デビュー当時から、ずっと気にしていたトヨタ86
ノーマル脚の総合バランスが高過ぎて、なかなか満足いく社外脚が無いという。
うえしまもノーマルを何度か色々な場所でドライブし、「コレを超える脚はなかなか難しいんじゃないの？」
と思っていた。
と、同時に「うえしま脚はコレを超える総合力のモノじゃないとな」
と、どうすれば良いかずっと考えていた。
一昨年。86をうえしまが手掛ける機会があった。
それは純然たる耐久レースカー。公道は走らない。
そのレースカーの脚はプロドライバー達を魅了し、「速い。外乱に強い。安心して攻められて愉しい！」と感想をいただいた。
その頃から、次は「ストリート用脚を作りたい」と思っていた。
うえしまクリニックステッカーでお世話になっている「斬貼屋 グリ☆トモ」君が、うえしまに脚を依頼してくれた。
待ってました！
うえしまが指定したベースダンパーは、
安い
装備充実
発展への融通が利き易い
「ブリッツ ZZ-R」ダンパー。
通販では10万円を切る価格で入手出来る「安物車高調」だ。
ハッキリ言って吊るし仕様はダメダメだよ。
バラして採寸、計算してみた。
これが吊るしの状態の静止時の状況図。赤いのが静止時の縮んだダンパーの位置ね。
止まってる状態でバンプラバーにめり込んでる。
つまりサスカットと同じ状態だ。
このまま走れば
「やっぱ車高調は乗り心地硬いなー。」
「結構跳ねるケド、車高調だからね。」
「曲がらないのは運転テクニックが無いからじゃね？」
「すぐケツ出るようになってドリフトサイコー！！」
とかなんとかまぁ、良くあるインプレみたいになる。
すぐとっ散らかる高性能サスペンションなんかあるか！（笑）
ノーマルより高速やコーナリングが安定（つまり挙動が乱れない）が高性能だろうが！
とまぁツッコミたくなるよ。
で、今までの経験から見ても、ブリッツでこんなに酷い仕様は珍しい。
多分、ブリッツ側としても、やりたい仕様に予算的に出来なかったんだろうなと。
ソレ、うえしまがヤります。
・雨でも安心して踏める。
・サーキットでも満足いく走り。
・程良い？ローダウン
・ゴツゴツガタガタしない乗り心地
まるでノーマルの延長線上にあるかのような走りをするクルマに。
トヨタ86/BRZ用 「うえしまクリニック ブリッツ改」始動。
仕様変更プランがキマり、パーツが揃ったら実行に移る。
カツモクして待て！！
つづく。