アネモネ・シルベストリス(2017) | ぐんまの庭を目指して

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群馬県の平野部に住む家でガーデニングをしています。イングリッシュガーデンでもなく、和風の庭でもない、「ぐんまの庭」「我が家の庭」を目指して、試行錯誤中。
使用カメラ:Pentax K-3II

春に咲く純白のやさしい花。

 

 

アネモネ・シルベストリス(Anemone Sylvestris)

キンポウゲ科の宿根草。ヨーロッパ~シベリアが原産。アネモネの原種のひとつ。

春先に店頭に並ぶ園芸品種のアネモネは、花が大きくて華やかな印象がありますが、こちらは素朴でやさしい雰囲気の植物です。

 

 

白のケマンソウ(タイツリソウ)と並べて植えています。ずっとアネモネ・シルベストリスだけを植えていたのですが、昨年から隣にケマンソウを植えてみたらとてもキレイな景色を作ってくれるようになりました。全然違う形の花が、お互いをひきたてていると思います。

 


花は朝や夕方に見ると丸く閉じていて、太陽が当たると大きく開きます。

丸っこい閉じた姿も、こうして開いている姿も、それぞれ春らしい雰囲気を出してくれて好き。

最初に植えたときは、地味で目立たない花だなと思っていましたが、株が成長してくると印象が変わります。たくさんの花が咲くし、花も大きくなると思います。

 

 

とはいえ、株が巨大化することはなくて、せいぜい20〜30cmくらいの大きさでまとまってます。これでも大きい方で、場所によってはもっと小さくなります。

それよりも、種で増えてるのか、根が伸びていくのか、一つの株の周囲から小さな株が少しずつ増えていきます。ウチの庭でも植えた覚えのない場所に、少しずつアネモネ・シルベストリスが増えています。

 

 

優しい雰囲気の植物ですが、実はとても丈夫。ウチの庭では、ほったらかしで元気に育ってくれる宿根草が多いですが、その中でもかなり安心して見ていられる植物の一つ。

上の写真の場所はかなり乾燥するところで、アネモネ・シルベストリス以外は雑草もほとんど生えていません。それでも毎年咲きます。一つ一つの株はひょろっとした小さいですが、消えてしまうことはありません。きっと来年もここで咲いていると思います。

 

 

株分けも簡単です。細い根がたくさんあるタイプなので、適当に分けて好きな場所に植えてしまえばいいです。かなり細かく分けても次の年に花が咲くので、初心者が株分けに挑戦するならうってつけかも。上の写真の株も、株分けして植えたものの一つです。

 

 

とはいえ、一番元気に育つのは半日陰で適度に水分がある場所。

シベリア原産の植物なので寒さは大丈夫。暑さが問題ですが、ウチで育てていて暑さで弱ったと感じたことはありません。あまり日当たりの良い場所は難しいですが、木陰になったり、夕方に建物の影になったりするような場所なら、だいたい大丈夫だと思います。

肥料はいりません。むしろあげない方がいいと思います。痩せた土でもそれなりに育ってくれます。

 

 

アネモネ・シルベストリスは、ウチで最初に庭を作ったときに植えた宿根草の一つ。

それ以来ずっと庭で咲き続けている宿根草は、他にはホスタ、ツルバキア、アガパンサス、あとクリスマスローズだけ。とても信頼できる植物です。大好き。

 

 

最後にちょっと今の庭から。

 

 

庭を外から見てます。見えにくいけどアーチをくぐろうとすると、下にペレニアルフラックスがいっぱいあって、かなり通りにくくなっています。これも毎年の風景のひとつ。

 

2017年のぐんまの庭の植物の紹介をOwndでまとめています