さて、話の続きだ。


過去に日本人は畜生にはなりきれない民族であると強調する方がおられたが、私は日本人を貶める気などないが、やはり歪んだ歴史認識をもつことはたとえ自国の歴史であっても許されることではないと思いますので、あえて日本人の鬼畜ぶりの話を取り上げようと思う。中国や韓国でも同様だが、日本でも自国の都合の悪い歴史を語ると外交上不利になるため、黙認し日本人に教えようとしない。


実は、「清正記」に美女を芋刺しにして殺したと自慢げに書かれているのである。


「美女を外にて渡すべしとて、はた物木に上げ、ほなかの槍にて清正自身が芋刺しに突き通すを勅使見届け、舌を振るい、怖じ恐れ、帰国して鬼上官と大民国までも風説す。」


なんとも、恐ろしく、日本人の畜生ぶりが書き残されているのである。


この程度で驚いてはいけない。


秀吉が朝鮮侵略した理由は、朝鮮技術を盗み出すこと。それともう一つは明征服には火薬が必要だった。その火薬の原料を得るために、朝鮮人を拉致しポルトガルに売りとばしてお金にしたのである。これも朝鮮侵略の目的の一つだと私は思います。


そんな証拠がどこにある!  だって?


「長崎平戸町人別帳」、「近代日本国民史」、フランチェスコ・カルレッテ(15731636年)、フロイスの「日本史」、「朝鮮日日記」に残されています。


江戸時代初期の「長崎平戸町人別帳」という住民台帳に平戸町だけでも17人の高麗出身者がいることが記されている。川崎や助右衛門という高麗人が、朝鮮の役で少年のみで岡山へ連れて行かれ、後に長崎に売られてキリシタンになっていたことが書かれている。また、池本小四朗という高麗人も幼少の頃、長崎に来てキリシタンとなり、その年マカオに売られ、その後また長崎に舞い戻ってきたことが書かれている。要するにこの長崎で人身売買として朝鮮人捕虜が利用されていた事が書かれているのである。


また、長崎に来たイタリア人、フランチェスコ・カルレッテ(15731636年)の話である。かれがいつ日本にきたのか分からないが、長崎で眼にしたものは、おびただしい朝鮮の少年少女が驚くべき安い値で売買されている光景であったことが記されていることからおそらく朝鮮侵略のころ、つまり秀吉が人身売買禁止令を出した後のことであったと思う。彼もまたそんな朝鮮人少年を5人安い値で買い旅を続けた人だった。


豊臣秀吉が引き起こした朝鮮の役は、侵略戦争によって捕虜にした朝鮮人たちを、奴隷として日本国内で売買されていたことはよく知られていることだが、日本国内にとどまらず、また海外にまで売り飛ばしていたのである。


さらに「朝鮮日々記」にも、人買い商人の暗躍が書き残されている。


「日本から来た多くの商人の中に人身売買する者が来ていた。軍兵の後について歩き、老若男女を買い取り、縄で首を括り集め、先へ追い立て・・・」


加藤清正をはじめ、侵略に加担した領主らも鉄砲や大砲の弾の原料となる鉛や、火薬の原料、硝石の代価に朝鮮人捕虜を積極的にポルトガル商人に売り飛ばし、輸出していたのである。


どれほど多くの朝鮮の少年少女たちが遠くの海外に連れ去られたか分からない。朝鮮の役は日本でいう「やきもの戦争」というような美化されたものではなく、むしろ「人さらい戦争」と言ったほうがふさわしい侵略戦争であった。


ここで不思議に思うのは秀吉1587年に発した人身売買禁止令である。ここで年表を見てみよう。赤文字に注目してほしい。


1552年 アルメイダ初来日

1583年 フロイス日本全国を回りはじめる 

1586年 秀吉、コエリョと謁見し、イエズス会の布教活動を許可

1587年 秀吉によるバテレン追放令 = 人身売買禁止令

15921593年 文禄の役 朝鮮人を拉致し人身売買を行う。

1595年 フロイス「耶蘇会年報」

15971598年 慶長の役

1612年 江戸幕府は禁教令を発し宣教師を追放する

1868年 明治維新

1872年 人身売買廃止


秀吉は確かに人身売買禁止令をだしたはずである。ところが、その後の朝鮮戦争で朝鮮人を拉致し人身売買して火薬などの原料を購入していたという記述が残されているのである。おかしいぞ、禁止したのではないのか!まさか、人身売買禁止令を出した目的は、日本人の人身売買の禁止が目的であり、朝鮮人の人身売買を禁止するものではなかったということではないか、あるいは、人身売買の禁止は日本の侵略を防止するためで、最初は秀吉も見て見ぬふりをしていたのではないだろうか、なぜなら50万人もの日本人女性が売り飛ばされているのである。この人数やおら信じられないが・・・、秀吉の耳に届かないはずはない。人身売買を廃止することが真の目的なら50万人もの女性が売られる前に人身売買禁止令をもっと早い段階で発令していたことだろう。人身売買禁止令の目的は、日本の侵略を秀吉が気づいたからである。侵略を許さないというのが第一の目的であり、そのための人身売買禁止令だと考えるとしっくりする。


