妖怪 子泣き爺をご存知ですか? | 伊豆高原「怪しい少年少女博物館」のブログ

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レトロで可愛くて気持ち悪い。伊豆高原「怪しい少年少女博物館」の展示品などを紹介します。





怪しい少年少女博物館2階右手奥の妖怪のコーナーに展示をしている子泣き爺の造形物。蓑を背負っている場合が多いのですが、どこかへ置いてきてしまったのか身につけておらず、ちょっと寒そうです。アホの坂田・・・じゃないよ~
 




同コーナーに展示をしているゲゲゲの鬼太郎 ファミリーソフト レジンキャストシリーズの子泣き爺のフィギュア ノンスケール 2001年頃の物





同コーナーに展示をしている妖怪舎製 水木しげる監修 妖怪フィギュアコレクションの子泣き爺。一つ上の写真もそうですが、照明が暗めの所にあり、上手に写真が撮れず、すみません





カバヤ食品 ゲゲゲのしげる妖怪絵巻の子泣き爺の食玩フィギュア
 




怪しい少年少女博物館1階の食玩のコーナーに展示をしているバンダイ製の食玩フィギュア ゲゲゲの鬼太郎 鬼太郎名鑑の「子泣き爺&メガネの男」





同フィギュアのこちらは子泣き爺 石化?バージョン






水木しげる氏が描いた子泣き爺 以下5枚。昭和40年代の少年マガジンの口絵からお借りしました





禿げたお爺さんだけど、甘えん坊の赤ちゃんみたい・・・なかなか憎めないキャラです

 





何故かバナナを食べている子泣き爺。SEXYショット!って訳ではなく、昔、バナナはお見舞いに持って行く位の高級品だったからか? いや、ただお猿さんのイメージというだけなのかもしれない・・・
 





鬼太郎では、砂かけ婆との掛け合いがよく描かれます。砂かけ婆もそうですが、鬼太郎と共に人間に味方する妖怪として描かれます

 





子泣き爺は、本来は河童等と違って、出現地域が限られた、地域限定の妖怪と言えますが、鬼太郎をサポートする妖怪としてシリーズには頻繁に登場します。子泣き爺をメジャーにしたのは、水木しげる氏のお陰かもしれません

 




こちらは、「わたしの妖怪体験記」 河本真紀著 データハウス刊の子泣き爺のイラスト。何だか外人さんっぽい子泣き爺です。内股なのは何故?
 
 

 
子泣き爺ってどんな妖怪?
 
子泣き爺 (児啼爺 こなきじじい)は鬼太郎の漫画やアニメではメジャーな存在で、鬼太郎をサポートする名脇役のイメージが強いですよね? 爺と婆と言う訳なのか、鬼太郎では、砂かけ婆との掛け合いがよく描かれ、喧嘩する時もあれば、砂かけ婆に気があるように描かれる場合もあります
 
子泣き爺は身長が80cm位で、一見子供のようですが、顔はおじいさんで赤ん坊のような声で泣きます。人があまり足を踏み入れない山奥で「オギャー オギャー」と泣き声がする訳なのですが、「どうしてこんな所に赤ん坊がいるのだろう・・・捨て子かな?」などと不憫に思って抱き上げようものなら、しがみついてきて離れなくなります。そして重さがどんどん重くなり50貫(約188㎏)にも100貫にもなり、しまいには押し潰されてしまい命を取られる場合もあるのだとか・・・結構怖いかもしれない妖怪です。深山に入って来る者を嫌う精霊の仕業と見る人もいるようです
 
赤ちゃんを抱っこすると、どんどん重くなって押し潰されると言うのは、産女(うぶめ)や以前ご紹介した雪女が預かってくれと言う赤ちゃんの話でも似たようなパターンが見られます
 

 

子泣き爺は出現地域が限られた妖怪


子泣き爺は小豆洗いや河童のような全国区の妖怪と違って、徳島県の山奥に出たとされる局地的な妖怪です。徳島県の山の中には、他にも、子泣き爺と通じているのではないかと思われる妖怪の話が残っています

 

祖谷山(いややま 現:三好市)の夜道で赤子のような泣き声をたてるが、行ってみると姿が見えず、時におんぶしてくれと言って出ると言う「オギャア泣き」や、東祖谷(ひがしいややま 現:三好市)西山の彦太郎谷に沢山出ると言う赤子の妖怪で、頭の上毛を置いて下毛を剃り、泣きながら集団で、ぞろぞろ山の中をはい回る芥子坊主(けしぼうず)と言う妖怪もおります

 

「ゴギャ啼き」と言う妖怪は一本足の赤ん坊のような姿で「ゴギャ ゴギャ」と凄い啼き声をあげて山の中をうろつくと言い、これが泣くと地震が起こるのだとか・・・木屋平村(こやだいらそん 現:美馬市木屋平)では「ゴギャ啼きが来るぞ」と言って子供を脅かしたそうですが、これは子泣き爺の事を指しているのだと言う説もあります
 
