映画コーラスの クライマックスで歌われる曲です。
ラモー作曲の「夜」、フランスでは有名な曲のようです。

夜よ この地上にまだ残しておいておくれ
おまえの神秘の力によってかけられた 静かな魔法を
お前に連れ添う陰はこんなにも甘い
夢ほど美しいものが この世にあるだろうか
希望ほど甘美な真実があるだろうか
(コーラスサントラCDより)

あまり好きな言い方ではないですが
この曲のモニエ君の歌声は、「甘い」と感じます。
メロディも歌詞も、フランス語の美しさを 際立たせていると思います。

モニエ君のソロCDが作られなかったことを
私はとても悔しいと思い続けていました。

でも最近思うんです。
映画コーラスの バラティエ監督と作曲家のクーレ氏が
彼を見出していなかったら、世界中の人が、彼を知らないまま
彼のソプラノは消えて行ってしまった。
モニエ君が合唱団に入団したこと、映画の主役に抜擢されたこと
映画がヒットして、モニエ君の素顔まで見られるDVDが発売されたこと
サンマルクのコンサートが企画され、DVDも出来たこと。
すべての奇跡が重なって、私がモニエ君を知ることができた。
そのことが とても嬉しいと。

これからも、この歌声はきっと、誰かの乾いた心を、夜露のように潤してくれるでしょう。