真のブログ(知財を初めとするいろいろ)

IPC(国際特許分類)にハマる……

テーマ: 特許情報

◇今回のブログは、「知財系 Advent Calendar 2020」として投稿しております。


◇今回は自分が知財の仕事をするにあたりひとつの大事な「道具」としてお世話になっている特許分類、その中での根幹をなすIPC(国際特許分類)についてアラカルト的に書いていきます。※自分の中ではかじったことある人向けを想定してます……


■IPCにどのようにしてはまり込んでいったか…


 特許と全く縁のない生産技術からいきなり

とある事情で始めた特許調査の世界。


そんな時にふと目に入ったのが特許文献の上に書いてある

「E01B5/10」とか書いてあり

「なんじゃこりゃ」と思ったのがそもそもの出会いでありました。


そしてこれらのガイドであるPMGSを覗いてみると電話帳のように記号とその意味がズラーッと並んでいるのを目の当たりにしました。


そのうち、上位概念下位概念のつながりなど美しい体系がそこにあるということに気が付き、ハマって行ったし、特許の世界にハマっていき知財の世界にハマっていったというわけで、思わぬ面白いと思える仕事を見つけることが出来たわけです。そう思えなかった、もう知財の世界にはいなかったでしょうから。


そういうこともあってこのブログでは以前の職場では通勤時間が長いこともあって特許分類についての記事を書いていまして、その中で国際特許分類のサブクラスまでをマインドマップでまとめ

まとめたものを一言コメントを加えていってIPCに馴染めるようにと思いました。


今回はその中で短い時間でこれは役に立つかなという項目をピックアップして語りたいと思います。


■サブセクションの概念は結構役に立つ

現在有効な資料として

INPITによる

特許分類の概要とそれらを用いた先行技術調査~IPC、FI、Fターム編~(平成30年度)

https://www.inpit.go.jp/content/100798564.pdf

では国際特許分類の各階層について解説してます。

例えばセクションなら「A」サブクラスなら「A01B」のように記号が付されているのですが

何故かサブセクションだけ記号がついてない名無しの権兵衛となっています。


そもそもサブセクションとはその下位概念のメインクラスを束ねる概念で例えば下の図のようなC01からC14までの概念をまとめたものでありそしてまたC21の金属関係の分類と区別するために設けられたものです。

従ってこのサブセクションの下にあるものをまとめるという意味で「C0X」とつけると上2文字からなんとなーくどういう分類がついていてという勘が働くようになります。

特に効果が発揮されるのがBセクション。

ここにはメインクラスが多くあり、またサブセクション事に特徴が大きく異なります。

よってB60は車両一般、B61は鉄道と個別に覚えてもいいのですが

B6Xはなんとなーく「乗り物」か「箱」だろうと勘が働くようになり、いちいちPMGSで調べに行かずとも読むべき特許か否かというイメージが掴める(といいなあ)と思います。

■IPCの「横の関係」をつかむ。

技術についてある切り口で整理したものでありますが、同じ技術でも違った切り口で技術を理解された故、異なったIPCが同じ技術につくということはよくあります。

例えば「糖」は糖の分子やその誘導体として……核酸まで含めたものがC07H(低分子の観点から)

糖工業ということで糖の製法という観点ではC13が割り当てられています。

このように

・もの/製法

やその他に

・もの/利用、応用分野/原材料などをワンセットとして記憶しておくと漏れがない……というか探している特許対象の「鉱脈」を見つける確率を少しでもあげるのに役に立つと思っています。


もう1例。今度はセクションを跨ぐものです。

まずはB05D「液体……を表面に適用する方法」と難しい言い方になっていますが要するになにかに何かを「塗る」方法であります。これとよく「馴染む」分類として……

C09Dコーティング組成物

つまり「塗られる」もの

であります。

割とものはCセクション、そしてものに対して何かをする方法はBセクション

と大雑把に捉えるとこういう特許分類というものが頭に入りやすいです。

それにもう少しショーもない頭の入れ方ですがこの塗る方法と塗られるもの1番最後が「D」で終わるという点で無理くり共通点見出して頭に入れたりしています。いちいち調べて分かることを頭に入れてしまうとこれらのネットワークができてきてそれが「思考」に繋がる……というのは誰かの受け売りなのですが、大事にしている考え方であります。


□IPCなどの特許分類に馴染むと何がいいの?!

特に仕事柄よくやっていた「特許調査、特許検索」で必須な能力って3つあって

・対象を正確に理解する技能(先行技術調査、無効資料調査であれば対象特許文献を読む技能)

・マテリアルを組みたてて検索式を立式する技能

・特許分類や法規、審査基準のコンパクトな知識

でこのうちの特許分類の知識についてはなかなか深堀して体系化したものがなくそれを構築する作業ってのが楽しくなってハマっていって趣味実益を兼ねる対象となったわけです。


□IPCの「単語集」を目指して

去年の正月に実家付近をフラフラしているときに

なんかIPCなどの単語集みたいなものがあればいいなあとかぼんやり思って作ったのが

IPCのサブセクションについてマインドマップに整理し一言コメントを加えて書き溜めたシリーズです。それがリンク先にあります。

マインドマップで見るIPC(特許分類)まとめ


◆余談ですが……

この記事をもちまして

このブログでは12/10現在記事数が500ちょうどになりました。

暇つぶしで書き溜めた、特許を始めとする知財情報の付き合い方からラーメンなどの余談、それから弁理士試験のプロセスなど色々書きましたので

お時間のある方は、ご笑覧を。


長くなってしまいましたが

お読みいただきありがとうございました。


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