様々な検証の結果、子泣き爺の伝承が生まれたのは、徳島県三好市山城町のアザミ峠の辺りとされたようです。町は2001年にゲゲゲの鬼太郎の子泣き爺をモデルにした石像を建てました。台座に彫られた児啼爺の文字は水木しげる氏の直筆で、傍らには京極夏彦氏直筆の説明文の碑も建てられました。場所は藤の里公園の近くとの事で、観光スポットの一つとなっているそうです

 

周辺では「オギャー オギャー」と赤ちゃんの声を真似た奇声を発して里を徘徊する「オギャなきのショウゴはん」と言うお年寄りが実在したと言う話が残っているようです。「ゴギャ啼き」等その辺りに伝わる話に産女等抱っこすると石のように重くなるパターンも加わり、それらが混同された伝え聞きを民俗学者の柳田國男氏が本に著した事により、現在の子泣き爺の話が形成されたと指摘する向きもあります
 

 

子泣き爺の正体は?


 私個人の考えとしては、子泣き爺は山奥に生息するギャアギャアと大きな声で鳴く鳥が正体の一つなのでは?と思っています。森の中から赤ちゃんの泣き声のようにも聞こえる声が聞こえる。でも赤ちゃんにしては何だかしわがれ声だ。爺さんが赤ちゃんの泣き声を真似しているようにも聞こえる・・・と言う訳で、実際は目視していなくても、頭の中で子泣き爺のイメージを想像してしまう・・・と言う事は考えられないでしょうか?

 

地震の予兆現象と言われるものに、地殻のずれで花崗岩等の岩石が圧迫され電磁波が発生し、それに動物達が反応して異常行動を起こすと言う話があります。「ゴギャ啼き」が啼くと地震が起こると言う話がありますが、「ゴギャ啼き」の正体が鳥ならば、これもその一つで、電磁波の異常を感知した鳥が、いつもとは異なる異常な声を発して騒いでいたと考えるのは如何でしょうか? 

 

それに妖怪話によくある産女パターンの「抱っこすると重くなる」話や、認知からくるお年寄りの行動への理解不足なども加わり、それらが混然となったものを伝聞で柳田國男氏がまとめる等して、最終的に子泣き爺と言う妖怪話が出来上がったのではないか・・・と私は推測するのですが・・・
 
 

妖怪で町おこし

 

児啼爺の石像を建てたのを機会に山城町では、山城大歩危(やましろおおぼけ)妖怪村として、妖怪で町おこしをしているのだそうです。大歩危小歩危は景勝地として有名ですが、山城町には妖怪にまつわる祠や神社、遺跡が数多く残っており、110以上の妖怪伝説が残っているそうです。まさに妖怪と共存してきた町で、「道の駅 大歩危」の中には妖怪の展示がある「妖怪屋敷と石の博物館」と言う施設もあります

 

毎年11月には、山城町の藤の里公園周辺で妖怪まつりが行われ、子泣き爺や天狗、河童、山姥など妖怪達のパレードも行われるのだとか・・・妖怪好きの方は一度訪れてみては如何でしょう?






総走行距離50万キロ記念の一枚。熱海の多賀付近で達成


 

50万キロを走行したデミオ君。まだまだ一緒に走ろうね!

 

 

「この車乗るの止めません?」 って言わないで~

 

話は変わりますが、私は江の島のある湘南エリアの街から、博物館のある伊豆高原に毎日車で通勤しております。一日200キロ近くを走るのですが、とうとう通勤に使っているデミオ君が50万キロを達成しました

 

毎日海沿いを走っているせいもあり、車体には腐れによる穴が三か所程あいていますが、エンジンやミッションをオーバーホールする事もなく、快調に走っています。日本の車の信頼性や耐久性を実感し、私としては誇らしい気持ちになるのですが・・・

 

15万キロを超えた辺りから、ディーラーに、この車を持って行くと、チーフエンジニア?なる人が中から出て来て、エンジンオイルの減りの早さ等を指摘して、もうスカタンである事を匂わせつつ、「この車に乗るの、いい加減止めません?」と言われるようになってしまいました

 

私的には「マツダの車を大切に乗ってくれて感謝しています!マツダの車の優秀さを実証してくれてありがとう!」位の声が欲しかったのですが・・・ 

 

お陰でディーラーには、ほとんど足が向かないようになってしまいました。まあ、ノルマがあって、新しい車を売らなければならないのもわかりますが・・・車は良いのに、塩対応じゃね? と思ってしまいます

 

でも・・・50万キロは私の中では一つの目標だったのですが、今度は70万キロを目指すぞ~ まだまだ一緒に走るぞ!って思っています

 

 

 

次回もお化けや妖怪のネタが続く予定です