驚きの”マグネシウム液”の効果 2013/08/08 | 頭痛 あれこれ

頭痛 あれこれ

 「慢性頭痛」は私達の日常生活を送る際の問題点に対する”危険信号”です。
 このなかで「片頭痛」は、どのようにして引き起こされるのでしょうか。
 慢性頭痛改善は、「姿勢」と「食生活」の改善がすべてであり、「健康と美容」のための第一歩です。

これまでOCNのブログ「頭医者のつぶやき」に掲載していたものです。
アクセス数の多かったものを、ここに再度掲載させて頂きます。


 本年5月末頃、ご主人が片頭痛をもつ奥さんから相談されました。このご主人は、本年初めに受診された方で、受診される前は、発作時には3日間痛みがあり1日は仕事を休まなくてはならない程激しいものでした。このため、トリプタン製剤を試してもらいました。すると効果は劇的で、寝込むこともなくなり、仕事を休むこともなくなり、大変、喜ばれたのですが、5月末、奥さんから深刻な顔で相談を受けました。その相談の内容が、まだ若く、子供も1人あり、毎回、トリプタン製剤を服用するには、経済的に苦しいため、もっと安い薬に変更してもらえないか、ということでした。


 このため、片頭痛がミトコンドリアの活性低下が元々あり、マグネシウムが不足すると、ますますミトコンドリアの働きが悪くなり、発作が起きやすくなると説明し、「マグネシウムを補う方法」をご説明申し上げました。そのためまず、「 マグネシウムが多く含まれる食べ物」をざっと、以下のようなものがあると説明した上で

 (( )内の数値は、100g中の栄養素量を表す:参考『五訂増補 日本食品標準成分表』)
  
・玄米(110mg)
  ・納豆(100mg)
  ・生牡蠣(74mg)
  ・干しえび(520mg)
  ・ごま(370mg)
  ・さつまいも(25mg)
  ・落花生(200mg)
  ・あおのり(1300mg)
  ・黄な粉、黄粉(240mg)
 

【マグネシウムの摂取量】


◆マグネシウムの摂取基準


  <推奨量>


 成人男性 :290mg(18~29歳)、310mg(30~49歳)
 成人女性 :230mg(18~29歳)、240mg(30~49歳)
 妊婦(付加量) :+40mg
 授乳婦 (付加量):+0mg


<上限量>


   通常の食品から摂取の場合、上限量は設定なし。
   通常の食品以外からの摂取量の上限量は350mg(成人男女) 

より確実に補給方法として、以前にも紹介した方式を説明していました。

このためには、自分で「マグネシウム原液」を作成されることをお勧めしました。
マグネシウムの原料は、、スーパーでニガリ(200円/100cc)を求めるか、薬局で「塩化マグネシウム」(500g/1本、1000円~1200円)を買い求めることです。豆腐屋で用いる20Kg袋を買って(4000円程度です)つくるのは量が多すぎて現実的でないため、薬局で「塩化マグネシウム」(500g/1本、1000円~1200円)を買い求めるのが適当と思われます。
塩化マグネシウム(粉体)は500g(1本分)を1.2リットルの水に溶かせば50mg/ccのマグネシウム水溶液が得られます。これをマグネシウム原液として使用します。 水に溶かす場合、水道水を一般に使用することになりますが、この場合、必ず、一度沸騰させて冷ましてから、マグネシウムを溶かすようにして下さい。そのまま沸騰させずに溶かすと水道水が変質して保存ができません。あとは冷蔵庫で保存して適宜使います。

①500ccペットボトル(お茶やジュース飲料後)に水(沸騰冷却水or市販のミネラルウォーター)とマグネシウム原液5cc程度(10cc入れる方もおられます)。さらに、ビタミンCを1~2g、クエン酸を1~2g入れる方もおられます。
 要は、自分が一番長続きがする味にするのがイイと思いますので、自分に最も合った“マイドリンク”にしてください。
 いつも持ち歩き、お茶代わりや、食事時の水・お茶代わり、一日1本(500cc)程度を目安に飲んで下さい。
 例えば、500ccのペットボトルにマグネシウム原液5cc、ビタミンC1g,、クエン酸1gを入れたものを、食卓に置いて2~3日に1本程度を使っています。別の方は出かけるときには魔法瓶の水筒に氷ととも入れ、水代わりに飲んでおられる方もいます。
②市販の2Lペットボトルの飲料水にマグネシウム原液を2・5cc程度入れ(5ccでもさほど気になりません)、飲料、料理、・・などに使います。コーヒーなどは味が変わるのが分かりますが、味が気にならない程度のマグネシウム原液をあらかじめ水の中に入れて用います。
③マグネシウム原液を小分けして(100cc程度のニガリの容器など)食卓に常備しておき、味噌汁、飲み水、スープ、カレー、・・・・などに数滴落としてから頂く。
などや、それらを組み合わせているようです。
 中にはマグネシウム原液を少量持ち歩き、片頭痛がキタ!キタ!と感じたら、その場で飲料水に少し苦味を感じるほど入れグイっと飲んでいるという方もおられます(飲んで直ぐに首・肩に血が流れ出し、間に合うとのことです)。薬として使う人もあります。
 毎日のことですので、いやいやながら苦いものを飲むのではなく、美味しく頂くあるいは、頂けるようにするのがコツかもしれません。
 マグネシウムサプリメントも市販されていますが、よほどの大量の水とともにとらない限り体内に吸収される事はありません。通常はカルシウムとともにマグネシウムも排泄されますが、ひどい場合は体内のマグネシウムやカルシウムまで排泄されてしまうこともあるようです(下痢になった場合はこのような状態です)。
 通常希釈されたマグネシウム水溶液をとったからといって、下痢をおこすことはほとんどありませんが、もし下痢(軟便は問題ありません)をおこした場合は摂取量を少なくします。
 以上のようにご説明申し上げてました。


 このように、ここ2カ月ばかり毎日マグネシウム液を薄めて、ペットボトルに入れて職場(溶接工をされ、高温の作業環境にあります)に持参し、水分補給も兼ねて飲まれ、発作時には別には、”マグネシウム原液”を少量持ち歩き、片頭痛がキタ!キタ!と感じたら、その場で飲料水に少し苦味を感じるほど入れて飲んでおられたようでした。

 こうすることによって、これまで、トリプタン製剤を月に6錠前後服用されていたのが、月に1~2錠まで減らすことができたということで、本日は、その報告に奥さんがいらっしゃいました。大変、奥さんからは感謝されましたが、このようなことは、当医院を訪問されるMRにいずれ伝わることになると思われ、トリプタン製薬メーカーから、今後、命をとられはしないかと懸念致しております。

 この方式は、分子化学療法研究所の後藤日出夫先生の提唱されておられる方法で、私が見習って行ったに過ぎません。これほどまでに効くとは想像していませんでした。
 まさに、”驚き”の一言でした。これで、短命にならなければよいのですが・・

 

ただ、この方に有効であった理由は、「ミトコンドリアの要素の多い片頭痛」と

いうことで、あくまでも事前に、この点を予測した上で、お勧めすることが重要と考えております。