先日、シアターテレビジョンで放送した、この作品を見ました。
オペラ作品だけど、あくまで映画なので、こちらのブログに感想を書くことにします。
1964年製作で、演技は俳優さん、歌はボリショイ劇場のオペラ歌手という、別撮りの、モノクロ・ソ連映画なのですが、この中に出てくるグリャズノイを、ホロストフスキーが、過去に演じたことがあるそうで、アリアだけも時々歌ってるし、前からとても見たかったんですよねー。
あらすじなど、詳細はこちら を御覧下さい。
いや~~、すっごく良かったです!
一気に見ちゃいましたよぉ。
まず、俳優さんが演じているので、皆さん美男美女
特に、リュバーシャ役の女優さんは、私好みの美女でしたわー。
美人は飽きるっていいますが、いや~、きっと、ずっと見ていても飽きませんよぉ。←お前は男か・・・
リュバーシャの執念は、本当に恐ろしいほど。
どこの国でも、嫉妬に狂った女性の執念は怖いです(>_<、)
マルファを見つけ出した時、
「ふーん、悪くないわ。でも、あれならグリャズノイもすぐ飽きるでしょう。」
と言っていたのに、それが人違いだとわかり、本物のマルファを見つけた途端、その美しさに嫉妬の炎がメラメラ~~
浮気相手は、美しくない方がいいのね・・・・。
女性の心理は複雑です。
オペラの前半は、そのリュバーシャの復讐心を中心に描かれており、まさに彼女の独壇場。
しかし、後半になると、グリャズノイが心を移したマルファが登場し、ラストは、まさにマルファの狂乱の場(彼女は毒を盛られ、狂ってしまうんです!)と化し、彼女の独壇場。
そして、マルファには、美しいメロディーが与えられているんですよ~。
この美しいメロディーが、彼女の狂乱の場に歌われ、余計に哀しさを増します。
肝心のグリャズノイですが、う~~ん、悪い男だー。
しかも、リュバーシャまで殺しちゃうし!
でも、最後には、潔く裁きを受けると言うので、ちょっと救われた。
これをホロストフスキーが演じたのかぁ。見てみたいぞぉ。
彼が演じると、また印象変わるんだろうなー。
マルファをネトレプコで、リュバーシャをボロディナで見てみたい。
さて、肝心の歌手の声ですが、私の好みとしては、リュバーシャ&グリャズノイの、低音組がお気に入り。
マルファとイワンの高音組は、キンキンした声で、ちょっと金属的でした。
やっぱり、ロシアは低音歌手の方がいいのかなぁ。
そして、どの歌手もすごい迫力ある声ですね。
これがロシアの喉なんでしょうか。圧倒されました。
イタリア人歌手の迫力とは、また違う迫力です。
上手くいえないけど、イタリアは原色系の色を持つ声で、ロシアは黒・グレー系の声って感じ。←訳わかんなーい^^;
嬉しかったのは、ロシアらしさが堪能できたこと。
出演者達の衣装、ロシアの大自然、建物、風俗などが描かれていて、ロシアに興味ある私には、とっても楽しかった♪
過去に、「エフゲニー・オネーギン」も、このロシア・オペラ映画のシリーズで観た事ありますが、非常にわかりやすく楽しめました。
もっと色々見てみたいですね。