気?と心配になったりします。


病院に行く必要はあるのでしょうか。


またこの場合、排卵日も2週間ずれるのか、
排卵日は予定通りにくるものなんでしょうか。



排卵期に体調を崩すので、年度末で色々予定があり、
調整しようとカレンダーを見て、ふと気になりました。



宜しくお願いします。』

 

 

 

 

 

 

お久しぶりですね。




生理の周期は短いながらも安定していたようなので、
50代前半でその安定ぶりはすばらしいなと思いました。



それだけに、いつもは5・6日で終わる生理が
2週間続いたのなら戸惑ったことだろうと思います。


下痢をしてつらいというのも
大変だろうと思いました。


私も生理の時にひどい下痢をすることがあったので
お気持ちお察しします。



年度末に予定があるのなら、
排卵がズレると生理もズレますから気になりますよね。




メッセージでは
「一旦終わりましたが、ティッシュにつく時もあります。」

ということでしたが、
その後、血がつくことはありましたか?




生理の血が出る日数のことを
「生理の期間」といいまして、
医師の基準は「3-7日がふつう」
となっていますから、


8日以上、生理が続く場合は、
病気ではないこともあるけれども注意が必要になってきます。



あなたのようにやや少なめの生理が2週間続いて、
一旦終わったけれども少量の血がつくことがあるときに

推測できるパターンをお伝えしますが、


少なめとはいえ2週間も出血が続くと
貧血になることがありますので、


「めまいやふらつき、疲れやすい、息切れしやすい」

といった症状がある場合は、
婦人科でなくても内科でもいいので

貧血の血液検査をしてもらったほうがいいことは覚えておいてください。


 

生理が一旦止まったあとも血がつくようなので、

生理が2週間続いたのは
閉経前に起きやすい女性ホルモンのアンバランスからきた

可能性もあるかなと思いましたが、


年度末に予定があることもふまえると、
一度、病院で検査をしてもらったほうがいいかなと思いました。


 

 

 

 

 

 


では、今回のあなたの生理で、

やや少なめの生理が2週間続いて、
一旦終わったけれども少量の血がつくことがあるときに

推測できるパターンをお伝えしますと…



◎閉経前に起きやすい女性ホルモンのアンバランスからくる病的ではない出血

◎閉経とは別で女性ホルモンのアンバランスからくる病的ではない出血

◎子宮筋腫や子宮のポリープの可能性

◎出血しやすい病気がある可能性




といったパターンが推測できます。



まず、

◎子宮筋腫や子宮のポリープの可能性


について。



生理が量が以前より多くて8日以上
生理が続くようだと、

子宮筋腫の可能性が高いので、
早めに産婦人科や婦人科で検査してもらったほうがいいですが、


あなたの場合は、出血量はやや少なめのようですし、
生理がおわったあとも血がつくこともあるということだと、

子宮筋腫というよりは

子宮のポリープの可能性もあるかなと思いました。


子宮のポリープといっても、
子宮の入り口あたりにできているだけなら、

内診の検査の流れで切除してしまえば
あとは定期検査ですみます。

子宮の奥にできたポリープの場合でも、
子宮の内膜にできているパターンで、

次の生理で子宮内膜がはがれるときに、
ポリープもいっしょにはがれて体外にでることもあるため、
出血量が多くなければ様子をみることもあります。



40代以降では子宮のポリープができることは
よくあることなのですが、

定期的に検査をしていて切除できるものはしておけば
安心
ですので、


一度、検査をしてもらいに行くと、

年度末に予定があることもふまえると
より安心
かなと思いました。


次に、

 

 

 

 

 

◎閉経前に起きやすい女性ホルモンのアンバランスからくる病的ではない出血


について。


メッセージにも
「更年期によくあるケースだと聞き、そうなのかな?と思っていますが、」


と、ありますように、


閉経前の更年期の時期だと、
女性ホルモンの量がだれでも減っていて、
そのはたらきがアンバランスになってきますので、

生理の周期が今までちがって乱れたり、
生理の量が減ったり日数が変化したりするようなことはだれにでも起きます。




今回のあなたの生理のように、


「生理の量が前より少ないけど、前より生理の日数が続く」
というのも閉経前の更年期ではよくあることです。


「HITO病院」のホームページでも
「月経周期が短く、月経が頻繁に来る(頻発月経)」という項目で、

無排卵の月経の特徴として、

「無排卵性というのは、文字どおり卵巣からの排卵がない場合です。
思春期や閉経前にはよく起こります。月経血の量は少ないのに、
10日も2週間もダラダラと月経が続くことが多いのが特徴です。」



といった解説があります。


引用:HITO病院 ホームページ

 

 




