保健師のめぐみです。

 




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40代後半の女性から

「最後の10月の生理らしい出血から約5か月ぶりとなりますが、
完全に閉経するまでこんな感じが続くのでしょうか?」


というメッセージをいただきました。



いただいたメッセージ




『めぐみ先生、こんにちは。4●歳です。
今日は、閉経についてお伺いします。


私は、生理の状態を携帯のアプリを使って
記録しているのですが、

最後に生理らしい出血があったのは、
去年の10月です。(但し2日で出血が終わりました)


それまでは、ほぼ毎月コンスタントに生理がありました。

それ以降、おりものシートに少しシミがつくぐらいの量の出血が
月に1,2度あるかないか。


しかし、それも今年の2月ぐらいにはそれさえもなく、
いよいよ閉経だと思っていました。


そして、3月●日、なんか変な感じがしたのでトイレに行ったところ、
生理の1日目ぐらいの出血がありました。


最後の10月から約5か月ぶりとなりますが、
完全に閉経するまでこんな感じが続くのでしょうか?


閉経というのは、最後の生理以降、
生理が全くない状態ということを言うと把握しています。


私も約5か月も何もなかったので
閉経だと思っていたのに今更?と驚いています。


ちなみに、昨年の血液検査でホルモン状態を調べてもらったたところ、
閉経の時期に入っている数値が出ていました。


また、子宮頸がん検査は異常無しでした。
また更年期の症状であるホットフラッシュの感じは日常多少感じています。


何かアドバイス頂ければ幸いです。』
 

 

 

 

 

 


去年の10月に2日くらいの生理があって以来、
生理がなく、
ホルモンの血液検査でも

「閉経の時期に入っている数値が出ていました。」


ということだと、
「閉経かな」と思ってもおかしくはないと思います。



そこへ、また少量の出血があれば、
戸惑ってしまうでしょう。


「更年期の症状であるホットフラッシュの感じは日常多少感じています。」


とういうことだと、
ホットフラッシュの症状がでたときは
困ってしまいますよね。



日本産科婦人科学会では閉経について
以下のように定義しています。



「閉経とは卵巣の活動性が次第に低下し、
ついに月経が永久に停止することを言います。

一般的には12ヵ月以上月経が来ないと閉経としています。




引用:日本産婦人科学会

 



「閉経」かどうかを判断するのは医師なので、


医師ではない私からは
あなたが閉経といえる状態なのかどうか言える立場ではないですから、

日本産婦人科学会の定義をふまえて
ご相談についてお伝えできることを書きますね。



あなたの3月の出血が
「生理の出血といえるかどうか」は別として、


日本産婦人科学会の閉経の定義をふまえますと、



去年の10月の生理からまだ12か月は経っていないので、
 

生理がきていない期間が12か月以上経つまでは、
「閉経」とみなさない可能性が高
かなと思いました。



ただ、血液検査の結果は

「閉経の時期に入っている数値が出ていました。」

ということなので、


3月の出血が生理の出血というよりは、

女性ホルモンのバランスが弱まって出るような
病的ではない不正出血の扱いとするならば、
閉経に近い状態ともいえると思います。



3月の出血はその後、何日くらい続きましたか?
 

 

 

 

 

 

メッセージをいただいた時点では、
「生理の1日目ぐらいの出血がありました。」

ということで、何日ぐらい続いたのかわからないのですが、


2日以内に出血が終わっているようだと、
生理の出血としては量が少ないですし、

前回の生理から5rか月経っていることを考えると、


生理の出血というよりは、
不正出血の枠に入る可能性もあります。



不正出血の場合、
子宮がんの可能性もありますが、


メッセージでは、

「子宮頸がん検査は異常無しでした。」


ということなので、

1年以内に子宮がんの検査をして
異常なしの結果なら、
子宮がんの可能性は低い
のかなと思いました。


ただ、

少量の出血が数日続き、
止まってはまた出血するようなことが続くときには、


子宮がんではなくても、

子宮のポリープや
子宮内膜増殖症の可能性もあるので、

かかりつけの病院があるようですから、
電話をしてみて早めに検査をしたほうがいいか問い合わせてみるといいと思います。



40代以降の女性だと

子宮のポリープは起きやすいことで、

切除できそうな位置にあるものなら
内診の検査の時に切除してしまうことも可能です。


子宮内膜増殖症も
40代以降の女性がなりやすいものですが、
定期検査で様子を見ることが多いです。



では、ご相談の


「生理の1日目ぐらいの出血がありました。
最後の10月から約5か月ぶりとなりますが、
完全に閉経するまでこんな感じが続くのでしょうか?」


について。

 