ここでWikipedeaを見てみよう。


ウィキペディアより「バテレン追放令」

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%90%E3%83%86%E3%83%AC%E3%83%B3%E8%BF%BD%E6%94%BE%E4%BB%A4


秀吉がバテレン追放令をだした目的は、いくつかの説がある。そのひとつが、ポルトガル人が日本人を奴隷として売買していたのをやめさせるため、である。


で、ネトウヨさんは、なぜ日本でこのことが教えられないかという理由に、ヨーロッパの暗黒史がばれてしまうので教えるに教えられないと主張している。確かにそれはあるだろう。しかし、他にも理由がある。キリシタン大名による人身売買を取り上げると、秀吉の部下どもが朝鮮人を拉致し人身売買して商売していたこともばれてしまうために教えられないのである。日本は徹底して日韓の歴史を隠蔽している。第一の理由はこれだろう。


よって、鬼塚英昭天皇のロザリオの下巻P96に出てくるこの記述は、日本人ではなく、朝鮮人の人身売買の話になってくる。


「近代日本国民史」には秀吉朝鮮出兵の従軍記者の見聞録が載っている。


キリシタン大名、小名、豪族たちが、火薬がほしいばかりに女たちを南蛮船に運び、獣のごとく縛って船内に押し込むゆえに、女たちが泣き叫び、わめくさま地獄の如し。


鬼塚さんは、この朝鮮出兵の記述にでてくる泣き叫んだ女を日本人女性として伝えているつもりのようだが、これはおそらく日本人女性ではなく朝鮮人女性である。なぜなら秀吉は朝鮮出兵する前に、すでに日本人の人身売買を禁止しているのである。もう少し説明を付け加えると秀吉は朝鮮人の人身売買は禁止していないのだ。よって近代日本国民史にでてくる泣き叫んだ女性というのは、秀吉たちが拉致した朝鮮人女性のことを示している。


簡単に言ってしまうと、秀吉は日本人の人身売買は許さないけど、朝鮮人の売買ならいいんじゃないの?どいせワシが征服するんだし・・・、朝鮮人をどう扱おうがワシの勝手じゃ!みたいな感じだったのだろう。少なくとも10万人の朝鮮人の耳を剃って帰らせた秀吉ならいかにもやりそうなことである。日本人の人身売買を許すと日本の侵略まで許してしまいかねない。許すわけにはいかない。しかし、人身売買しないと明を征服するための火薬を手に入れることはできない。


そうだ!朝鮮人を拉致して売ってしまえばいいじゃん!と、こうなったのであろう。


また、朝鮮人の人身売買を行った証拠として朝鮮人のキリスト教信者の増加もあげられる。


秀吉の朝鮮侵略を機に、李氏朝鮮は急激に衰退し、そのことによって李氏朝鮮の苛斂誅求政治が始まります。この李氏朝鮮政府の苛斂誅求政治から逃れるためにキリスト教になる朝鮮人はたくさんいた。


ところがである。秀吉が朝鮮を襲った頃は、経済が安定していて朝鮮政府によるか苛斂誅求政治は行われておらず、朝鮮人がキリスト教になる理由が見つからないのだ。


では、なぜ秀吉の時代に朝鮮人のキリスト教信者が増えたかというと、フロイスがその理由を書き残している。


1595年にフロイスが書いた「耶蘇会年報」に次のようなことが書かれている。


「本年は多くの朝鮮人に聖教を説いた。彼らはここ長崎に居住しているが、男女子供を併せて三百人以上にのぼり、二年前からほとんどが洗礼を授かり本年告白をしたものも多数に上った。」


フロイスは、当時の宣教師らは、秀吉の朝鮮出兵を侵略とみなし、不当と宣言すると共に朝鮮人捕虜の人身売買に従事するポルトガル商人を取り締まり、当然の使命として極力、捕虜の救済と教化に勤めていた、と伝えているのだ。


なるほど、日本に強制連行された朝鮮人たちにとって宣教師が一番の理解者だったのだ。だから朝鮮人はキリシタンになっていったと言うわけだ。でも、これって宣教師が人身売買から朝鮮人を救ってくれたからであり、秀吉の朝鮮侵略で朝鮮人を拉致し人身売買したことを裏づけてます。


また、鹿島昇「昭和天皇の謎」にもこのような記述がある。


「宣教師は明智光秀に新式火薬を渡して、信長殺しに成功するが、そのうち秀吉の鎖国政策を嫌った宣教師たちは朝鮮征伐には火薬を供給せず、そのため秀吉の外征は失敗に終る。」


なるほど、宣教師たちのおかげで朝鮮人の人身売買が阻止されたのですね。


日本でも、長崎の中島川に高麗橋という石橋があり、ここにかつて高麗町という町があったそうだ。この町はキリシタン大名に連行され、この地に送られたことで、その多くがキリスト教信者になったと伝られている。


人身売買でお金儲けをしようと朝鮮出兵した加藤清正らの暗躍は見逃せない。また、朝鮮人がキリスト教信者になったのは、秀吉の朝鮮出兵による人身売買が原因だったとは、驚きである。


なぜ、日本で日本人女性を50万人奴隷として売り飛ばしたことを日本人に教えないのか、その理由は、秀吉の頃に人身売買していたことを掘り下げられたくないからであろう。


ここも日本人に忘れず教えるべきではないのでだろうか・・・。