今回のあなたの生理がやや少なめで2週間続いているのも
排卵をしていない無排卵月経だった可能性もあるかなと思いました。


閉経前の更年期で無排卵月経で
生理が少なめで2週間続くのはおかしいことではないので、

貧血などほかに気になる症状がなければ
病院でも様子を見ることが多いです。




次に、

 

 

 

 

 


◎閉経とは別で女性ホルモンのアンバランスからくる病的ではない出血
 

について。



閉経前の更年期とは別に、


体調がよくないときや忙しいとき、
疲れているときなどは、
排卵をしないことがだれでもあります。



排卵をしていないときは生理がこないものですが、
女性ホルモンの影響で、

いつもより少ない量の生理っぽい出血が起きることがあり、
すでにお伝えしているとおり、
これを無排卵月経といいます。




無排卵月経が起きるのは
体調によって年齢に関係なくだれでもなることがあるため、



女性ホルモンのアンバランスからくることもありますが、
体調が戻れば次の生理はふつうにくることが多いですから、


病院の検査で問題がなければ、
無排卵月経だったとしても次の月の生理がどうなるか様子を見るパターンが多いです。


ただ、様子を見るとして、
無排卵月経が3回続くようだと、


場合によってはノドにある甲状腺の病気で
無排卵月経になっていることもあります。



 


今回のあなたの生理のような少なめで生理が長く続くのが
3回続いて、甲状腺の病気の症状も出ているようなら、



甲状腺の病気は内分泌外来が専門ですが、
内科でも血液検査は出来るところもあると思いますので、
相談したほうがいいことを覚えておいてください。



甲状腺の病気の症状チェック

 

 

 


ただの無排卵月経の場合、

あなたの場合は、閉経前の更年期でよくあるパターンなのか、
年齢に関係なくだれでも起きることがあるパターンなのかは、
医師が判断することなので、


子宮筋腫やポリープの検査で異常がなければ、

女性ホルモンのアンバランスからくる無排卵月経の可能性が高いですから、
そこのところはどうなのか紙にメモしておいて
担当の医師に相談してみるといいと思います。



 

 

 

 

 

 

次に、


◎出血しやすい病気がある可能性


について。


ごくまれに、出血しやすい病気があって、
生理の出血が少量で長引いたり、
生理以外の不正出血がでるようになったりすることがあります。


出血しやすい病気の場合は、


◎鼻血が出やすい

◎歯茎からの血が出やすい

◎アザができやすい

◎貧血や疲れやすくなる



といった症状も出やすいので、
心当たりがあるときには、

血液内科に相談したほうがいいですが、
内科でも血液検査ができることもあるので
相談したほうがいいことを覚えておいてください。




次にご質問の、

「排卵日も2週間ずれるのか、排卵日は予定通りにくるものなんでしょうか。」


について。



次の排卵が予定どおりにくるかどうかは、
その人のそのときの体調によって変わるものなので、


私からだとなんとも言えませんから、
基礎体温を測ってみるといいかなと思いました。



あなたの今回の少なめで2週間続いた生理は、
病気をのぞけばすでにお伝えしている無排卵月経の可能性が高いと思います。


無排卵月経だった場合は、
50代前半という年齢とふまえると、

次回も無排卵月経になってもおかしくはないですから、

無排卵月経が次も続く場合は、
今までの生理の周期通りには生理がこない可能性が高い
です。
 

 

 

 

 

 

無排卵月経の場合、
次の生理がどうなるのかは
早まることもあれば遅くなることもあり、
そのときの体調によっても変わるので予測しづらいのです。


私も直近の生理の量がいつもよりだいぶ少なかったのと、
排卵がきているようなおりものがでなかったので、
直近の生理は無排卵月経だったと思っていますが、

その後も排卵っぽい症状がでていないので
自分の基礎体温の情報がないままだと
次の生理がいつくるのか予測しづらくて

予定を立てるのにちょっと困っているところで、

基礎体温を測ろうかなと思っています。




排卵しているかどうかは、
排卵の時期にとろっとした白か透明っぽいおりものが出やすいので、



今後、こういうおりものが出た場合は、
そこから2週間後ぐらいに生理がくるだろうという推測はできます。


また、以前のご相談で
排卵の時期に体の不調が出やすいようでしたので、

その不調がでるようなら、
排卵した可能性が高いですから、
そこから2週間後ぐらいに生理がくるだろうと推測できます。




朝、起き上がって動き出す前に
布団の中で測る基礎体温を測っていれば、



排卵まではいつもの体温で、
排卵後は体温が0.3℃以上高くなる日が続き、
だいたい14日後ぐらいに生理がきますから

次の生理が推測しやすいです。




基礎体温の測り方については動画を参考にしてみてください。

 

 




参考になったらうれしいです。



めぐみ



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