 

 

 

 

閉経するときは、

毎月生理がきていた女性の場合、
いきなりピタっと生理がこなくなるパターンの女性は
いるにはいるのですがあまり聞かない
です。


どちらかというと、


◎生理が順調だった女性でも生理がくる周期が乱れてくる

◎生理の周期が短くなったり長くなったりと変化が出てくる

◎生理の量が減ったり、日数が短くなる

◎生理がダラダラと長引くようになる



といったように、

なにかしらの生理の周期や量などの変化が出はじめてから、
半年以上や1年以上経ってから、
ゆっくり生理がなくなっていくパターン
のほうがよく聞きます。


あなたの場合も、
完全に閉経だと医師が判断するまでは、


生理の軽いバージョンのような少量の出血が
今後もたびたび起こる可能性はあるだろうと思います。



ちなみに、
閉経後でも、体の状態によっては
生理っぽい出血がたまに起きることはあります。

これはあとのほうでお伝えします。


一方で、

閉経に向かって
女性ホルモンバランスがくずれていることで、

閉経直前に、
子宮内膜がドバっとはがれて
大量出血してから閉経がくる女性もいます。


いきなり生理がピタっと止まって
そのまま閉経になりやすいのは、



◎体重が一気に減った

◎身内やまわりの人など大切な人の訃報があった

◎家族の介護がはじまり忙しくなった

◎ショックなことがあった

◎いきなりハードなスポーツをはじめた


といったようなパターンで多いす。


あなたはどれかあてはまることがありますか?

 

 

 

 

 

 

当てはまることがある場合は、

生理がピタっと止まって閉経するパターンの可能性もあるかと思います。

 

 

40代はただでさえ、
だれでも女性ホルモンを出している卵巣が老化していて、

女性ホルモンのはたらきが弱っていますから、

そこへ、生理が止まりやすくなるような出来事や生活になっていると、
それまで生理が順調にきていた女性でも、
いきなりピタっと生理が止まってしまい、
そのまま閉経になってしまうこともあります。



私の母も、忙しくて
いきなり体重が減ったら、
それまで順調だった生理がピタっとこなくなり、
そのまま閉経しました。



あなたは

「最後に生理らしい出血があったのは、去年の10月です。
(但し2日で出血が終わりました)
それまでは、ほぼ毎月コンスタントに生理がありました。」



ということだったので…


去年の11月になにかありましたか?



心当たりがあれば、
それが影響して、
それまで順調だった生理がこなくなったきっかけになった可能性はあるかなと思いました。



3月は体重が増えたり、
いつもより食事量が増えましたか?

 

 

 

 

 

 


女性ホルモンのエストロゲンの材料は
コレステロールのため、

コレステロールが増えやすい条件として、
食べる量が増えたり、
体重が増えると、


体脂肪が増えますから、
女性ホルモンのエストロゲンのはたらきを刺激して

閉経後でも生理っぽい病的ではない不正出血をすることもあります。



私の母は40代前半で閉経したのですが、

 

ガリガリのやせ体型で50代のときは
1キロでも体重が増えると、

「1日だけちょっと出血した…」

とよく話していました。

しかし、病院の検査では何ともないので安心していました。



ちなみに、
体脂肪が一気に減ると生理が止まりやすくなります。



あなたが
3月に体重が増えていたり、
体脂肪が増えやそうな食事量だったのなら、


エストロゲンが刺激されて、
生理っぽい出血をした可能性もあるだろうと思いました。



少量の出血で2日以内で終わっているのなら、
様子を見ていてもいい
と思いますし、

1週間ぐらいで終わるのなら生理の可能性もあります。



少量の出血でも2週間以上続くときには、

子宮のポリープのこともあるので、
かかりつけの病院に電話で相談してみたほうがいいと思います。


 

 

 

 

生理以外の不正出血があったときは、

どれくらい続いたら病院に行ったほうがいいのか?


不正出血といっても病的ではない出血もあること。

1カ月に何回も不正出血があったときの病院に行ったほうがいい目安は?

 

といったことについて、

病院に行く前に目安がわかると

様子を見てもいいのか早めに病院に行ったほうがいいのかわかって安心ですよね。

 

 

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参考になったらうれしいです。

 

 

 



めぐみ





12回目の重版しました!
保健師めぐみが監修した
女の子の生理や胸のギモンがわかる本

 

 





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どうしても心配なときはあなた自身が「すぐに」行動して病院に行ってくださいね